今回は楳図かずおが1976年に「少年サンデー」にて約5年間連載したギャグ漫画「まことちゃん」のアニメ映画を見た感想です。
子供の頃に見た記憶があり、たまたま動画配信されていたので軽い気持ちで見たのですが、あまりのあけっぴろげな下品さで衝撃でした。
楳図かずおの作品では「漂流教室」などと並んで代表作と言われていますが、「まことちゃん」がもともとは楳図かずおのギャグ漫画「アゲイン」に出てきた脇役だったことはご存知でしょうか?
『読書文化の普及に貢献するチャレンジPARTⅡ☆漫画編』
8回目は、「アゲイン」 楳図かずお著
乗りに乗っている時期に描かれたギャグ漫画。スピンオフだったはずの「まことちゃん」が後に大ヒットするが、ぶっ飛んじゃった「まことちゃん」より、綺麗なオチで感動させるこちらの方が好き。 pic.twitter.com/ATsn0dGABJ— 玉堂 (@YumenoGyokudo) May 13, 2020
その脇役だったまことちゃんが人気を博して、スピンオフという形で連載が始まりました。
「アゲイン」が約一年半の連載だったので、意外な形でのヒットだったようです。
「アゲイン」とはどんな話?
「アゲイン」の主人公は沢田元太郎65歳。まことちゃんの祖父にあたります。その元太郎は同居する家族から老害のように疎んじられ、「若返りたい・・・」と日々思いながら生きていました。
そんなとき、近所の薬剤師の女が若返りの薬を開発します。元太郎はたまたま風邪薬と間違えて服用してしまい、15歳の若々しい体に変身します。
これをきっかけにいままで疎んじられていた家族を相手に大暴れを始めます・・・
孫のまことちゃんも祖父の元太郎と一緒に大暴れします。
「まことちゃん」作品紹介
監督:芝山努
脚本:城山昇 / 辻真先 / 伊東恒久 / 金春智子
原作:楳図かずお
製作:藤岡豊 / 片山哲生(プロデューサー)
出演者:杉山佳寿子 / 吉田理保子 / 小原乃梨子 / 肝付兼太 / 楳図かずお / ツービート
製作会社:東京ムービー新社
配給:東宝
「まことちゃん」動画配信情報(2022年7月16日時点)
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「まことちゃん」大体のあらすじと感想
これといってあらすじというほどの大きなお話ではなく、幼稚園児のまことちゃんの普段の生活をオムニバス形式でまとめた感じです。
大まかに4つほどのお話があり、1つ目は仲が良かった女の子が別の男の子に乗り換えられ、落ち込んでいたまことちゃんの前に”百恵”という女性が現れます。百恵は彼氏に振られた20代の女性であり、その愚痴を聞いているうちに百恵を好きになってしまいます。
百恵はまことちゃんに「好き!」だと言いますが、相手は幼稚園児なので冗談まじりなのは明白。
しかしながらまことちゃんは本気になり、結婚を前提に付き合いたいと思い始めます。
しかしその思いは長くは続かず、彼氏とヨリを戻した百恵は結婚することになります。
教会で愛を誓い合っている百恵と彼氏の前に現れたまことちゃんは百恵を取り戻そうとしますが、それは無理なことです。結局、新婚旅行先のハワイまでついていき、一緒に記念撮影するところで1本目は終わります。
アニメ映画『まことちゃん』(1980年7月26日公開)の新田秀夫は新沼謙治に似てない···三浦友和、それとも原辰徳か?!#楳図かずお pic.twitter.com/ImOmcsmug2
— もけロン (@vjdwNFyrv1Wlktv) April 27, 2022
大筋の話は、幼稚園で「よい子大賞」を決めると言われたまことちゃんが孤軍奮闘するのですが、そのサブストーリーが4話ほどある感じです。
まことちゃんがよい子と思われるように、姉の美香の企画・立案で、ママりん(お母さん)のために演芸会をやることになるのですが、ママりんは自分の子がそんなことをしてくれることが嬉しいのと、他のお母さんたちに自慢したいのもあって、その演芸会は多くのお母さんたちが集まります。
まことちゃんと姉の美香は客の多さにビビリますが「仕方ないわね、でも、やるしかないわ」と覚悟を決めます。
もともとは家でやっていることを更に面白くするために、ママリん1人に見せるために企画した園芸会が始まります・・下ネタ満載の芸が・・・
まことちゃんと美香の覚悟を決めた演芸会は局部全開の下ネタオンパレードでした。
お母さんたちは大笑いしすぎて救急車で運ばれますが、結局は大盛況で幕を閉じます。
しかしママリんは恥ずかしさと、恥をかかされた怒りでイッパイです。
その夜、まことちゃんは逆さはりつけと百叩きの刑を受けるのでした・・
お尻星人を自称する「クレヨンしんちゃん」のしんちゃんと比べると、しんちゃんよりも大人びていますが露出狂ぎみ・・・(笑)という感じでしょうか。
あとの2本は省略しますが、こんな感じで普段の生活を面白おかしくお下品に映しています。
まあこうやって文章で書いても、「まとこちゃん」の良さ?はわかりません。
オススメはしませんが・・・・見てみれば〜!って感じです。
あまりのお下品さと馬鹿馬鹿しさの衝撃で、人生観が変わるかもしれません!!
僕は変わりませんでしたが(笑)