映画・ドラマ・アニメ雑記– category –
映画・ドラマ・アニメを観た際の軽い感想やメモ、レビュー未満の気づきをまとめた雑記カテゴリーです。深い考察には含めず、店主視点で日常的に感じたことや簡易的な印象を綴っています。
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映画・ドラマ・アニメ雑記
映画『地球最後の日』エンディング考察—40名で人類は存続できるのか
物語の始まり—8ヶ月後の終末 1951年、ルドルフ・マテ監督、ジョージ・パル製作による『地球最後の日』(When Worlds Collide)は、一つの観測から始まる。南アフリカの天文台で働く天文学者エメリー・ブロンソン博士が、夜空に異変を発見した。遊星ベラス(Be... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
月明かりの影が触れてくる——『ノスフェラトゥ』と静かな恐怖の記憶
100年前の映画を観るとき、私はいつも少しだけ身構える。映像は荒れ、テンポは現代のそれとは違い、演技も芝居がかって見える。それでも、この作品だけは違った。『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)を見直した夜、私は言葉にならない“沈黙”のようなものに包... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
無免許医の倫理学:ブラック・ジャックとドクターXに見る”規格外の医師”像の変遷〜「流氷、キマイラの男」(1993年)
はじめに:法の外側で命を救う者たち 医師免許を持たない、あるいは持っていても医療界の枠組みから外れた医師たち。彼らは法や制度の外側に立ちながら、優れた技術で患者の命を救う。手塚治虫が1973年に生み出した「ブラック・ジャック」と、2012年にテレ... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
ジャズが似合う男になりたくて――SEATBELTSと『カウボーイビバップ』が描く生き方
私がアニメを見るのは、数年に一本あるかないかだ。正確に言えば、「ハマる」アニメに出会うのが、それくらいの頻度ということになる。多くの作品が素晴らしいことは理解しているつもりだが、どうしても心の琴線に触れるものは少ない。そんな私が『カウボ... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
『聖者の行進』の絶望と『糸』の希望:中島みゆきが描いた光と影
は少し涼しくなり、夜に知り合いのカフェで紅茶を一杯飲んだ後、車の窓を少し開けてドライブをすることが、私にとって良い気分転換となっている。BGMはいつもSpotifyのランダム再生であるが、その夜は中島みゆきの『糸』が流れ、続けて『命の別名』が再生... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
「シェイクスピアは、もう成仏したんですよ」― 記憶に残る一本の台詞
深夜、店を閉めてひとり残った時間に、ふと思い出す映画の台詞がある。それは1997年に公開された『Lie Lie Lie』の中で、豊川悦司演じる詐欺師・相川が、テレビ討論会の場で放った一言だった。 「シェイクスピアは、もう成仏したんですよ」 この台詞を初め... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
「地底探検」(1959年)/探検は男のロマン、空洞は大人の夢
仕込みを終えて、店が静かになる。エスプレッソマシンの熱が抜け、床に置いた椅子がきしむ小さな音だけが残る夜。私は一人で『地底探検』を再生した。 映画を観る時間は、私にとって読書と同じだ。ページをめくるように、光と影をゆっくり受け取る。今夜の... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
『戦艦ポチョムキン』に学ぶ、カフェという集合の美学
夜の営業後、いつものように古い映画を観る。 1925年制作のソ連の映画『戦艦ポチョムキン』。白黒のサイレント映画だ。 ソ連国内の公開時のポスター出典:Wikipedia 画面には次々と顔が映る。怒る水兵、叫ぶ市民、行進する兵士。しかし不思議なことに、こ... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
朝食とともに過ごした「有閑倶楽部」の複雑な1ヶ月
2007年に放送されたドラマ「有閑倶楽部」を、配信で視聴し終えるまでに1ヶ月かかった。朝ごはんを食べながら、少しずつ、本当に少しずつ。一気見できなかった理由は複雑だ。このドラマは、面白いのか面白くないのか、自分でもよくわからない、不思議な作品... -
映画・ドラマ・アニメ雑記
ヴェルヌが書かなかった殺人事件——『地底探検』(1959)はなぜ「敵」を必要としたのか
ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を初めて読んだとき、私は驚いた。映画『地底探検』(1959)の印象が強烈だったからだ。映画では、物語の序盤で学者が何者かに殺害され、主人公たちも命を狙われる。緊迫したサスペンスが全編を貫く。ところが原作には、そ...
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