「忍者武芸帖 百地三太夫」あらすじとネタバレ

アクション(邦画)

おなじみJAC(ジャパンアクションクラブ)の主要メンバーである千葉真一・真田広之・志穂美悦子が自慢のアクションで大活躍する歴史ロマンです。

主人公役である真田広之の相手役に、叔父に演出家の蜷川幸雄、従姉妹に蜷川実花を持つ蜷川有紀が出演されています。

「忍者武芸帖 百地三太夫」作品紹介

監督 : 鈴木則文

脚本 : 石川孝人 / 神波史男 / 大津一郎

ナレーター : 戸浦六宏

出演者 : 真田広之 / 蜷川有紀 / 志穂美悦子 / 丹波哲郎 / 夏木勲 / 千葉真一 / 野際陽子

音楽 / すずきまさかつ

主題歌 / 真田広之『風の伝説』

製作会社 : 東映京都撮影所

配給 : 東映

公開 : 1980年11月15日 (日本)

 

 

「忍者武芸帖 百地三太夫」動画配信情報(2022年8月7日時点)

2022年8月7日時点で「忍者武芸帖 百地三太夫」を視聴できる動画配信サービス(見放題)は

U-NEXT のみです。

 

この映画見るならU-NEXT 

 

「忍者武芸帖 百地三太夫」あらすじ

 

戦国時代、織田信長は長年に渡って伊賀忍者・百地三太夫の一派に悩まされていた。部下である羽柴秀吉は、従えていた甲賀忍者・不知火将監(しらぬい しょうげん)に百地三太夫一派の壊滅を命令する。

 

将監は百地三太夫と「共に織田を倒そう」と言って油断させ、百地三太夫を殺害。その一派をほぼ壊滅させる。その際、三太夫の妻・千代は、幼い息子の鷹丸に百地一族の形見として短刀を授けたのち、自害する。

 

鷹丸は、幼なじみの少女・おつう とともに、三太夫の手下数人に連れられて伊賀を逃れるが、鷹丸は包囲されて海に飛び込む。鷹丸は漂流ののち明の漁民に助けられ、大陸で育つ。

10年後、明で育った鷹丸は日本に帰国し、逃げた際に散り散りとなっていたかつての仲間たちと再会する。しかしおつうだけが行方知らずとなっていた。鷹丸と仲間たちは百地一派再興と将監を倒すことを心に誓う。

そのおつうは同じ伊賀衆の服部半蔵の妹として育てられた。半蔵は三太夫の死後も、将監ら甲賀衆との同盟関係を継続し、秀吉の配下につき続けていた。おつうは幼い時の鷹丸に対する淡い恋心を持ち続けながらも、百地一派の裏切り者としての生き方を貫こうと心に決めていた。

 

明から張愛蓮もやってくる。鷹丸が明にいた際、喧嘩に巻き込まれた際に助けてくれたのが愛蓮であり、彼女も鷹丸に恋心を抱いているようだった。

 

その頃、信長亡き後に天下人となっていた秀吉は、朝鮮に部隊を出兵していた。しかしながら金がかかるため、百地一派が密かに持っていた金山を奪うことを将監に命じる。金山の在処は鷹丸が母から受け継いだ短刀に描かれていた。将監は半蔵に短刀奪取を命令し、半蔵はおつうに「鷹丸から奪ってこい」と命令する。

 

半蔵の命を受けたおつうは、鷹丸と不本意な再会をする。事情を知らない鷹丸は喜び、行動をともにする。

 

鷹丸と仲間たちは父の親友・戸沢 白雲斎に弟子入りして、厳しい修行に耐えながら復讐の機会をうかがっていた。白雲斎は鷹丸に「二代目百地三太夫」の名を与え、鷹丸が持つものと同じ形の短刀を授ける。

そこには金山の場所を示す地図の残り半分が彫られていた。おつうは目を盗んで鷹丸の短刀2本を奪い逃げるが、鷹丸に見つかってしまう。おつうの行動が理解できない鷹丸に、自身が半蔵の命を受けたくノ一であることを明かす。

短刀を奪い取られたおつうは、「私はもともと百地一派、しかし半蔵に育てられた恩もある。2つの掟に縛られるのはもうたくさん!だから斬って!」と鷹丸に言う。しかし、おつうと同じように恋心を持っていた鷹丸にはどうしてもおつうを斬ることはできなかった。

 

その際に割って入った白雲斎がおつうを斬ろうとするが、鷹丸は白雲斎を止めようとし、そのまま戦闘となる。鷹丸は2本の短刀による剣術をとっさに編み出し、白雲斎に深い手傷を負わせる。白雲斎は「見事だ。その呼吸を忘れることなく、獣のように戦え」と告げ、森の奥深くへ消える。

おつうも鷹丸の前から姿を消し、手ぶらで半蔵のもとに帰る。

 

半蔵はそんなおつうを厳しく責めたて、それでも拒否するおつうを斬ろうとする。しかしおつうの鷹丸に対する気持ちを理解した半蔵は、秀吉の命に背いて、おつうとともに鷹丸に加勢することになる。

 

鷹丸たちと将監の部隊が決戦を迎える。

鷹丸の仲間たちがどんどん倒れていく・・・そして愛蓮も・・・愛蓮は「あなたの役に立ったかな?」と言って死んでいった。

そして鷹丸と将監の一騎打ちとなり、鷹丸が激闘の末に勝利する。

 

協力したとはいえ、伊賀忍者繁栄のために金山が必要だった半蔵は「その短刀、もらおうか」と鷹丸に刃を向ける。

 

鷹丸は二本の短刀を崖から海に投げ捨て、「これが俺の答えだ!」と言い、半蔵は諦め顔で「まあ、それもいいだろ・・・」と言って刀を収めた。

鷹丸は生き残ったおつうと2人で海岸を馬を走らせる・・・・・

 

「忍者武芸帖 百地三太夫」感想

JACの王道アクション映画でした。共通の巨大な敵に対して、主人公とその仲間たちが結集して戦いを挑む。多くのものたちが亡くなるが、最後は主人公とヒロインが生き残り大団円。

最後に2人で馬を走らせるシーンを見て、今回は敵同士でしたが、真田広之・千葉真一・志穂美悦子らが協力して敵を倒していく「里見八犬伝」を思い出しました。これも結局真田広之とヒロインの薬師丸ひろ子が生き残り、馬に乗って走るシーンで終わった思い出があります。

しかしながら、千葉真一が敵となる方が手応え我あるというか、全体的に締まった感じがして良かったと思います。

夫婦共演

今回は千葉真一と妻である野際陽子との共演が実現しております。野際陽子は百地三太夫の妻・千代役で、自害したあとに千葉真一扮する将監に刀の鞘でツンツンさせられます・・・

蜷川有紀について

今回ヒロイン役だった蜷川有紀さんはこの映画が初出演となります。

叔父がシェイクスピアの舞台演出家で有名な蜷川幸雄、その娘で写真家の蜷川実花は従姉妹にあたります。

蜷川有紀さんは翌年の1981年、「狂った果実」でヨコハマ映画祭・最優秀新人賞を受賞しています。

 

その後、多くの映画やドラマ、舞台などに出演しますが、2006年に女優業を休業。画家として活動しています。2008年には東急Bunkamuraギャラリーにて絵画展「薔薇めくとき」を開催。同年度情報文化学会・芸術大賞受賞を経て、それ以降は毎年個展を開催しているようです。

2016年、前東京都知事だった猪瀬直樹との交際が明らかとなり、2018年に結婚しました。

 

 

ツッコミドコロ満載

以前見た「伊賀忍法帖」のようなおどろおどろしいお話かと思いきや、単なるアクションエンターテイメント(悪い意味ではなくて)。将監の肩に男が2人乗ってから攻撃したり、馬を走らせるときも男2人を両側に支えながら走らせ・・・どうも将監役の千葉真一が微妙に重そうな表情するのが笑えてしまって・・・

まあ、色々とツッコミどころ満載でしたが、娯楽作品としてサックリ見れる映画でした。

タイトルとURLをコピーしました