「ダンケルク」 バットマンの監督が描く、大戦時に実際にあった最大の救出作戦

映画

この作品は、第2次世界大戦の西部戦線で起こった戦闘をベースに描かれています。

フランス最北端の都市・ダンケルクの海岸まで追い詰められたイギリス軍とフランス軍。そこに集まった40万人もの軍人をドイツ軍の攻勢を防ぎながら、脱出させる”ダイナモ作戦”を描いています。

「ダンケルク」作品紹介

https://youtu.be/G2mntidtngEnbsp;

監督:クリストファー・ノーラン

脚本:クリストファー・ノーラン

製作:エマ・トーマス / クリストファー・ノーラン

製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ / グレッグ・シルバーマン

出演者:フィン・ホワイトヘッド / トム・グリン=カーニー / ジャック・ロウデン / ハリー・スタイルズ / アナイリン・バーナード / ジェームズ・ダーシー / バリー・コーガン / ケネス・ブラナー / キリアン・マーフィー / マーク・ライランス / トム・ハーディ

音楽:ハンス・ジマー

配給:ワーナー・ブラザース

公開: 2017年7月19日(フランス) /  2017年7月20日(オランダ) /  2017年7月21日(イギリス / アメリカ) /  2017年9月9日(日本)

製作国: イギリス /  アメリカ合衆国 /  フランス /  オランダ

ダイナモ作戦とは

”ダイナモ作戦”は、1940年5月26日から6月4日の間に行われたイギリス・フランス連合軍の兵士をダンケルクから撤退させる作戦でした。

作戦立案はイギリス側で、当時の首相チャーチルの命を受けて、海外に派遣されているイギリス軍45000人を撤退させる為の作戦でした。

しかし初日は25000人しか救出できず、他のイギリス兵や、その後はフランス兵も海岸に集まりだしたため、大規模な救出作戦に変更となります。

イギリス側は自国民を助けるために貨物船、漁船、遊覧船および王立救命艇協会の救命艇にも声をかけ、ありとあらゆる船舶がダンケルクへ向かいました。そして9日間かけて、約40万人を救出します。

アカデミー賞ノミネート

この作品は第90回アカデミー賞において作品賞、監督賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の8部門にノミネートされ、編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞しました。なぜこれほど高い評価を受けたのでしょうか?

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作品の中身

まず、作品自体の流れを紹介します。

先程ダイナモ作戦について少し書きました。この映画はイギリス軍とフランス軍がすでにダンケルクの海岸で並び、救助を待っているシーンから始まります。

そこにたどり着いたイギリス陸軍二等兵のトミーはなんとか救助船に乗ろうとしますが、順番があるためなかなか乗り込めません。けが人を見つけてそれを運ぶ名目で乗り込みますが、攻撃にあって結局脱出出来ません。

同じ頃、イギリスからドーソンという民間人が息子とその友人をつれてダンケルクに向かいます。途中で救助したイギリス軍人はダンケルクに向かうドーソンに反対し、対立します。

また同じ頃、イギリス空軍パイロットのファリアとコリンズは救助船を狙うドイツ軍を撃墜に行くのですが、燃料は1時間しか持ちません。

陸の二等兵は救助船に乗れるのか・・・?

海の民間船は無事に帰ってこれるのか・・・?

空のパイロットはドイツ軍を撃退できるのか・・・?

この3つの話がほぼ同時進行で描かれているのがこの作品です。

CGが使われていない!?

監督のクリストファー・ノーランはCGを使わないことで有名です。バットマンシリーズの「ダークナイト」では、本物のビルを1棟爆破していますし、「インターステラー」での地球の映像はジェット機にIMAXカメラ(フィルム)を取り付けて成層圏まで上がって撮っています。

この映画でもCGは使われていないそうです。イギリス軍の戦闘機スピッドファイアは2機レンタルして実際に飛ばしています。ドイツ軍のメッサーシュミットは昔スペインが保有していた同型の改造された戦闘機を1機飛ばして、それらで空中戦をさせています。

実際にはこの作戦のとき、敵味方合わせて300機の戦闘機が入り乱れる大空中戦があったらしいのですが、CGなしでは到底ムリなので、2人のパイロットに絞って空中戦を描きました。これによってとても緊張感のある戦闘シーンになっています。

飛行機マニアには唾酔モノです!

完全にCG無しかどうかはわかりませんが、他の作品でも大掛かりな撮影が困難な時はミニチュアなどによる特撮を起用し極力CGの使用を避けるそうなので、そのあたりも評価されているのかもしれません。

https://youtu.be/i1Fd9Kv49yYnbsp;

セリフがあまりない

もう一つの特徴は、ほとんどセリフがないということです。それによって映画館で見ていると実際に戦場にいるかのような錯覚に陥るような感覚になります。このあたりはスピルバーグ監督の「プライベートライアン」の冒頭と似ているかもしれません。

公開時には戦争に興味がない若者が結構好んで見に行ったそうです。それは遊園地のアトラクションが約2時間体験できるような作品だったからかもしれません。

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まとめ

取り組んだ題材もそうですが、作品のストーリー構成、CGを使わないリアルな描写など、特筆すべきところがいくつもあり、それが評価されてアカデミー賞に多くの部門でノミネートされたようです。

終始戦闘シーンなどでハラハラさせられますが、最後は監督っぽい静かな余韻を楽しめ、希望に満ちた終わり方をしています。見事なラストシーンだと思いました。戦争映画で感動したのはいつぶりでしょうか・・・?笑

オススメです!

 

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