「プリンセス・トヨトミ」あらすじ 豊臣家は滅亡していなかった!?奇想天外なファンタジー小説の映画化。

映画

映画「鴨川ホルモー」や連続ドラマ「鹿男あおによし」など、実在の事物や日常の中に奇想天外な非日常性を持ち込むファンタジー小説を書くことで有名な万城目学が2009年に執筆した同名小説の映画化です。

監督は「マスカレード・ホテル」「本能寺ホテル」の鈴木雅之。出演は堤真一、綾瀬はるか、岡田将生。

「プリンセス・トヨトミ」作品紹介

監督:鈴木雅之

脚本:相沢友子

原作:万城目学

製作:亀山千広 / 堤田泰夫(関西テレビ) / 島谷能成(東宝)

出演者:堤真一 / 綾瀬はるか / 岡田将生 / 沢木ルカ / 森永悠希 / 江守徹 / 菊池桃子 / 笹野高史 / 和久井映見 / 中井貴一

音楽:佐橋俊彦

主題歌:ケルティック・ウーマン「Princess Toyotomi〜永遠の絆」

撮影:佐光朗

編集:田口拓也(バスク)

製作会社:楽映舎

配給:東宝

公開:2011年5月28日(日本) /  2011年10月07日(台湾)

スポンサーリンク

「プリンセス・トヨトミ」あらすじ

会計検査院から3人の調査員が大阪の会社に調査にやってくる。メンバーはリーダーの松平元(堤真一)鳥居忠子 (綾瀬はるか)、旭 ゲーンズブール( 岡田将生)

松平は卓越した調査能力と妥協を許さぬ追及の厳しさから「鬼の松平」と恐れられていた。

鳥居は少しおっちょこちょいな性格であるが、予期せず勘が鋭く働いたりすることから、本人の知らないところで「ミラクル鳥居」と呼ばれ、その能力を松平に買われている。

ゲーンズブールは日本人とフランス人のハーフであることからか、”旭くん”と呼ばれるのを嫌っている。新人ながらハーバード大学卒、国家公務員1種試験をトップ合格し、内閣法制局への出向経験を持つエリートである。何かしら天然の鳥居を苦手としている。

 

次の検査場所に行く途中、3人は中学生・真田大輔が他の生地たちにいじめられている場面に遭遇。彼はセーラー服を来ていた。大輔は男の子にも関わらず、女性になることに憧れていた。

それを助けたのは橋場茶子。大輔の幼馴染で同級生の女の子。男勝りな性格で、小さい頃からよくいじめられる大輔をいつも守っていた。

 

3人は数件の検査の後、財団法人OJOに赴く。その会社は、大阪城の歴史的遺産を整備・保存する活動を行っている団体だった。

呼び鈴を鳴らすも初めは反応がなかった。数回鳴らした後に経理担当の長宗我部が出てきて3人は中に入る。

検査が一通り終わったところで松平は1億近い人件費について触れ、21人いる職員のオフィスを見せてくれと長宗我部にお願いする。

オフィスの確認が終わり、3人は通りを挟んで向かいにあるお好み焼き屋で遅めの昼食をとる。食べている松平の視線の先にはOJOの玄関がはっきりと見えていた。

 

昼食中、携帯をOJOに忘れたと思った松平は再びOJOの呼び鈴を鳴らす。またしても反応がないため、松平が無断で中に入る。

携帯が見つかったが、建物内がいやに静かなことに違和感を持ち、オフィスを訪ねると21人いた職員は一人もいなかった。各テーブルの電話は回線がつながらず、引き出しは空っぽだった。

翌日、再びOJOに赴く3人。その時には職員がちゃんとおり、長宗我部もいた。昨日のことを聞くと長宗我部は昼食をみんなで食べに行ったからいなかった、電話は故障していたと言う。

前日の昼食時、ひとつしかない出入口は松平が座っていたお好み焼き屋の席から見える位置にあり、職員が出入りした形跡が全くなかったことでOJOを怪しいと思い、再検査を要求する。しかし結局は不審な部分は見つからなかった。

その夜、お好み焼き屋で3人が食事していると、先日いじめられていた大輔に遭遇する。彼はお好み焼き屋を経営する真田幸一(中井貴一)、竹子(和久井映見)夫妻の息子であり、今度は髪を無茶苦茶に切られていた。そこにやってきた茶子は「また蜂須賀にやられたんか!」と言ってヤクザの息子である蜂須賀勝に怒り心頭の様子だった。

竹子は大輔に「女の子みたいな格好するからいじめられるんや!」と叱り、父親の真田にも叱ってくれと頼むが、彼はお好み焼きを作るのに必死だったのか、それまでの会話が聞こえていないようだった。そんな父親を軽蔑する大輔と呆れる茶子。

 

次の日、OJOの中に怪しい扉を発見する。その扉を開けるように長宗我部に要求するが、老朽化を理由にして頑なに開けようとしなかった。

だんだんと怒りだした長宗我部と冷静な松平との押し問答が続くと思われたその時、お好み焼き屋の主人、真田が現れる。

松平は長宗我部をなだめ、自分が持っていた鍵で扉を開ける。

扉の中は長い廊下にそって赤い絨毯が敷かれていた。その先には国会議事堂と同じ作りをした部屋があり、そこで真田は「私は大阪国総理大臣、真田幸一です」と松平に告白するのだった・・・

スポンサーリンク

「プリンセス・トヨトミ」感想

予告編を見て、初めはミステリーだと思っていたが、途中からファンタジー要素が強くなっていきました。ファンタジーが少し苦手な自分は少し拍子抜けしてしまいましたが、まだ許容できる範囲です(笑)

 

もともと万城目学の小説を映像化するのが難しいことで有名です。原作は直木賞候補にもなっており、とても良いお話なのだというレビューをよく見かけます。

原作で大阪の人間が一斉に街からいなくなるシーンは違和感を感じることはないのだが、映像化すると違和感たっぷりなのだそうです。

たしかに自分も一度見ただけではよくわからない部分が多く、2回目でなんとか理解した次第です。それでも原作を読んでいないので、完全には理解していないのだろうという、なんか消化不良なお話でした。

今度ちゃんと原作読んでみます!(笑)

その後の展開(ネタバレあり)

真田は大阪夏の陣で敗れた豊臣家は滅亡しておらず、実は豊臣秀頼の子どもである国松が生き延びており、その末裔が現在も大阪国内で自身の出生を知らないまま暮らしていると松平に告白する。さらにそしてOJOは”王女”という意味であること、大阪国はその末裔である王女を守るために存在しているのだとも聞かされる。

大阪国は明治維新の際に旧幕府軍との戦いに大阪の資金が必要だった維新政府によって強引に独立を認めさせており、その正式な条約書も存在していた。

それを聞いた上で松平は国から出されている年間5億もの補助金を王女を守るためだけに使われていることに疑問を持ち、改めて検査をやり直すことにする。

 

一方、茶子は大輔をいじめる蜂須賀に跳び蹴りを食らわせる。それに怒った蜂須賀は後日、大輔を捕まえて「茶子に仕返ししてほしくなかったら、組事務所の代紋を盗ってこいと言われる。

その会話を聞いていた鳥居はうっかりそのことを茶子に話してしまう。

 

翌日、真田は息子の大輔をOJOの扉の向こうにある廊下に連れていく。真田家は代々王女を守る役目を担ってきていた。そして祖父から話を聞かされたときと同じように、真田も大輔に「王女を守ってくれ」と伝える。

大輔は「王女って誰なん?」と聞くと「茶子ちゃんや」と答える真田。

 

同じ頃、大輔の代わりに代紋を取りに行こうとした茶子を危険だからと強引に止めてタクシーで連れ去る鳥居。その後すぐに大輔が組事務所に乱入し代紋を二階から外に放り投げる。その代紋は蜂須賀に当たり気絶する。

鳥居が茶子をタクシーで連れ去ったことを知った真田は大阪中に非常事態宣言を出し、(ひょうたんを出すのが合図)全大阪人が大阪城に集まってくる。

それは警察署も同様で、大輔を取り調べていた警察官もひょうたんを見て、その場を出ていってしまう。

 

大阪城の前、大阪中の人間が集まっている中で、松平は真田に「われわれ会計検査院は大阪国を認めない」と宣言する。

松平の父親が大阪人だったことを聞いた真田は、父親は自分の死を悟った時に息子に大阪国に真実を伝えること、そしてそれはあの赤い絨毯の廊下を歩いている時に伝えるのだと松平に言う。

松平は自分の父親が死ぬ間際に「大事な話がある」と言われ、それを多忙のせいにして聞かなかったことを思い出す。

そこに大輔や鳥居、茶子がやってくる。大輔は松平に「出て行け!」と叫び、群衆もそれに同調する。その騒ぎの中、一発の銃声音が鳴り、松平が倒れる。

 

病院で目を覚ます松平。怪我はかすり傷程度だった。真田は結果的に暴動になってしまったことを謝罪し、改めて話し合いをしたいと提案する。

しかし松平は「OJOの検査に問題はなかった」と答える。

松平は「私は大阪国なんて知らない・・・・我々の負けだ」と真田に伝える。

 

東京に帰る日、松平は亡き父親の面影を見ながらあの赤い絨毯の廊下を歩くのだった。

タイトルとURLをコピーしました