2025年6月– date –
-
映画『本陣殺人事件』(1975)レビュー|ジーンズ姿の金田一と幻想ミステリーの世界へようこそ
ジーンズ姿で颯爽と現れる金田一耕助?高林陽一監督×ATGが贈る、幻想と狂気に満ちた異色の金田一ミステリー。1975年の名作『本陣殺人事件』を今あらためて紹介します。 作品情報 作品名(邦題/原題): 本陣殺人事件(The Honjin Murders) 公開年/制作... -
『クレスピ博士の犯罪』(1935)徹底解説:ネタバレあらすじ、ポー原作との比較、貧乏横丁が生んだカルトホラーの魅力
1935年の闇に葬られた狂気—『クレスピ博士の犯罪』再訪 1930年代のハリウッド映画は、華やかなメジャースタジオの作品群によって記憶されることが多い。しかし、その光の届かぬ「貧乏横丁(Poverty Row)」と呼ばれる低予算スタジオの暗がりでは、奇妙で、... -
映画『悪魔の人形』(1936)を徹底解説:ネタバレあらすじ、特殊撮影、トッド・ブラウニングの狂気が融合したカルト傑作の全貌
1936年の異色作『悪魔の人形』とは何か 本稿は、1936年にMGMが製作した、トッド・ブラウニング監督によるカルト的傑作『悪魔の人形』を徹底的に分析するものである。この映画は、復讐劇、マッドサイエンス、そして父性愛という複数のジャンルを奇妙に融合... -
嵐の夜の傑作:ジェームズ・ホエール監督『魔の家』(1932) の徹底解説とネタバレあらすじ
ジャンルを定義し、同時にパロディ化した失われた傑作 1932年に公開されたジェームズ・ホエール監督の映画『魔の家』(原題: The Old Dark House)は、ユニバーサル・ピクチャーズの黄金時代を象徴するホラー映画の金字塔である 。しかし、その本質は単純... -
『空飛ぶ生首』(1960)徹底解説:ネタバレあらすじとB級ホラーの傑作たる所以
衝撃的な邦題と野心的なB級映画 1960年に公開されたアメリカのホラー映画『Tormented』。この作品が日本で紹介される際に付けられた邦題は、一度聞いたら忘れられないほど衝撃的である。それは『空飛ぶ生首』という、極めて直接的で扇情的なタイトルであっ... -
映画『MWームウー』ネタバレ解説:原作との違いと結末、玉木宏の怪演を徹底分析
2009年に公開された映画『MWームウー』は、漫画の神様・手塚治虫が遺した作品群の中でも、その過激な内容から「禁断の問題作」「最大の禁忌(タブー)」と称されるピカレスク・ロマン『MW』の実写化である 。本稿では、この野心的な作品を徹底的に分析する... -
映画史の金字塔『メトロポリス』(1927)のすべて:ネタバレあらすじ、テーマ、後世への影響を徹底解説
約100年も前に作られた一本の白黒サイレント映画が、今なお世界中のクリエイターに影響を与え続け、現代社会が抱える問題を予見していたとしたら、信じられるでしょうか。今回ご紹介するフリッツ・ラング監督の『メトロポリス』(1927年)は、まさにそんな驚... -
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』レビュー|あらすじ・ネタバレ考察・原作との違いを徹底解説
2024年1月に公開された映画『ある閉ざされた雪の山荘で』。ミステリーの巨匠・東野圭吾氏による原作小説は、その巧みなトリックから長年「映像化は不可能」と言われ続けてきました。この大きな壁に、重岡大毅さんを主演に迎え、飯塚健監督が挑んだ意欲作で... -
ドラマ『謎解きはディナーのあとで』レビュー|あらすじ・見どころから影山の名推理まで徹底考察【ネタバレあり】
2011年の放送から10年以上が経った今も、多くのファンに愛され続けるドラマ「謎解きはディナーのあとで」。嵐の櫻井翔さんが演じる毒舌執事・影山と、北川景子さんが演じる令嬢刑事・宝生麗子の絶妙なコンビネーションは、当時のテレビ界に大きなインパク... -
映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』レビュー|あらすじ・見どころを分かりやすく徹底解説【ネタバレあり】
2024年夏、豪華スター共演で話題のラブコメ映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が公開されました。主演はスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタム。この映画が描くのは、あの有名な「アポロ11号の月面着陸」です。ただし、私たちが知っている...