「サムソンとデリラ」あらすじと配信情報  げに恐ろしきは女の嫉妬・・・ 

ドラマ(洋画)

「サムソンとデリラ」は1949年の歴史映画。
「十戎」や「クレオパトラ」のセシル・B・デミル監督
旧約聖書の中にある「士師記」のサムソンとデリラの物語を原作としています。

 

「サムソンとデリラ」作品紹介

 

監督 :セシル・B・デミル

脚本 :ジェシー・L・ラスキー・Jr / フレドリック・M・フランク

製作 :セシル・B・デミル

出演者: ヘディ・ラマール / ヴィクター・マチュア / ジョージ・サンダース / アンジェラ・ランズベリー

音楽: ヴィクター・ヤング

撮影: ジョージ・バーンズ

編集 :アン・ボーチェンズ

製作会社 :パラマウント映画

配給 :パラマウント映画

公開日:1949年12月21日(アメリカ) / 1952年2月15日(日本)

製作国 :アメリカ

 

 

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「サムソンとデリラ」動画配信情報(2022年7月8日時点)

2022年7月8日時点で、「サムソンとデリラ」だ視聴できる動画配信サービスはAmazon prime videoのみとなっています。

 

 

「サムソンとデリラ」あらすじとネタバレ

 

イスラエルの12氏族の内の一つであるダン族の男・サムソンは怪力の持ち主。

腕っぷしが良いサムソンはダン族の英雄だったが、女にはだらしなかった。

 

サムソンは村娘のミリアムと恋仲だったが、突如としてペリシテ人の娘セマダールと結婚すると言い出した。

そのセマダールにはデリラという妹がおり、彼女はサムソンに惚れていた。

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婚礼の日

ある日、セマダールが婚約者のアルトアと、ガザのサラン王のライオン狩りに行く。デリラが「私をいっしょに連れて行ってくれるならうちの馬車を使っていい」と言うので、サムソンはデリラと馬車でセマダールを追いかける。

途中でライオンに出くわしたため、サムソンは素手でライオンを絞め殺す。

 

その直後にサラン王がやってくる。デリラから「サムソンが1人でライオンを倒した」と聞かされたサラン王は、冗談だと思いながらも試しとして、自分のお抱えの闘技士と戦わせることにする。

サムソンは闘技士を高々と持ち上げて怪力を証明する。サランに「褒美を選んでよい」と言われたサムソンは、セマダールを嫁としてもらうことを選ぶ。

サムソンとセマダールの婚礼の日、デリラは自分が選ばれなかったことに腹を立てていた。
同じくセマダルを取られて腹を立てていたアルトアを呼んだデリラは、「サムソンをバカにして恥をかかせてやろう」とアルトアをそそのかす。
それがキッカケでサムソンは頭に血がのぼり、会場内にいたペリシテ人兵士たち相手に大暴れする。
その際にセマダール、その父親が巻き込まれて死亡。姉と父を殺されたデリラは、サムソンへの復讐を誓う。

サムソンへの復讐

アルトアは一度はサムソンを捕まえるも、護送中に兵士たちの多くを倒して逃走。
その頃のデリラはサラン王の寵愛を受けていたが、アルトアの失敗に怒っていたサラン王に、「私が捕まえてみせます。ただし、捕まったサムソンに刃を触れず一滴の血も流させないでください。」と申し出る。
デリラは単なる嫉妬心から、生きたままのサムソンに苦痛を与えてやりたかった。
そして、デリラの色仕掛けに引っかかったサムソンは彼女と水入らずの日々を過ごした後、結婚を申し込む。その際にサムソンは、自分の髪の毛が神の力をもたらしているという秘密を話す。
その頃にはデリラも愛するサムソンとエジプトに逃げることを夢見始めていた。
そこにミリアムが現れ、サムソンの両親が拷問に遭っていることを伝えに来る。
サムソンは村に帰ると言い出すが、2人の甘い時間の邪魔を食らったデリラの怒りが再燃し、サムソンは眠り薬を飲まされて、髪の毛を切り取られてしまう。
短髪になって目覚めたサムソンは本来の怪力が失われており、アルトアとその部下たちに捕らえられる。

 

嫉妬心の先に・・・

デリラはサラン王より報酬を受けるが、サムソンの処遇がどうなっているのかが気になっていた。

サムソンは地下牢で碾き臼を回していた。しかしその目は熱した刃で目をつぶされて盲目になっていた。それを見たデリラは激しく後悔する。

 

その夜、密かに会いに行ったデリラに怒りを向けたサムソン。デリラを持ち上げた際に怪力が戻っていることに気づく。

デリラはエジプトに逃げようと言うが、サムソンは自分がペリシテ人と戦うことが神の意志と感じ、一度は自ら切った鎖を再び自分を縛り、翌日の祭りでガザの神殿の偶像の前で自分が愚弄される時を待つことにする。

多数のペリシテ人が神殿に集まる。サラン王はサムソンが鎖に繋がれ小人たちにいたぶられているのを群衆に見せつける。

その中でデリラは前へ進み出て、サムソンを鞭打つふりをしながら神殿を支える2本柱へと連れていく。

サムソンはデリラに「早く逃げろ」と言う。しかしデリラはサムソンと運命を共にすることを選ぶ。「デリラ、逃げたか?」と呼ぶサムソンの声にあえて答えず、デリラはもう逃げたとサムソンに思わせる。

 

そしてサムソンは怪力で神殿の2本柱を崩し、神殿と偶像が倒れ、ペリシテ人たちもサムソンもデリラも下敷きとなった。

「サムソンとデリラ」感想

 

デリラの嫉妬心からくる悲劇。プライドの高さゆえに切なさを憎しみにすり替えたり他の女に渡したくないという理由のみでサムソンを陥れようとしたり・・・

あまりにも屈折した愛が溢れ、そのやり方に引きつつも、やはり引き込まれてしまいます。少し危険な女性に男性は惹かれてしまうものです。

そしてサムソンを愛してるが故に復讐に走るデリラ。デリラの美しさと、恐ろしさには目を奪われます。

それでも好きだった女からすぐ乗り換えるサムソンの行動がデリラをそうさせたと思えば、仕方ないとも思いましたが・・・

 

難しい話かと思っていましたが、真っ直ぐで女に弱い怪力男と、彼を翻弄する美女の愛の話です。デリラの屈折した愛は見事でした。

 

ライオンと素手で戦うシーン。ラストの宮殿が崩壊するシーンはなかなかの迫力で見応えありました。

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