突如現れたUFOの出現で、1人の男の運命は大きく変わっていく・・・
誰もが知っているスティーブン・スピルバーグ監督の伝説的SF映画です。
『未知との遭遇』
宇宙人との対話を描いたS.スピルバーグが初めてSF映画に挑戦した作品。R.ドレイファスの行動は理解出来ないが、これは多分スピルバーグ自身を投影していて、これこそ彼が作りたかったSF映画だったのだろう。トリュフォーも友情出演していて豪華な作品だ。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/IeMRg4ig9E— 三次元からきたブロンディ (@kotaeastwood) January 17, 2018
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:スティーブン・スピルバーグ
制作:ジュリア・フィリップス / マイケル・フィリップス
音楽:ジョン・ウィリアムス
公開:1977年11月16日(アメリカ) / 1978年2月25日(日本)
出演:リチャード・ドレイファス / フランソワ・トリュフォー / テリー・ガー / メリンダ・ディロン 他
「未知との遭遇」あらすじ
メキシコのソノラ砂漠で、1945年に行方不明になった訓練飛行隊の機体が当時の状態を保った姿で発見される。乗組員は乗っていなかった。
アメリカでは原因不明の大規模は停電が起きていた。
各地で未確認飛行物体の情報がラジオなどで流れ、発電所に勤めるロイ・ニアリーも停電の復旧作業に向かう途中、不可思議な機械の誤作動だ起こり、そこで飛行物体と遭遇する。
途中でバリーという子供を轢きそうになり、慌てて車を止めるロイ。しかし母親であるジリアン・ガイラーが間一髪のところで息子のバリーを抱きかかえて避けた。
車を降りてジリアンに謝るロイ。その道を数機の小型飛行物体が通過し、その後をパトカーが追っていた。
それを見るや、ロイは急いで車に乗り込み、そのあとをついていく。
しかし飛行物体は道を逸れて、上空へ飛んでいき、停電もその時点で復旧する。その日、5箇所で飛行物体(以後UFO)が目撃される。
翌日、メキシコのゴビ砂漠では貨物船が発見される。
展示会の打ち上げ祝いとして、私の一番大好きな映画「未知との遭遇」のBDを買ってきた。VHSもLDも持ってますが。
感動巨編、見ていない方は是非!!
ジオラマにするつもりはないですが改めて見たら…、う~んやっぱりいいな~、悩むな~。 pic.twitter.com/pxOfYExqLO
— ワンコロ (@wankorodevice) November 9, 2019
フランス人学者のクロード・ラコームはインドで大勢の人間が空に向かって一斉に5つの声(音階)を歌っている場面に直面する。
その音階はもともと、耳の不自由な子供に音楽を教える際に発せられるものだった。
その日の夜もUFOが飛び去った場所に行くロイ。そこで再会したジリアンの息子バリーが泥で山を作っていた。その山を見てロイも同じような山の形がなぜか頭から離れないことをジリアンに話す。
次の日、UFOによってバリーが連れ去られる事件が起こる。
その後、軍は密かにその5階音が地球の緯度と経度を示していることを発見し、そこに部隊を送り込む。その場所はワイオミング州のデビルズタワー。
近隣住民を近づけさせないために嘘の列車事故をでっちあげ、そこが立入禁止になるというニュースを流す。
そのニュースに映った映像をみて、頭の中にあった山と一緒だと気づいたロイは、デビルズタワーに向かう。
ジリアンもずっと山の絵を書いており、それがデビルズタワーとわかり喜ぶ。
途中でジリアンを拾い、立ち入り禁止の看板を突破しながらデビルズパークに近づく2人。しかし近づくにつれ、牛や馬、羊などの家畜が大量に倒れており、挙句には、その先にいた防護服をきた軍人に捕まってしまう。
あとから、家畜たちは催涙ガスで眠らされていたことがわかる。
同じようにデビルズタワーに向かっていた人は数人おり、その人達も捕まっていた。彼らはヘリで危険区域外まで戻されるが、その前にロイとジリアンはそこから逃げ出し、さらに山に近づいていく。
頂上付近にたどり着いたロイとジリアン。そこには軍の施設が作られていた。
夜になり、ロイが最初に見た小型UFO群が現れる。そこで5階音の音楽を流すと、そのUFO群も同じ音を発して、飛び去っていく。
世紀の接触が成功したと喜ぶが、しばらくして雲の中からその何十倍もある大きなUFOが現れる。
「未知との遭遇」感想
未知との遭遇を公開当時見て一番驚いたのはフランスの映画監督フランソワ・トリュフォーの出演だった。スピルバーグの熱烈なオファーだったらしいが、その存在感は素晴らしく本物のUFO科学者に見えた。 pic.twitter.com/XVa9dZJzEw
— hirodora(ヒロどら・・・) (@HirodoraU5y649) April 6, 2019
この作品はスピルバーグ監督がまだ素人だったころに自宅で作った「Firelight」という話を、プロになって再考して作ったようです。
同じような作品で「E.T.」があります。あのようなはっきりとした宇宙人との交流は子供受けしますが、(自分も子供の頃に見て、ワクワクしていた。)最近のスピルバーグのドキュメンタリー風で現実的な作品を見る限り、今作のような作品が本当に描きたかったスピルバーグのSF映画だったのではないかと勝手に(笑)思ってしまいます。
実際、公開後にリニューアル版として編集をしたいと言ったスピルバーグに製作会社のコロンビアは「マザーシップの中身をちゃんと盛り込むこと」といって予算が計上されますが、スピルバーグは嫌がったそうです。
そこまで見せないように、「未確認」を貫きたかったのだろうと思います。
終盤、母船のような巨大なUFOが現れて、そこから1945年に行方不明になった軍人たちが当時のままで船から降りてきます。その中にはジリアンの息子バリーもいました。
軍は10人位のチームを作り、そのUFOで未知の惑星に行こうと計画していました。そのメンバーにロイが特別に選ばれます。そしてロイは宇宙人とともに乗り込み、そのUFOは飛び去ってしまいます。
ここで物語は終わるのですが、エンドロールが流れながらふと思います。
ハッピーエンドのような感覚がありますが、大人から見るとラストの展開は、ロイにとって本当にハッピーエンドだったのでしょうか?
妻のロニーと喧嘩したとはいえ、ジリアンといい感じになって、挙句の果てに・・・・と思ってしまう人は多いのではないでしょうか?
でもこれも近年のスピルバーグっぽくて逆にいいように思います。
結局本人が納得した上での、ロイにとってはハッピーな結末だったのでしょう。
そう考えると、大人向けのライトなSF作品だったように思います。