【石子と羽男】あらすじ全10話ネタバレ!最終回の感動ラストと見どころ総まとめ

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は2022年夏クールで「ドラマ満足度10週連続1位」を達成し、ドラマアカデミー賞5冠に輝いた話題作である。

出典:TBSテレビ

東大卒パラリーガルと高卒弁護士という異色の凸凹コンビが、身近な法律トラブルを解決していくリーガルコメディである。「困っている人の傘になる」という温かいメッセージと、わかりやすい法律解説が視聴者の心をつかんだ。

出典:grape

本記事では、基本情報からキャスト、全話あらすじ、最終回のネタバレまで、この作品のすべてを徹底解説する。


目次

基本情報:放送時期・スタッフ・主題歌

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は、2022年7月15日から9月16日までTBS系「金曜ドラマ」枠(毎週金曜22時〜22時54分)で放送された全10話のオリジナルドラマである。当初は7月8日スタート予定だったが、安倍晋三元首相の銃撃事件に伴う報道特別番組のため、1週間延期されての放送開始となった。

脚本を手がけたのは「とと姉ちゃん」「TIGER & BUNNY」で知られる西田征史、演出は「アンナチュラル」「MIU404」でヒットを連発した塚原あゆ子と山本剛義、プロデューサーは新井順子が担当している。主題歌はRADWIMPSの「人間ごっこ」、劇伴音楽は得田真裕が担当している。

キャスト情報:主演から脇役まで完全網羅

出典:TBSテレビ

W主演:有村架純と中村倫也

本作の主演は有村架純中村倫也のダブル主演である。

有村架純が演じる石田硝子(通称:石子)は、東京大学法学部を首席で卒業した28歳のパラリーガル(法律事務所の事務員)である。しかし、司法試験には4回連続で不合格となっている。

その理由は、初めて司法試験を受けた日に会場前で交通死亡事故を目撃したトラウマがあるためである。

出典:TBSテレビ

真面目でコツコツ努力する性格から「石のように頭が固い」という意味で「石子」と呼ばれている。父が営む「潮法律事務所」で働きながら、依頼者に寄り添う姿勢を大切にしている。

中村倫也が演じる羽根岡佳男(通称:羽男)は、高校卒業後にアメリカに渡るも半年で自主退学し、その後放浪生活を送った34歳の弁護士である。

フォトグラフィックメモリー」(見たものを写真のように記憶できる能力)を持ち、司法試験予備試験と司法試験に一発合格した天才肌である。

出典:クランクイン!

しかし、想定外の事態が起こるとパニックを起こしてフリーズしてしまうという致命的な弱点があり、過去に複数の法律事務所をクビになった経歴を持つ。

父は裁判官、姉は検事という法曹一家に育ち、「型破りな天才弁護士」を気取りたがるが、本当の自分を見せられないコンプレックスを抱えている。

主要レギュラーキャスト

俳優名役名役柄
さだまさし潮綿郎(65歳)石子の父で「潮法律事務所」の所長。お人好しで困っている人を放っておけない性格。連続ドラマレギュラー出演は本作が初
赤楚衛二大庭蒼生(26歳)石子の高校時代の後輩。第1話で依頼人として登場後、事務所のアルバイトに。石子に高校時代から憧れており、後に交際に発展
おいでやす小田塩崎啓介(40歳)蕎麦屋「そば処 塩崎」の店員。石子に一目惚れしているコミカルなキャラクター
イッセー尾形羽根岡泰助(64歳)羽男の父。裁判官。息子にプレッシャーをかける存在
MEGUMI羽根岡優乃(40歳)羽男の姉。検事。正義感が強く、弟を心配しつつも毒舌
田中哲司御子神慶本作のラスボス。エンジェル投資家を名乗るが、不動産投資詐欺の黒幕
出典:オリコンニュース(ORICON NEWS)

豪華ゲスト出演者

本作は各話に豪華なゲストが出演したことでも話題となった。
木村佳乃(第2話)、でんでん(第3話)、趣里生見愛瑠(第4話)、風吹ジュン中村梅雀(第5話)、ウエンツ瑛士(第6話)、片岡凜小林星蘭(第7話)、梶原善(第8話)など、実力派からフレッシュな顔ぶれまで多彩なキャストが脇を固めた。

特に声優の宮野真守が第2話・第8話で羽男のライバル弁護士役を演じたことも注目を集めた。

宮野真守
出典:アニメ!アニメ!

あらすじ:全10話を徹底解説

ドラマの基本設定

舞台は小さな法律事務所「潮法律事務所」である。東大卒なのに司法試験に受からないパラリーガル・石子と、高卒なのに一発合格したけれどパニックに弱い弁護士・羽男という凸凹コンビが、「カフェでスマホを充電したら訴えられた」「小学生がゲームに29万円課金した」といった身近な法律トラブルを解決していく。

石子が緻密な調査と「シナリオ」を作成し、羽男がフォトグラフィックメモリーでそれを暗記して法廷に挑むというスタイルが特徴である。

第1話:電気窃盗とパワハラ問題

大庭蒼生がカフェでスマートフォンを充電していたところ、「電気窃盗だ」と店から訴えられてしまう。石子の父・綿郎がぎっくり腰になったことをきっかけに、代理で来た羽男が事務所に加わることになる。

調査を進めると、カフェの店長には家賃滞納の問題があり、さらに大庭の本当の悩みは勤務先でのパワハラだったことが判明する。大庭はカフェで上司のパワハラの証拠を撮影していたのである。問題が解決した後、大庭は潮法律事務所でアルバイトとして働き始める。

大庭蒼生(赤楚衛二)
出典:モデルプレス

第2話:ゲーム課金と未成年者取消権

シングルマザーの相田瑛子が、12歳の息子・孝多がスマホゲームに19万円を課金してしまったと相談に訪れる。

羽男は「未成年者取消権」を主張するが、調査を進めると、実は塾の事務員が孝多のスマホを使って不正に課金していたことが発覚する。

さらに孝多自身も意図的に課金しており、その理由は母に楽をさせるために塾を辞めたかったからだった。母と子の本音がぶつかり合う感動的な回である。

第3話:ファスト映画と著作権法違反

大学生の山田遼平が映画を短く編集した「ファスト映画」をYouTubeに投稿し、著作権法違反で逮捕される。羽男が国選弁護人として担当するが、遼平は反省の色を見せない。

一方、映画監督・山田恭兵の新作もファスト映画の被害に遭い、上映が打ち切りになってしまう。

石子と羽男は、遼平に自分の作品のファスト映画を見せることで、その行為の罪深さを気づかせる。この回はCODA(コンテンツ海外流通促進機構)から感謝状を贈呈されたほど、社会問題を的確に描いた話題作となった。

第4話:電動キックボード事故とひき逃げ

電動キックボードで通行人に接触した一奈がひき逃げ容疑で逮捕される。一奈は「すぐに男性に駆け寄った」と主張するが、被害者は「ひき逃げだ」と訴える。

調査を進めると、被害者が違法カジノに通っていたことを隠すために救護を断っていた事実が明らかになる。羽男の姉・優乃が検事として登場し、対立しながらも協力する姉弟の関係が描かれる。

第5話:隣人トラブルとピアノ騒音

蕎麦屋の塩崎の叔父・重野が、隣家の梅の木による毛虫被害を相談する。ところが今度は逆に、重野がピアノの騒音で訴えられてしまう。

調査を進めると、実は二人は以前仲が良かったことが判明する。重野が距離を置いた本当の理由は、慢性腎不全を患っていたからだった。

最後に重野は、ずっと練習していたピアノを隣人のために演奏するという心温まる結末を迎える。この回では大庭が石子に告白し、二人の恋愛が進展する。

第6話:幽霊マンションと告知義務

幽霊物件(孤独死があった部屋)と知らずに入居した高梨家が相談に訪れる。妻が幻覚や幻聴を訴えるようになり、調査を進めると「ルームロンダリング」(告知義務を逃れるための不正)が行われていたことが判明する。この回で石子と大庭の交際がスタートする。

第7話:トー横キッズとDV問題

キッチンカーを破損させた犯人を探す依頼から、居場所のない少年少女が集まる繁華街の問題へと発展する。少女・美冬は義父からDVを受けており、友人のひなと共に石子と羽男が助けに奔走する。この回で石子のトラウマ(司法試験当日の事故目撃によるPTSD)が羽男に明かされる重要な回である。

第8話:グルメサイト掲載拒否と「知られたくない権利」

隠れ家レストランの店主・香山が、無断でグルメサイトに掲載されたことに抗議する。羽男は「知られたくない権利」を主張し、ライバル弁護士・丹澤と再び対決する。マスコミ報道で世論を味方につけ、実質的な勝利を収める。しかしこの回のラストで、大庭が放火容疑で逮捕されるという衝撃の展開が待っていた。

第9話:放火殺人と不動産投資詐欺

大庭が放火殺人容疑で逮捕される。羽男が接見すると「自分がやった」と認めるが、実は弟の身代わりだった。被害者はグリーンエステートという会社の不動産投資詐欺に遭い、「社長の大庭に会いに行く」と言って現場で自殺を図っていた。大庭は就職先で軽い気持ちで架空会社の代表取締役を任され、そして利用されていたのである。

その後の調査の結果、大庭は不起訴処分で釈放される。

出典:リアルサウンド

第10話(最終回):ラスボス・御子神との決着

綿郎が追っていた不動産投資詐欺事件と、大庭の事件が同一グループの犯行だと判明する。黒幕はエンジェル投資家を名乗る御子神だったが、証拠を隠滅しており直接の立件が困難だった。

そこで羽男はフォトグラフィックメモリーを駆使して御子神のSNSを分析し、タバコのポイ捨て常習犯であることを発見する。石子・大庭と手分けして53回分のポイ捨て吸い殻を回収・記録し、廃棄物処理法違反で告発。御子神は現行犯逮捕される。

「大した罪じゃない」と余裕を見せた御子神だったが、逮捕報道でSNSが炎上し、政府のカーボンニュートラル理事を解任されるという社会的制裁を受けた。

サブタイトルの「そんなコトで訴えます?」は、巨悪を「ポイ捨て」という小さな罪で追い詰めるという痛快な展開で回収されたのである。


最終回の感動シーンと結末

最終回では、主人公たちの物語にも決着がつく。

口頭弁論で羽男は裁判官の父・泰助と対面する。証拠不十分で苦戦するが、これが結果的に「本当の自分」を父に見せる機会となった。泰助は「事務所への紹介はできないし手助けしない」と言いつつも、町弁として頑張る息子を認め励ます。羽男と父の和解という、重要な伏線が回収された瞬間である。

羽男は石子に「半人前の自分も石子と一緒なら二人前以上に頑張れる」と、今後もパラリーガルとして一緒にいてほしいと伝える。しかし石子は「お断りしま〜す。弁護士としてもっと依頼者の力になりたい」と、5回目の司法試験への再挑戦を宣言する。実は父・綿郎が内緒で願書を出していたのである。

ラストシーンは感動的である。司法試験当日、石子は会場前の横断歩道でトラウマ(事故の記憶)が蘇り、足が止まってしまう。世界がモノクロになる中、青い傘が差し込む

「今日も暑いっすなあ〜・・・とっとと受かってこい」

羽男の声と共に、石子の視界がカラフルな現実に戻る。「行ってきます」と一歩を踏み出すシーンで物語は幕を閉じる。

ドラマ冒頭から「困っている人の傘になる」がテーマだったが、最終回で羽男が石子に実際に傘を差し出してトラウマを乗り越えさせるという、美しい伏線回収となった。

なお、スピンオフドラマ「塩介と甘実-蕎麦ができるまで探偵-」の最終話で、石子が司法試験に合格したことが明かされている。

第113回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞で5冠達成

本作は2022年7-9月期のドラマアカデミー賞で5部門を制覇する快挙を達成した。

  • 最優秀作品賞
  • 主演男優賞:中村倫也
  • 主演女優賞:有村架純
  • 助演男優賞:赤楚衛二
  • 監督賞:塚原あゆ子・山本剛義

さらに、オリコンの「ドラマ満足度ランキング」では初回から最終回まで10週連続1位を獲得した。最終回は97ポイント(100ポイント満点)を記録している。視聴率以上に、視聴者の満足度が極めて高かった作品といえる。

また、ファスト映画やトー横キッズなど現代の社会問題をいち早く取り上げたことが評価され、ギャラクシー賞月間賞も受賞している。


見どころと評価:なぜファンを魅了したのか

出典:TBSテレビ

コメディとシリアスの絶妙なバランス

本作最大の魅力は、笑いと感動のバランスである。石子と羽男のテンポの良い掛け合いは毎話笑いを誘い、各話冒頭で二人が法律トラブルを説明する「オープニング寸劇」も好評だった。一方で、依頼人の背景にある深刻な問題(パワハラ、DV、詐欺被害など)には真摯に向き合い、涙を誘うシーンも多い。

わかりやすい法律解説

「未成年者取消権」「著作権法違反」「告知義務」など、専門的な法律用語も石子と羽男の会話を通じてわかりやすく解説される。法律に詳しくない視聴者でも楽しめる構成になっている。

恋愛に発展しない「相棒」関係

出典:All About ニュース

石子と羽男は最後まで恋愛関係にならない。石子は大庭と交際するが、羽男とは「相棒」としての信頼関係を築いていく。この設定が視聴者から「新鮮」「理想的なバディ」と高く評価された。


まとめ:「石子と羽男」が伝えたメッセージ

出典:ameblo.jp

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は、視聴率こそ突出した数字ではなかったものの、視聴者満足度では2022年夏ドラマのトップに君臨した作品である。

「声を上げてくれないと、助けられません」——第1話で石子が語ったこのセリフは、ドラマ全体を貫くメッセージとなった。困っている人の「傘」になること、辛いときは声を上げること、そして凸凹な二人でも補い合えば力を発揮できること。これらの温かいテーマが、多くの視聴者の心に響いた。

「アンナチュラル」「MIU404」に続く新井順子×塚原あゆ子コンビの傑作として、今後も語り継がれるであろうドラマとなっている。

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