密輸扱いになる荷物を積んだトラックを守りながら1500キロを走りきる。
その間に警察に追われたり仲間たちの協力があったり、まるで菅原文太さんの「トラック野郎」のようなテイストのこの作品。しかし実際には、トラックを護衛するトランザム・ファイアーバードが主人公です。運転する、男臭いバート・レイノルズがカッコイイです!
バート・レイノルズが亡くなったのか。
「トランザム7000」や「キャノンボール」が大好きだった。ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/rYWYJvmjR2— Watanabe (@nabe1975) September 6, 2018
「トランザム7000」作品紹介
監督:ハル・ニーダム
脚本:ジェームス・リー・バレット / チャールズ・シャイア / アラン・マンデル
原案:ハル・ニーダム / ロバート・L・レヴィ
制作:モート・エンゲルバーグ
出演:バート・レイノルズ / サリー・フィールド / ジャッキー・グリーソン 他
公開:1977年5月27日(アメリカ) / 1977年10月22日(日本)
「トランザム7000」あらすじとネタバレ
あるトラッカーが警察の検問を受ける。
積荷を確認すると大量のクアーズビールが積まれていた。
ミシシッピー川から東にクアーズビールを持ち込むことは違反になっており、最近はその違反が急増していた。
原因はイーノス親子が色々なトラッカーたちを大金をエサに雇って、クアーズヒール400ケースをテキサス州のテクサーカナからジョージア州のアトランタまでの1500キロを28時間で往復できるかを賭事の対象にしていたのだ。
挑戦
イーノス親子は伝説のトラッカーと言われたバンディットに話を持ちかける。
賭けに乗ったバンディットは、昔の相棒スノーマン、その愛犬フレッド(バセットハウンド)と共にテクサーカナに向かう。
バンディットは前金で貰った金を元手にファイアーバード・トランザムを購入。
スノーマンとフレッドがトラックに乗り、バンディットがそれの護衛をするという計画だ。
ビールを積み込み出発してすぐ、バンディットは道の真ん中で、車から降りて手を振るウエディング姿の女に止められる。その女は勝手に助手席に乗り込んできた。
とりあえず走り出すトランザムの車内でその女はキャリーと名乗り、結婚式から逃げ出したと話す。
その頃、キャリーが乗り捨てた車の部品を盗もうとしていた若者たちを捕まえるジャスティス保安官とその息子。彼らはキャリーの行方を追っていて、若者たちはキャリーが乗ったトランザムのナンバーを覚えていた。
追跡劇のはじまり
キャリーはジャスティス保安官の息子との結婚式から逃げ出していた。しかしそのことをまだバンディットは知らないでいた。
スノーマンと無線での定期連絡後、すぐにジャスティス保安官から追われるバンディットだったが、管轄外で何故追われるのかわからなかった。
先行していたスノーマンのトラックを追い抜くトランザム。ジャスティス親子が乗ったパトカーもそれを追い抜くが、対向車を避けた際にトラックに接触、パトカーはそのままトラックに跳ね飛ばされる。
ジャスティス保安官は、花嫁に逃げられたことと合わせて、怒りまくっていた。
アーカンソー州のブランフォード保安官に、この手で捕まえないと気が済まないから手出ししないように命令する。しかし管轄外だと言われてけんかになる。
アーカンソー州警察にも見つかり追われるバンディット。側道に逃げるが、その先の橋は壊れて無くなっていた。
一度引き返すが、パトカーが来たため橋の方向へ進路変更し、バンディットのドライビングテクニックにより、見事に橋を飛び越える。
追ってきたアーカンソー州のパトカーは落ちてしまう。
ジャスティス保安官はブランフォード保安官に嫌味を言ってその場を去る。
まさかの遭遇
レストランに寄り、キャリーと別れるバンディット。少し名残惜しそうなキャリーに「大丈夫か?」 と尋ねるバンディットに 「ええ、いつも1人よ」 とキャリーが答えた。
バンディットがアイスティーを飲んでいる時に「バンディットを見逃すな!」と息子に言いながらジャスティス保安官がサンドイッチを買いにきた。たまたま鉢合わせてしまう2人。しかしジャスティス保安官は相手がバンディットとは気づいていない。
ジャスティス保安官がトイレに入っている間に一目散に店を出るバンディット。そこにトランザムに乗って逃げようとしていたキャリーを見つけ、助手席に飛び乗る。
その後ジャスティス保安官たちに見つかり再び追われることに。
なんとかジャスティス保安官を巻いたバンディットは先行していたスノーマンと合流する。
ジャスティス保安官はアラバマ州警察に連絡し、バンディットは待ち伏せしていたパトカーに追われるが、これも突破する。
キャリーとの恋
そんな逃亡劇を続けていくうちにバンディットとキャリーは愛しあうようになっていく。
その後も行く州ごとに警察に追われるバンディット。しかし各地にいるトラック仲間達の協力でこれを乗り切っていく。
そしてついにジョージア州にはいる。
白バイに捕まり、積荷を調べられそうになるスノーマンだったがバンディットが囮になり、危機を脱する。
見事ゴールを果たしたバンディットたちはイーノス親子が用意した、トランクに金がはいったキャデラックにのる。
イーノス親子から別のカケを挑戦され悩むバンディットだったが、キャリーが賛成し、3人と1匹は走り出す。
そこにジャスティス保安官がボロボロの車で到着。
バンディットとジャスティスは無線でお互いの健闘を称える。そしてジャスティスに自分の姿を見せて走り去っていく。
#バート・レイノルズ生誕祭「トランザム7000」
この映画にはミュージカルに通じる多幸感があります。とにかく楽しくて仕方ない。そんなアクションコメディはそうそうありません。相棒スノーマンとワン公、初々しいサリー・フィールド、追いかける太っちょ保安官親子等キャラもいい。TV吹替版も最高。 pic.twitter.com/SnFAlZ0IBW— 阿乱隅氏 (@yoiinago417) February 11, 2019
「トランザム7000」感想
70年代にアメリカではやったコメディチックなカーアクション映画です。
何も考えずにただ見てればいい、楽に観れる、これが娯楽なんだと思わせる、疲れた時に見たら意外にスッキリする?ような作品でした。
キャリー役のサリーフィールドさんがキュートでとても可愛かったです。
主演のバートレイノルズさんとはこの映画が初共演、中盤から2人は恋人同士になりますがプライベートでも長年交際していたそうです。
カーアクションもすごかったですが、この映画を面白くしてくれたのがジャスティス保安官でしょう。
まるで ルパン三世の銭形警部のような存在です。
ちなみに続編が2本作られており、3作目はなんどジャスティス保安官が主人公です。