「珍遊記」などのギャグマンガ家、漫☆画太郎が「月刊少年ジャンプ」にて1996年から連載した作品。
すべての対戦チームが全滅(再起不能)されるという恐怖の外道高校に立ち向かう1人の高校生とメンバーたちの戦いを描いたカルト的映画。
「地獄甲子園」作品紹介
監督:山口雄大
原作:漫☆画太郎
脚本:桐山勲、山口雄大
製作:千葉善紀、藤本隷
プロデューサー:北村龍平
配給:クロックワークス
公開日:2002年7月19日
出演:坂口拓 / 伊藤淳史 / 谷門進士 / 西尾季隆(X-GUN) / 土平ドンペイ / 三城晃子 / 蛭子能収 / 小西博之
「地獄甲子園」動画配信情報(2022年7月5日時点)
2022年7月5日時点で、「地獄甲子園」を視聴できる動画配信サービスはありませんでした。
「地獄甲子園」あらすじ
夏の甲子園を目指す星道高校野球部。校長兼監督の朝倉は1回戦の相手が外道高校だと知り絶望する。
外道高校は何でもありのラフプレイで恐れられており、過去にも野球部員が殺されたり再起不能にされた過去を持っていた。
そんな星道高校に転校生がやって来る。野球部のお荷物部員のメガネが番長グループにいじめられたときに助けてくれたことで2人は出会う。
その転校生は自らを野球十兵衛と名乗り、番長との決闘になる。十兵衛の強さは半端なく、あっさりと番長を倒す。
もうこの時点でおバカ映画だとわかります。ここからなんとか甲子園にふさわしい野球映画出会ってくれと願うのですが、そうはなりません。
第一、この主人公演じる坂口拓って誰?って思いましたので調べてみました。
わかる!『地獄甲子園』でも坂口拓先生が「はうあ!」を自分のモノにしていた! pic.twitter.com/c87ZnoWZdv
— チョウフシミン 【GW新刊委託中】 (@chorfsimin) March 13, 2020
この方はあまりTVでの露出はないですが、アクション俳優として多くの映画に出演しています。
彼は1975年生まれの47歳(2022年4月時点)。
主演作は今作とその続編となる「デッドボール」や「RE-BORN」。脇役としては「あずみ」や「パッチギ」などの大作にも出演し、近年では2019年公開の「キングダム」にて大ボスの左慈役で圧倒的なアクションを見せつけていました。
【キングダム裏側全部話します!?】ラスボス”左慈” を演じた坂口拓が映画で見せた剣術解説!!https://t.co/T5iQZQmYCx pic.twitter.com/hk403fcn39
— TAK∴ (坂口拓) (@tak_ninnin) May 29, 2020
さて、このあとの展開です。
決闘の様子を見ていた校長の朝倉は十兵衛に頼み込み、野球部に入部して外道高校を倒してほしいと懇願する。
しかし十兵衛は頑なにその申し出を受けようとしなかった。それには十兵衛の暗い過去が関係していた・・・
中学の頃に自らの豪速球を受けた父親がふっ飛ばされて死亡したからだった。
一方のメガネは野球部に在籍していたものの、母親には秘密にしていた。なぜか母親は野球を心から憎んでいたからである。
一度は断った十兵衛だったが、星道高校野球部が外道高校によって壊滅寸前になったことで心変わりし、野球部に入ることを決意する。
メガネが野球をしていたことを知った母親に監禁されるも、その母親と対決した十兵衛は勝ち、更に十兵衛の父親とメガネの父親は同一人物(腹違いの兄弟)だとわかり、3人は抱き合う。
ここに出てくる母親は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」に出演したいた「おばちゃん3号」です!
ちなみに芸名は三城晃子さんです。
彼女はもともとエキストラとして活動していたようです。2002年に「ガキの使い」に出たことでその風貌の特異さで全国に知れ渡りました。
ナースのおばちゃんが三城晃子さん似で癒されたのが救い(^○^) pic.twitter.com/iu5QYTkpux
— ARMSオイルリフレ福岡博多 ゲイマッサージ male massage spa inFukuoka (@ArmsFukuoka) January 31, 2015
しかし2011年7月27日に病気で65歳の若さで亡くなっていました。キャラ的には好きだったのでちょっとショックを受けました・・・
その後、死んだり再起不能になった野球部員たちが何故か復活して新たに野球部を設立。十兵衛とメガネ、おばちゃん3号も加わって外道学園に立ち向かいます。
クライマックスでは、星道高校の野球部、校長と教頭、チアガール、おばちゃん3号などの連合軍と外道高校との殺し合いになります。もう野球ではありません。
十兵衛が最後まで生き残りますが、星道高校野球部は全滅してしまいます。しかし十兵衛が涙を流したときに桜の花びらが降り注ぎ、死んでいった人たちが生き返ります。
外道高校の生徒たちも改心してハッピーエンド・・・となります。
しかし全く関係なかった観戦客の酔っぱらい親父がひっそりと死んでいたことを飼い犬がナレーションで喋ったところで終わります。
原作でこの酔っぱらいは飼い犬と合体して怪物になるそうで、理由は外道高校の傍若無人な行動を全く注意しない審判に怒ったためでしたが、地雷を踏んで死亡。外道高校の監督に屈辱的な戒名を付けられています。
しかし実写ではただ酒を飲みながらヤジを飛ばすただの酔っ払いでした。
「地獄甲子園」感想
最後はなんとなくいい感じで締めていますが、甲子園と名のついたおバカスプラッターでした・・・
漫画だったら楽しめるのですが、実写化するとさらにバカバカしさが増大してしまいます。87分という短さですが、絶対に時間の無駄です!(笑)
原作好きな方ぐらいにしかおすすめできません。