「合い言葉は勇気」は、2000年に、フジテレビ系の「木曜劇場」枠で放送されたテレビドラマです。主演は役所広司。脚本は三谷幸喜。
東京の外れにある小さな村で、産業廃棄物処理場の不法投棄問題が発生。運営会社の社長は不法投棄を認めず、その問題に立ち向かおうとする村人は、なぜか役者くずれが扮したニセ弁護士を伴って戦うことになる・・・
「合い言葉は勇気」作品紹介
企画:石原隆
脚本:三谷幸喜
演出:河毛俊作、田島大輔、中山高嘉
音楽:服部隆之
プロデュース:波多野健、下山潤
制作:フジテレビ、イースト
出演: 役所広司 / 香取慎吾 / 鈴木京香 / 田中邦衛 / 寺尾聰 / 八嶋智人 / 國村隼 / 津川雅彦
再放送してほしいドラマ
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「合い言葉は勇気」
2000年 フジテレビ系列#役所広司 #香取慎吾 #鈴木京香#田中邦衛 #寺尾聰 #金田明夫#梶原善 #池田成志 #麿赤兒#遠山俊也 #井上肇 #白川和子#津川雅彦 #温水洋一 #山崎一#杉浦直樹 #伊藤正之 #八嶋智人#唐沢寿明 #キムラ緑子 #山寺宏一 他 pic.twitter.com/wn8pBKtUsn— 再放送してほしいドラマsince1970 (@7dcnd2Ktz6WJXFe) April 17, 2018
「合い言葉は勇気」あらすじ
東京の外れにある小さな村・富増村にある産業廃棄物処理場。そこで不法投棄が行われているのではないかという村人と産廃場を運営するフナムシ開発の間で、いざこざが起きていた。
反対署名をしたり、バリケードを作ってトラックを入らせないようにしたりと、村人たちで出来る抵抗は続けるも、一向に解決の糸口がつかめない。
我慢の限界に来た村人の一部が、夜に産廃場に行って破壊活動をしようとする。
それを知った村長(田中邦衛)は、その場を収めるために「東京から弁護士を連れてくる」とでまかせを言ってしまう。
村長は役場で一番若手の忠志(香取慎吾)を連れて東京に行く。
数人の弁護士に相談するが、不法投棄の案件は誰もやりたがらず、唯一やると言ってくれた弁護士も、相手側のフナムシ開発の専属弁護士が網干(津川雅彦)だと知ると、「俺には無理だ」と逃げられてしまう。
その夜、心労がたたって村長は身体を壊してしまう。
もう誰も弁護なんか引き受けてくれないだろうと諦めていた忠志。
そんなとき、宿泊先のホテルでやっていた深夜放送の法廷ドラマで颯爽と答弁する弁護士の姿を見た忠志はあることを思いつく。
翌日、弁護士を演じていた暁仁太郎(役所広司)に会いに行った忠志。忠志から村で弁護士のフリをしてくれないかと頼まれた仁太郎だったが、最初は受けることがなかった。
仁太郎は過去に一度だけドラマ大賞で助演男優賞を取ったことはあるが、今は芝居が古臭いなどで売れない俳優として落ちぶれていた。さらに愛人宅で三角関係でモメ、妻には離婚を切り出されるなどで八方塞がりだった。
いよいよ仕事がなくなった仁太郎は忠志に会いに行き、富増村に行くことを了承する。
忠志は仁太郎に、住民説明会で弁護の難しさを説いて、諦めさせてほしいとお願いする。
しかし網干にニセモノだとバレて「罪になるぞ」と言われた仁太郎は村から逃げようとする。同じように仁太郎がニセモノだと知った村長は責任を感じて、無断廃棄の証拠を写真に撮るために産廃場に潜入。
張り巡らされた警備用のワイヤーに引っかかってしまい、非常サイレンが鳴り響き、警備員と犬に追いかけられて、村長は足を滑らせて崖の下へ落ちてしまう。
病院にかつぎ込まれた村長は、ニセモノだと承知の上で仁太郎に村を頼み、ありがとうという最後の言葉を残して息を引き取る。
そして住民説明会、仁太郎は裁判を諦めさせてくれといわれた忠志の提案を翻し「直ちに提訴すべきです!勝てます、なぜなら私がついているから!」と言ってしまう。
そしてこのニセ弁護士が多くの苦難を乗り越えながらも、フナムシ開発に戦いを挑んでいく・・・
ドラマ、#合い言葉は勇気 を観た
脚本は、#三谷幸喜
王様のレストランや、総理と呼ばないでよりはコメディ少なめな環境裁判モノ
アロハの山寺さんがいい味出してた#鈴木京香 のベストはこれかもしれないなー
三谷さんのドラマだとやはりHRみたいなやつのが好きだなー pic.twitter.com/FEnrB6xnLH— まつもとりょうじ (@matsumotora_men) July 7, 2020
「合い言葉は勇気」感想
リアルタイムでは見なかったが、のちにビデオレンタルされた。見るものがなかったので「これでいいや」くらいの気持ちで1巻だけ借りたが、面白すぎて次の日に残りの全巻を借りてしまった。
それまでの役所広司はコメディをやるイメージがまったくなかった。
威風堂々ってったらなぁ、合い言葉は勇気の暁仁太郎センセイなんだよっ pic.twitter.com/Wt9wESmgqB
— 階トーコ🥞🫖 (@Dodo1714) September 25, 2015
そのギャップからだろうか、真面目な顔して大人気ないことしたり、正体隠すために下手な嘘をついてみたりしているのが、なぜか面白かった。三谷幸喜映画の「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市とよく似ている。
あと、敵対するフナムシ開発の社長である國村隼の高圧的な物言いが激しすぎて、怖いというか逆にコミカルに思える。
それよりも顧問弁護士役の津川雅彦の冷静で血も涙もない演技のほうが怖かった。
「合い言葉は勇気」網干頼母
老獪にして紳士的。格下と見なす者にほど礼儀正しく、敵と認めれば全力をもって粉砕する。こんな役を、他の誰が演じられただろうか。
#津川雅彦が演じた好きな役を語る pic.twitter.com/YciIKJnIig— 金建@ここは地の果て流されて、俺 (@acekey1990) August 8, 2018
ネタバレとしては、裁判をしようと言いながらも、ニセモノをバラされる不安や、フナムシ開発から賄賂を持ちかけられたりで、結局は行ったり来たり。
それでも住民たちと接するうちにだんだんと正義感に目覚めていき、本気で裁判を起こそうとする。しかし住民たちに正体がバレて袋叩きにあう。
それでも諦めなかった暁仁太郎は法廷で堂々と答弁し、フナムシ開発の不法投棄の実態を明かす・・・という結末。
三谷幸喜脚本『合い言葉は勇気』では最終回で登場した杉浦直樹が、津川雅彦と対決するのが印象的。山田太一の『岸辺のアルバム』でも共演したふたりで、三谷は向田邦子や市川森一の影響をよく語るが、意外と山田作品もちゃんと見ているっぽい。#津川雅彦 #津川雅彦が演じた好きな役を語る pic.twitter.com/t9MSBilTbN
— 私の中の見えない炎 (@namerukarada) August 8, 2018
初めはちゃらんぽらんで流されやすくて頼りない役所広司が、だんだんと正義に目覚めていく様がかっこよくてスッキリする。
ビデオの時代ではレンタルしていましたが、DVDレンタルはなかなかしていないようです。ネットではDVDBOXがありますが値段が15000円ほどなので、中古で探すしかないかもしれません。
それでも、もし何かの機会で見ることができるようなら、いの一番にぜひ見てほしい作品です。三谷幸喜が好きなら絶対に!