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人物辞典(俳優・監督・キャラクター)
愛かプライドか?クレスピ博士の歪んだナルシシズムを解剖する
1935年に公開されたリパブリック・ピクチャーズの怪奇映画『The Crime of Doctor Crespi』(邦題:ドクター・クレスピの犯罪)は、エドガー・アラン・ポーの「早すぎた埋葬」を下敷きにした低予算ホラーである。 出典:YouTube しかし、この映画を単なる「... -
人物辞典(俳優・監督・キャラクター)
冗談が裏切った瞬間:『ジョーカー』とBee Geesが紡ぐ悲劇の系譜
冗談が裏切った瞬間:『ジョーカー』とBee Geesが紡ぐ悲劇の系譜 過去に印象に残った動画を久しぶりに見たので、それについて書いていこうと思う。その動画は、2019年公開の映画『ジョーカー』の予告編を編集したもので、Bee Geesの名曲「I Started a Joke... -
小説
「ミステリと言う勿れ」第4話で朗読された名詩――三好達治「乳母車」を読み解く
フジテレビのドラマ「ミステリと言う勿れ」第4話で、雨の中、記憶を失った爆弾犯・三船三千夫が主人公の久能整に向かって一篇の詩を朗読する場面がある。三好達治の「乳母車」である。 出典:シネマカフェ cinemacafe.net 「ラストがいいよな」と呟く三船... -
人物辞典(俳優・監督・キャラクター)
なぜ我々はマレフィセントに惹かれるのか? – 善を凌駕する「純粋な悪」の魅力
ディズニー映画『眠れる森の美女』を観たとき、私たちの心に最も深く刻まれるのは、オーロラ姫の優雅な美しさだろうか。それとも、フィリップ王子の勇敢な姿だろうか。もちろん、それらも物語の重要な要素だ。しかし、多くの人がこの作品を語るとき、主役... -
人物辞典(俳優・監督・キャラクター)
「本物の吸血鬼」神話を生んだ身体──マックス・シュレックの演技解剖
はじめに 無声映画の怪物は、特殊効果ではなく身体で作られていた。1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ』におけるオルロック伯爵は、その極致である。台詞を持たない俳優マックス・シュレックは、頭蓋の形から指先の角度、歩幅、停止の秒数に至るまで「身体の... -
作品世界ガイド
アイスランドという選択――『地底探検』における「辺境」の地政学的・神話的意味
はじめに――なぜ「アイスランド」なのか 1959年の映画『地底探検』(Journey to the Center of the Earth)は、ジュール・ヴェルヌの古典的冒険小説を映像化した作品である。 地質学者リンデンブロック教授が、16世紀の暗号文を手がかりに地球の中心を目指す... -
作品考察
『呪いの館』(1966年イタリア映画)完全ガイド:マリオ・バーヴァ監督作品のあらすじ・キャスト・影響を徹底解説
イタリアン・ホラーの巨匠マリオ・バーヴァが1966年に放った傑作「呪いの館」(原題:Operazione paura、英題:Kill, Baby...Kill!)は、マーティン・スコセッシが「バーヴァの最高傑作」と絶賛した作品です。極限まで低予算でありながら、色彩と光の魔術... -
作品考察
数式で紐解く事件の真相〜天才数学少女と刑事の凸凹バディが織りなす『ハードナッツ!』の魅力
2013年にNHKで放送され、数学と推理を融合させた画期的なドラマ「ハードナッツ! 〜数学girlの恋する事件簿〜」。橋本愛さんの連続ドラマ初主演作として話題を呼んだこの作品は、天才数学女子大生が難事件を数式で解決していくという、これまでにない切り口... -
作品考察
仕掛けられた罠、仕掛けられた運命:『梅安蟻地獄』の象徴性
第1部:作品の基本情報 本章では、1973年に公開された映画『必殺仕掛人 梅安蟻地獄』の根幹をなす製作情報と、公開当時に本作がどのように受け止められたかを詳述する。単なるクレジットの羅列に留まらず、特にキャスティングの戦略的判断や、1973年という... -
作品考察
映画『必殺仕掛人』(1973年・田宮二郎版)徹底解説:あらすじ、キャスト、そして時代が生んだ闇のヒーロー像
序論:テレビの熱狂から銀幕へ - 最初の「仕掛人」の誕生 1973年6月9日に公開された松竹映画『必殺仕掛人』は、単なる一本の時代劇映画ではない 。これは、日本のテレビドラマ史を塗り替えた一大ムーブメントが、その熱狂を保ったまま銀幕へと到達した瞬間...