「フィンランド式残酷ショッピングツアー」あらすじと配信情報 ロシアのフィンランドに対する嫌味がすごい

ホラー(洋画)

2012年にロシアとフィンランド合作で公開された「フィンランド式残酷ショッピングツアー」を紹介します。

フィンランドに観光でやってきた親子が遭遇する、想像を絶する恐怖を描いたスプラッターホラーです。この頃にやたら流行っていたPOV(カメラなどからの主観)方式で撮られており、それが更に恐怖感を感じます。

 

「フィンランド式残酷ショッピングツアー」作品紹介

監督:ミハイル・ブラシンスキー

脚本:ミハイル・ブラシンスキー

製作:ミハイル・ブラシンスキー、ゲナディ・ミルゴロドスキー

撮影:アレクサンドル・シモノフ

出演:タチアナ・コルガノーヴァ / ティフィー・イェレツキー / タチアナ・リヤバコン / サツウ・バーボラ

製作国:ロシア / フィンランド

公開:2012年8月15日(ロシア)

 

「フィンランド式残酷ショッピングツアー」の配信情報(2022年7月4日時点)

2022年7月4日時点で「フィンランド式残酷ショッピングツアー」を見ることが出来るのは1社です。

Rakuten TV(レンタルのみ)

スポンサーリンク

「フィンランド式残酷ショッピングツアー」あらすじ

 

ロシアから母親と一緒に観光バスツアーに乗って来た息子スタース。

彼の父親は1ヶ月前に亡くなったばかり。母親は気晴らしの為かフィンランドへのショッピングツアーを申込んだのだが、観光だと思いこんでいたスタースはそれを知って不機嫌になる。

もともと反抗期だったスタースは、撮ってはいけない税関をスマホのカメラで映したり、ツアーバスの休憩場所で母親に黙ってビールを呑んだりしたために母親との間は険悪になる。

バスツアーのガイドがフィンランド人の金髪女性と話したあと、ツアーの行き先が貸し切りのショッピングモールへと急に変更になる。

スタースがモールに着いて店内を歩いていると、先程の金髪女性(モールの従業員)が出入り口に錠を掛けているのを目撃する。

「この店、何か変だよ」と母親に話しかけるも、彼女はそれを聞かず、信じようともしなかった。しかし倉庫前の床に付いていた血痕を見つけ、制止した母親の言うことを聞かずに倉庫に入っていく。そこでツアー客の1人が死んでいるのを発見する。

バスガイドにその旨を知らせて一緒に倉庫に戻ると、なぜか死体が無く血痕も消えていた。ガイドに「お酒はほどほどに」と言われた母親はモールに出ていったガイドを追いかける。

しかしガイドが棚の角を曲がったところで金髪女性に襲われ、なおかつ食べられているところを目撃する。

 

母親とスタースは急いで倉庫内に逃げ込むが、何か武器がいると思ったスタースがまたモール内に戻っていった。**そこでスタースが見たのは、モール従業員たちがツアー客を襲い、それを食べているという光景だった・・・

 

なんとかフライパンだけ調達し、とりあえず倉庫に戻ったスタース。警察に連絡しようとしたが電話番号がわからない。スタースはロシアにいるクラスメイトのカーチャ(おそらく恋人だった?)に電話する。**しかし自分の居場所すら知らなかったため一旦電話を切る。

その後、金髪女性に襲われるもスタースがフライパンで殴り殺し、錠のキーを奪い取ってなんとかモールの外へと脱出するのだが・・・

ヒッチハイクするも車が全く走っておらず、人の影すら見当たらない・・・

なんとかガソリンスタンドを見つける2人。

そこにいたマリアという女性は普通に接してくれたため安心する。母親はマリアに「警察に連絡してください」と頼み、マリアがその場で連絡を入れる。(しかしマリアは警察ではないところに連絡していた)

警察が来ると信じていた母親が確認のために地図を広げてマリアに「ここは何処なの?」と聞く。マリアが近づき地図を指し示そうとした瞬間、マリアが母親の首に噛み付いた。驚いたスタースがスプレーペンキをマリアの顔に噴射し、なんとかそこから脱出する。

なんとか警察を見つけた2人は住民たちに襲われたことを告白したが、何故か捕まってしまう。

留置房に連れて行かれる際に警官たちは「味見していいか?」「署長と分け合おう」と意味不明な話をしていた。

隣の房にいたパキスタン人から、今日は年に一度の夏至祭りであること、その日はフィンランド人は外国人を食べる伝統があること、そしてこの危機から逃れるには次の日まで生き残るか、あるいはフィンランド人を逆に食べれば襲われることはないと聞かされる。(パキスタン人にはフィンランド人の妻がいたが、自分を食べるなと約束していたために生き延びていた。しかし妻が死んだために捕まった)

結局そのパキスタン人は警察内で警官たちに食べられ、スタースと母親は湖畔にある署長の別荘のベランダに連れて行かれる。

そこには署長以下、お偉いさんが数人、お腹を空かせて待っていた。そこでもスタースと母親はなんとか抵抗して署長を殺害し、その場から逃げ出す。

少し落ち着いたところでスタースと母親は仲直りする。そこに5歳ほどの少女が口に血を付けて話しかけてくる。「フィンランド人?、それとも外国人?」と・・・

その少女は母親の足に噛み付いた。

それを阻止しようと動画を撮っていたスマホを投げ出すスタース。ここで映像が切れる。

再開した映像には、足から血を流してぐったりしている母親(生死不明)とこれまたぐったりしながらも遠くを見ているスタースが映っている。

 

そのそばには片腕が切り取られた少女の死体が転がっていた・・・

結局スタースは少女を食べたのか・・・・?*母親の生死は・・・?

フィンランド人は食人族・・・?

 

 

見た人の判断におまかせします!!的な感じでエンドロールが流れます。

 

スポンサーリンク

「フィンランド式残酷ショッピングツアー」感想

 

上映時間が70分ほどの短い時間でしたが、長く感じてしまいました。

決して面白くないわけではないのですが、中盤までの展開がおざなりで、「ああ、こんな感じのゾンビ映画なんだ」と思って、正直ゲンナリしてしまいました。

POVで撮られた映像も、「わざわざ臨場感を出さなくても」と思ってしまうほど・・・・というかこの手法のホラーを結構見てきた私には刺激がなく、普通に通常の俯瞰での映像にしていただいたほうがスピード感!?があってもっと面白くなったのではないかと思います。

あと、前半の母親と反抗期の息子の設定も、ほとんどストーリーに影響ない。これが原因で前半で見るのをやめようかと思ってしまう。

 

しかし終盤の展開は意外性があり、その辺りはちょっとだけ他とは違うテイストです。

 

親子、ゾンビ、風習と盛りだくさんのようで、全てがなにか中途半端・・・

 

それでも、合作とはいえ、ロシアとフィンランドの関係性がよく分かる、強烈な嫌味感満載の作品だった。

 

タイトルとURLをコピーしました