「ソウル・ステーション パンデミック」あらすじとネタバレ 希望無しの世界を疾走する少女の顛末

アニメ映画(海外)

今回は、前回紹介した「新感染 ファイナルエクスプレス」の前日譚を描いたアニメ作品「ソウル・ステーション パンデミック」のあらすじやネタバレを紹介していきます。

監督・脚本は「新感染 ファイナルエクスプレス」と同じヨン・サンホ。

「ソウル・ステーション パンデミック」作品紹介

監督:ヨン・サンホ

脚本:ヨン・サンホ

製作:李東河

出演者:リュ・スンリョン / シム・ウンギョン / イ・ジュン

配給:ネクスト・エンターテインメント・ワールド

公開:2016年8月18日(韓国) / 2017年9月30日(日本)

この作品はアヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)やシッチェス国際ファンタスティック映画祭の招待作品として上映され、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)でシルバークロウ賞、アジア太平洋映画賞で最優秀アニメーション映画賞を獲得しています。

 

「ソウル・ステーション パンデミック」動画配信情報(2022年7月31日時点)

2022年7月31日時点で、「ソウル・ステーション パンデミック」を視聴できる動画配信サービスは、

Netflix  /  dTV  の2社となっています。

 

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「ソウル・ステーション パンデミック」あらすじ

ソウル駅の近く、首から血を流してそれを手で抑えながらフラフラと歩く老人。一人の若者が助けようとしますが、その老人がホームレスだとわかると、その臭い匂いを嫌がり、助けることをやめます。

その老人は駅近くの道の端で座り込み、そのまま倒れ込みます。一緒に寝泊まりしていた弟が帰ってくると、そんな兄の様子を見て驚きます。

なんとか助けようと近くの保護施設に行くも、先住者に脅されて入れなかったり、薬をバラ売りしてもらったりしますが、兄は死んでしまいます。

近くの駅員にそのことを言いに行き、ふたたび戻ると兄の死体が無くなっていました。兄を探しに行く弟・・・

しばらく探し回った末、ホームレスの弟は死んだはずの兄が何かをむさぼっているところを見つけてホッとする。しかし兄はゾンビ化して人間を食べていた!!

兄は弟を見つけると襲いかかり、そのまま食べられてしまう。

同じ頃、旅館の一室に住み込んでいた若い女性ヘスンが目を覚ますと、恋人であるキウンがいなくなっていた。キウンを探しに行くヘスンは旅館の女将から、「早く部屋代を払わないと荷物を放り出すよ!」と責められ、ヘスンは平謝りしてキウンを探しに行く。

キウンをネットカフェで見つけたヘスン。キウンは元風俗嬢のヘスンの写真を出会い系のエッチなネットにあげていた。それを見つけたヘスンは激怒する。

ヘスンは風俗店から逃げ出しており、それを匿ったのがキウンだった。キウンがヘスンに仕事をさせて、自分はヒモのような生活をしようと考えていた。

ヘスンは怒ったが、キウンに「風俗店から連れ出してやったのにその態度はなんだ!」と逆にキレられ、キウンはどこかへ行ってしまう。

一人ぼっちになったヘスンは家出したことを後悔し、病気がちだった父親のことを思い出すのだった。

ヘスンの写真がネットにあげられたことで、一人の男に連絡が入る。その男はいなくなったヘスンをずっと探していた。その男は出会い系に載っていた連絡先に電話し、キウンがそれに答えて待ち合わせすることになる。

キウンと出会った男は「娘はどこにいる!」と掴みかかってくる。キウンはその男がヘスンの父親だと確信する。

キウンは「宿に戻ってると思うから行きましょう」と言って、車で宿に連れて行く。ヘスンが宿に戻ってないので電話するが、ヘスンはキウンの着信に応答しようとしなかった。

仕方なくキウンの部屋に入った2人だったが、隣の部屋から男の叫び声が聞こえてくる。その部屋のドアが開き男の死体と一緒にゾンビ化した宿の女将が出て来る。

女将が2人に襲い掛かってくる。しかしヘスンの父親がなんとか女将を便器の蓋で叩き殺し、2人は宿から逃げ出す。

同じ頃、街をさまよい歩いていたヘスンもゾンビ化した集団に追いかけられていた・・・・

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「ソウル・ステーション パンデミック」感想

「新感染 ファイナルエクスプレス」の前日譚ということで楽しみにしていたが、私にはなんとも言えない残念な作品でした。

アニメという形態が原因なのでしょうが、まったくもって感情移入できない!

ゾンビに追いかけられているヘスンの様子も、疾走感がなく恐怖感も殆ど無い。実写版同様にゾンビのようにさまよっているホームレスとの対比を描こうとした監督の意図はわかるのだが、なぜアニメにしたのだろうかと不思議に思ってしまう。

クライマックスの展開は少しドキドキしたことが唯一良かったところだ。ラストの終わり方も悪くなかったと思う。

誠に惜しい作品だった。

その後の展開(ネタバレあり)

ヘスンとキウンは携帯で連絡を取りながら合流しようとするが、ゾンビや警察などに邪魔されてなかなか出会えない。

疲れ果ててモデルルームで寝てしまったヘスン。そこにキウンがやってくる。2人は再会を喜んで「お父さんもすぐくるよ!」というキウンの言葉に喜ぶヘスン。

「ヘスン!」と言って近づいてくる父親・・・

声を聞いて最初は嬉しそうだったヘスンは急に顔をこわばらせてキウンに言う。

「お父さんじゃない・・・」

その男はヘスンが逃げ出した風俗店のオーナーであった。借金したまま姿を消したヘスンを探していたのだった。オーナーに捕まったヘスンを助けようとするキウンだったが、逆に首をナイフで切られて殺される。

更に逃げようとするヘスンをベッド上で首を押さえつけルオーナー。しばらく苦しがっていたが、しばらくするとヘスンは動かなくなった。

殺すつもりがなかったオーナーは「ヘスン、ヘスン!!」と心臓マッサージをするが、ヘスンはもう息をしていなかった。そんなヘスンの足はすでに腐り始めており、すぐに蘇ったヘスンによってオーナーは食べられてしまう。

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