ゾンビ映画の第1人者、ジョージ・A・ロメロの代表作であり、ゾンビ映画の金字塔といわれる傑作ホラー「ゾンビ」のあらすじとネタバレを紹介していきます。
ゾンビ。
ジョージ・A・ロメロ監督。 pic.twitter.com/Pk8dC4Tgkz— ホラ (@minosukesu) December 6, 2021
「ゾンビ」(DAWN OF THE DEAD)の作品詳細
監督:ジョージ・A・ロメロ
脚本:ジョージ・A・ロメロ
制作:クラウディオ・アルジェント / アルフレッド・クオモ / リチャード・P・ルービンスタイン
出演:デビット・エンゲ / ケン・フォリー / スコット・H・ライニガー / ゲイラン・ロス
公開:1978年9月23日(イタリア) / 1979年3月10日(日本)
「ゾンビ」あらすじとネタバレ
フィラデルフィアにあるテレビ局に勤めているフラニーは混乱と疲労で疲れ切っていた。うたたねしても悪夢で目が覚めてしまう。
世の中では死者が生き返るという現象が3週間前から起こっており、厳戒令が出されていた。
それについて2人の男性が番組で討論していた。放送中の番組では救護活動している場所の情報を流すのだが、半数以上は機能していなかった。
討論している1人は博士であり、「死んだ人間が生き返り、生きている人間を食べる。そして食べられた人間も一度死んで、生き返る」というのだが、もう一人はそれを信じようとはしていなかった。
さらに博士は「首を切るか、脳を破壊すれば生き返ることはない。」ともいう。
そして遺体は特殊部隊に任せて、市民は自宅を退去し、市の中心部に行くようにと促す。
テレビ局はただ2人の討論と役に立たないテロップを流すだけになり、仕事を放り投げるスタッフが続出していた。
『ゾンビ』(1978) はどのシーンも素晴らしい大傑作な作品だが、個人的に好きなのは冒頭のTV局のシーン
そこで描かれるのは、混乱、狂騒、そしてカオス!
肝心のゾンビが登場していないのに、何かとんでもない状況だというのが伝わって、強引に作品世界に引きずり込まれる!
素晴らし過ぎる導入部! pic.twitter.com/W3erhCF23P
— みつぐ (@kig_mitsugu) July 7, 2022
フラニーの恋人で、同じテレビ局員のスティーブンがヘリで脱出する便を確保し、屋上に9時に来るようにと伝えられる。
一方、特殊部隊のロジャーは犯罪者集団の立てこもるアパートで待ち伏せしていた。
その集団が出てきたところを一網打尽にし、さらに仲間がいないかアパート内を捜索する。
その中にはゾンビ化した人間が数人いた。突入した特殊部隊たちは、冷静なもの、おもしろがってゾンビを撃ちまくるもの、恐怖で自ら命を絶つもの、さまざまだった。
ロジャーはそこで同じ特殊部隊のピーターに出会う。ロジャーはスティーブンの友人であり、ヘリで一緒に逃げようとピーターを誘う。
屋上で合流した4人はヘリで飛び立った。
#細かすぎて伝わらない映画の好きなシーン#ゾンビ#DawnOfTheDead 1978
ロジャーがピーターと初顔合わせ。ゾンビが蔓延る世界から逃げようと誘う時、自分が口にくわえて火を付けたタバコ🚬をさりげなく薦めるところ✨ pic.twitter.com/4i8uHHMT6M
— M. I. S.A.(黒井ミサ) (@MachineIntheSA) May 8, 2020
ゾンビ掃討
給油をはさんで、彼らは大きなショッピングモールの屋上にヘリを着陸させる。モールの外には多くのゾンビがいたが、モール内にはそれほどの数はいなかった。
屋上から侵入した4人はしばらく屋上に待機、スティーブンは徹夜の操縦で寝てしまう。その間にロジャーとピーターは食糧確保のため、下に降りて行った。スティーブンもその後、目を覚まして彼らを追うように下に降りていった。
ロジャーとピーターは面白がって、モール内に音楽を流し、エスカレーターや噴水などを起動させてゾンビたちを翻弄させる。スティーブンも合流し、ある程度の必需品を確保する。
「ゾンビ」(1978)
今日もウィルスに立ち向かって行きます(映画を観に行きます)。 pic.twitter.com/zitGtpBPf8— チェキロ (@check_row) March 8, 2020
ひとり待っていたフラニーのところにゾンビがゆっくり迫る。
襲われそうになっていたところに3人が帰ってきて、寸前のところで助かる。
フラニーは早くショッピングモールから離れてカナダに行きたかった。しかしそれまでに給油を何回もする必要があり、なおかつゾンビはどこにでもいた。もちろんカナダにも。
男3人は今の状況が好転するまで、何でもそろっているショッピングモールで待機しようと考えた。
まずヘリで大型トラックのある場所まで移動、それをロジャーとピーターが運転してショッピングモールの出入り口をふさぐ。そしてまたヘリに乗ってトラックの場所までいって、それを出入り口まで移動、これを何回も繰り返してバリケードをつくるのだ。
友人の死と復活
その作業中、ロジャーは腕と足を噛まれてしまう。
モール内の銃器店で山ほどの武器を確保したピーターとスティーブンは、フラニーとショッピングカートに乗せたロジャーと4人でモール内のゾンビすべての掃討を始める。
なんとかモール内のゾンビをすべて倒した4人は束の間の平和な時間を過ごしていた。
しかしロジャーのケガはどんどん悪くなっていった。
ロジャーはピーターに「もし生き返ったら頭を撃ってくれ、でも自分もゾンビにならないように頑張るから、ダメだと確信するまで撃たないでくれ」と伝えた。
そしてロジャーは死んだ。
ピーターはその亡骸のそばで拳銃を持ち、ウイスキーを飲んでいた。ロジャーに被せていた毛布がめくれ、ゾンビと化したロジャーが起き上がった時、ピーターは引き金を引いた。
略奪者たちの襲撃
スティーブが屋上でヘリの操縦を教えている様子を、20人ほどの略奪者グループに見つかり、彼らはショッピングモールを襲撃に向かった。
彼らはモールの外にいたゾンビをものともせず、モール内になだれ込み、宝石や食料などをどんどん奪っていった。
ピーターは彼らが去るまで静かにしているつもりだったが、我慢できなくなったスティーブンが発砲したため、彼らと闘うハメになってしまう。
エレベーターで隠れていたスティーブンは撃たれて負傷し、そこにゾンビたちがなだれ込んできます。
体中を噛まれながらもなんとかエレベーターの外へゾンビたちを追い出し、エレベーターは締まった。
数時間も連絡がないからヘリでもう行こうとピーターに言うフラニー。しかし今動くのは危険だと思ったピーターは屋上入り口でスティーブンを待っていた。
エレベーターが次に開いた時にはスティーブンもゾンビになっていた。
幼き頃、初見の記憶。『ゾンビ』(1978)の主要人物の中でもスティーブン(デヴィッド・エンゲ)は、ゾンビになるというイメージが一番なかった。しかし、そのスティーブンがどのゾンビよりも最上級のゾンビになるという衝撃。エレベーターが開いた瞬間、ショックだったなぁ… pic.twitter.com/4Wwx67pJC9
— 屍エージロウ屍…✞ (@SANGUELIA_3) November 7, 2021
そしてスティーブンを先頭にして、ゾンビの大群が隠れ部屋になだれ込んできた。
ピーターはスティーブンを撃ち、フラニーだけを屋上に行かせた。自分は死ぬつもりで拳銃を頭に向けるが、気が変わりヘリに飛び乗り、燃料わずかの状態で飛び立つのであった。
【#今夜何観る】
『#ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4Kリマスター版』公開記念/#ジョージ・A・ロメロ①『#ゾンビ』(1978)
決して死なない傑作!詳しくはこちら➡https://t.co/h50ugTin1J#NOTLD4K #ダリオ・アルジェント #ホラー #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/iLLDu1KXMC
— MovieMarbie (@MovieMarbie) June 13, 2022
「ゾンビ」感想
私が小学生だったころ、ビデオデッキがマックロードだったころ、まだビデオレンタルがほとんどなかったころ、初めて父親に誕生日プレゼントとしておねだりしたのが「ゾンビ」のビデオソフト。9000円くらいしたでしょうか。
もう衝撃の連続でその後何回みたのか覚えていないほどです。
その後、多くのゾンビ映画が公開されましたが、「ゾンビ」を超えるものは私の中ではありません。
ゾンビといえばロメロ監督、その監督の中でも傑作!(前日譚の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」とセットで)
出演陣のなかで一番印象に残ったのはロジャーでしょうか。
始めは軽快で銃の腕も一流、頼りになるリーダーのような存在だったのが焦りや恐怖でどんどん狂気的に変わっていく様は強烈な印象を残しました。ロジャーを演じたライニガーはあまり映画には出演せず、後輩の演技指導や舞台で活躍されています。