ブラック・ジャックOVA カルテ8「緑の想い」あらすじと配信情報

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今回は「緑の想い」を紹介していきます。

今回のBJは、身体から沢山の木の芽が吹き出してくるといった見たこともない病気に立ち向かいます。

「緑の想い」あらすじ

ロンドンの音楽学校の学生寮で生活していたアンドリューとロレンスの兄弟。彼らは聖歌隊の一員だった。

ある日、弟のロレンスの身体から多くの木の芽が生えだすという出来事が起きる。

アンドリューはBJに連絡し、その症状に興味を持ったBJはすぐに現地に行く。そこで見たのはロレンスの頭部以外のすべての場所から木の芽が生えている光景だった。

出典:手塚治虫OFFICIAL

その木の芽を切り取って調べると、正真正銘の植物だった。冬虫夏草のように生き物に苔がつくというものはあったが、それとは別物だった。さすがのBJでも見たことがない症例だった。

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罪深き老人と大木

同じ頃、兄弟の故郷でその両親が暮らしている村で大規模な道路建設工事が始まっていた。その村にある大木の前で反対する老人アルマンドは、その工事の担当者に対して、この木は数々の奇跡を起こし、村を救ってきたのだと力説する。「きっとたたりがあるぞ!」と叫ぶアルマンド。それを聞いている担当者はジョーンズといい、アンドリューたちの父親だった。

その夜、アルマンドは昔のことを思い出していた。16歳に盗みをはたらいて以来、刑務所に出たり入ったりの生活。人も些細な理由で殺めたこともあった。そんな彼が60歳になった頃に村に帰って来るが誰も相手にしてくれなかった。唯一の心の支えがあの大木だった。

その枝で多くの者が好んで首吊り自殺する場所でもあった。帰ってきたばかりのアルマンドもそこで自殺するつもりだったが、運良く枝が折れたために自殺できなかった。

出典:手塚治虫OFFICIAL

そんなことを想いながらバーで飲んだくれ、村人たちに八つ当たりするアルマンド。そのバーにはジョーンズもいた。ジョーンズはアルマンドに大木を避けて道を作る案を上層部に進言したが叶わなかった事を話し、アルマンドはその言葉に涙する。

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行方不明

ホテルに泊まっていたBJは夜中にロレンスがいなくなったという電話をアンドリューから受ける。ピノコに「朝には帰るから寝ていなさい」と言って寮に向かうBJ。またしても寝始めるピノコの腕にも小さな木の芽が生えていた。

BJが出ていったあと、ロレンスがピノコの部屋にやってきて「一緒に行こう」と言う。ピノコは寝ぼけたままロレンスについていった。ロレンスとピノコはまるで誰かに操られるように線路を歩き、どこかへ消えていった。

BJはアンドリューとともに故郷の村があるサンフェルナ共和国に入国する。その空港で目撃情報があったため、アンドリューとともに両親に会いに行く。

BJとジョーンズが車で探しに行くことになる。

出典:手塚治虫OFFICIAL

さまよっているロレンスは次第に目が見えなくなり、木の芽もどんどん太くなっていった。それを見てさすがに我に返るピノコ。そこでアルマンドと出会う。

アルマンドは大木から聞こえる「友達を連れてきてほしい」という声によって導かれていた。そしてその大木に向かっていた時にBJは2人を見つける。

大病院で診察した結果、ロレンスの体内には茎や根が張り巡らされていたが、心臓や血管、その他の器官などには接触しないように、身体に害がないように巧みに”寄生”していた。まるでその芽が”意思”を持っているかのように・・・

BJが手術の準備をしている時にピノコが「私にも芽が生えてるの!種を飛ばしたんだって」と泣きながらBJに告白する。しかしピノコはもともと人工皮膚だったため、その芽は枯れていた。

2年前の事故

BJの手術が終わり、その体内から種子を発見する。その種子は2年ほど前に骨折治療した骨の周りで見つかっていた。

2年前、友達と遊びに行ったロレンスは猛吹雪に遭って遭難する。一緒に行った友人は帰ってこれたがロレンスは見つからなかった。そして3日後、崖から落ちて骨折したロレンスが大木のくぼみでうずくまっている所を助けられたのだった。

大木が切られるまで1週間をきったある日、アルマンドは大木と共に命を絶とうと決心し2度目の自殺を図る。しかし駆けつけたBJのメスでロープが切られ、またしても自殺は未遂に終わる。

「なんで死なせてくれない」というアルマンドにBJは「俺も医者の端くれだ。目の前で死んでいくのを見過ごせない。俺のいない時にまた挑戦しろ」と言って立ち去っていった。

ロレンスは順調に回復し、数日後には包帯が取れるまでになっていた。BJはそれまでの間、大木のそばにある木の芽た種子を集めて、研究を続けていた。それでもなぜ意思を持つように寄生していたのかはわからないままだった。

約束

そしてとうとう大木が切られる日がやってくる。奇しくもその日はロレンスの包帯が取れる日でもあった。

アルマンドは大木を切らせまいと、工事車両に火炎瓶などを投げつけてで抵抗を試みる。

ロレンスの手術は完璧で木の芽も根も完璧に取り去ったはずだった。しかしなぜがまた芽が生え始めていた。驚いたBJにロレンスは何かを思い出す。

2年前、遭難中にロレンスは大木と話をしていた。「君の声は美しいね」と言う大木に「今度ロンドンから帰ってきたら歌を聞かせてあげる」と約束したことを思い出したのだ。

ロレンスは大木に向かって走り出す。そして大木の前でロレンスは歌いだした・・・

すると大木は一斉に花を咲かし、そして一斉に枯れていった。まるで最後の願いを喜び、そして悔いが無くなったように・・・

「緑の想い」あらすじ

今回も少し不思議なお話でした。万物には命があり、それは思いもよらない力を持っている。しかし人間はそれに気づいていない・・・というメッセージのようなお話でした。

大木から聞こえた声は幻聴だったのか?はわかりませんが、最後にはBJに大木が話しかけます。それは大木を研究していた時に「この木は樹齢3500年くらいか・・」と呟いたことに答えるように「私の樹齢は4500年だ。そしてまた新たに始まる・・・」と言って声は消えます。そしてBJのそばに小さな種が落ちてきてそこから芽が出てくる所で終わります。

出典:手塚治虫OFFICIAL

ハッピーエンドのような、そうではないような・・・なんともいえない終わり方でございます。今回はBJが完全に脇役でした(笑)

 

「緑の想い」配信情報(2022年7月8日時点)

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