「片腕ドラゴン」あらすじと配信情報 有名監督たちに絶賛された面白キャラたちのカルトカンフー

アクション(アジア映画)

1972年公開の香港映画。制作はブルース・リーの「燃えよドラゴン」やジャッキー・チェンの「プロジェクトA」などの大作を生み出したゴールデン・ハーベスト。これが記念すべき第1作目となります。

主演は監督と脚本も手掛けているジミー・ウォング。

日本では1974年に公開されています。

 

「片腕ドラゴン」作品紹介

監督/脚本/製作総指揮/主演:ジミー・ウォング

製作:レイモンド・チョウ

武術指導:チェン・シーウェイ

 

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「片腕ドラゴン」動画配信情報(2022年7月2日時点)

2022年7月1日時点で、「片腕ドラゴン」が視聴できる配信サイトは2社です。

Amason prime video(レンタル) / Hulu(見放題)

 

この映画見るならHulu

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「片腕ドラゴン」あらすじ

ある料理店で自分の飼っている鳥が貴重だと話していた男に、鉄鉤門道場の門下生マー・ムー・トン(R・シュン)がイチャモンをつける。

「その鳥、俺にくれよ!」

鉄鉤門は麻薬と売春で儲けているチャオ・ラ・ルー(Y・ティエン)がひらいている道場で、一味はいつも手鉤を武器として持ち歩いていることから、町の人々からは嫌われていた。

そのいざこざを聞いていユー・チェン・ルン(J・ウォング)は仲間たちと共に鉄鉤門道場の門下生たちを叩きのめす。

 

ユー・チェン・ルンは町に武道の道場を持ち、多くの若者たちの武道の訓練と人格の向上につとめ、人々から人格者として尊敬されていハン・ツイの愛弟子だった。

鉄鉤門のボスであるチャオは怒り狂ってハンの道場に殴り込みをかけるが、今度はハンがチャオを叩きのめす。

 

どうにかしてチェン・ルンとハンに復讐したいチャオは、沖縄の空手の達人、二谷太郎(L・フェイ)と高弟二人、韓国のテコンドーの名人チン・チー・ヨン、ムエタイ選手ツイ兄弟、インドのヨガの先生ムラ・ツン、日本の柔道四段の高橋、さらにチベット戦法の名人の二人のラマ僧、合計10人もの刺客を雇い、再びハンの道場に殴り込む。

10人の力は凄まじく、ハンや道場の門下生たちが次々とやられていく。

チェン・ルンも善戦するが、沖縄空手の二谷太郎によって右腕をもぎ取られてしまう。

片腕を失いながらも、なんとか逃げ出したチェン・ルン。しかし意識を失って道端に倒れ込む。

 

通りかかった父娘に助けられたチェン・ルンだったが、傷が癒えても自分の不甲斐なさに後悔する日々を送っていた。

チェン・ルンに淡い恋心を抱いていた娘のシャオ・ユー(T・ツン)は、かねてから父が研究している秘薬を使うことを提案する。

その薬は左手に強靭な力を宿らせることが出来ると言われ、そのためには左手の神経を一旦全部失わせると説明される。

チェン・ルンは全滅したハン道場の復讐のため、左手を火の中に突っ込んで神経が無くなるまでヤケドさせる。

 

そしてついに鉄よりも堅い左手を得ることに成功した。

 

チェン・ルンは刺客たちを次々とやっつけていき、最後に残っ沖縄空手の二谷太郎の腕をもぎ落として、復讐を遂げる。

「片腕ドラゴン」感想

アマゾンプライムで「終了間近」だったこと、興味深い題名だったこと、そして、かの「パルプ・フィクション」のタランティーノ監督や「マトリックス」のウォシャウスキー監督が絶賛していたということなので期待しつつ見始めたが、前半30分くらいはただのありきたりなカンフーもの。

 

しかし刺客10人が出てきたあたりから、カルト感が出始める。

 

柔道家とテコンドー選手は良くも悪くも普通だった。しかしそれはある意味、致命的だったが・・・

 

ムエタイ選手2人は戦いの前に奇妙な舞を演じないと戦えないらしい。しかもそれを待ってあげるハン道場の門下生たち。

インドヨガの刺客は、どう見ても自然に灼けたのではない黒塗りの顔。更には逆立ちして高速(恐らく・・・)で相手の周りを回って、相手の目が回ったところで攻撃・・・。

チベットのラマ僧2人は呼ばれたチャオの屋敷の天井を突き破って登場。それについてまったく文句を言わないチャオ。気合入れると体が膨らみ(胴体の周りにクッションを入れただけみたいな感じ)どんな攻撃をもはね返す。

そし沖縄空手の二谷太郎が空手チョップだけでチェン・ルンの腕が切り落とした時点で、「あー、なるほど」と何となく納得。

これが「キル・ビル」の終盤でルーシー・リューや栗山千明らと連続して戦うシーンの元ネタなのかと感じた。

 

なんともシュール、しかしながら面白い。主人公は普通の松岡修造似の青年だったが、悪の側が完全なキャラ祭り。

なかなかのカルトな映画で・・・

良い!

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