幻想奇譚なサイレント映画「カリガリ博士」 あらすじとネタバレ

映画

今回はかなり古い作品です。1919年にドイツで作られたサイレント映画です。

サイレントといっても、ピアノのメロディは流れます。この作品はドイツの表現主義の頃の代表的作品で、映画ファンなら見たことは無いにしても、知らない人はいないほど有名です。

今回はレビューというかたちであらすじを紹介します。

 「カリガリ博士」作品紹介

監督:ロベルト・ヴィーネ

脚本:ハンス・ヤノヴィッツ / カール・マイヤー

制作:エリッヒ・ポマー

出演:ヴェルナー・クラウス / コンラート・ファイト / リル・ダゴファー 他

公開:1920年2月(ドイツ) / 1921年5月(日本)

制作国:ドイツ

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「カリガリ博士」あらすじとネタバレ

青年フランシスが一人の男と話をしていると、1人の女性が心ここにあらずのようにフラフラと歩いてくる。フランシスは「僕のフィアンセ」だと言い、彼女と体験したある恐ろしい話を聞かせる。

 

フランシスが住んでいる町の祭りで、カリガリ博士と名乗る老人が、見せ物小屋を開きたいと市の職員に営業許可を求めてくる。

その職員は話を聞かず、別の職員にまかせて立ち去ってしまう。

そして博士は見せ物小屋を始める。うたい文句は「夢遊病者ツェザーレが予言する」というものだった。

その夜から、次々と殺人事件が起こる。初めに殺されたのは、博士の話を聞かなかった市の職員だった。

友人の死

次の日、フランシスは友人のアランと一緒に見せ物小屋に行く。

舞台では、立てかけられた棺桶があり、博士がそれを開けるとツェザーレが眠っていた。博士が「目を覚ませ」というと、彼はゆっくりと目を覚ます。まるで吸血鬼が目覚めるような不気味な感じで。

「将来を占ってもらいなさい」という博士。早速アランが自分の寿命を聞くと、「夜明けには死ぬ」と言われてしまう。

その予言通り、アランは何者かによって殺されてしまう。共通の友人であるジェーンは悲しみ、その父親のオルソンは「警察に許可をもらって調べよう」と提案する。

フランシスたちが博士の自宅に行き、強引に部屋の中を調べる。

しかし別の場所で犯人が捕まったとの情報が入る。彼らが警察でその犯人と話すと、侵入した家で女性を殺そうとしたのは事実で、しかも今まで起こっていた連続殺人に見せかけて殺そうと思っていたと話し、アランと市の職員は殺してないと言う。

ジェーンの危機

なかなか帰ってこない父を心配したジェーンが、見せ物小屋の近くまで探しに来ると、そこで偶然博士と出会う。

そのうち来るだろうから中で待っているように言う博士。ジェーンはそこでツェザーレを紹介されるが、吸血鬼のような不気味さを怖がってすぐに逃げ出す。

アランの葬式が終わった夜、ジェーンは眠っているときにツェザーレによって連れ出される。

 

ジェーンの悲鳴を聞いたフランシスたちはツェザーレを追う。彼は途中でジェーンを離し、その後心臓発作で死んでしまう。

フランシスと警察が、博士の自宅でツェザーレの棺桶を調べている間に博士は行方不明になる。

精神病院にて・・・

博士は精神病院に逃げ込んでいて、そこにたどり着いたフランシスは医師たちにカリガリという男がいないかと聞く。

「そんな患者はいないが院長が知っているかも」と言われて院長室に行くフランシス。しかしそこにいた院長こそカリガリ博士だった。

驚いたフランシスは他の医師たちに「彼こそがカリガリだ」と伝える。

夜になり、博士が眠っている間にフランシスと医師たちは院長室の中を調べる。すると院長の研究が書かれた本を発見する。

そこには、昔カリガリという男が夢遊病者と組んで、殺人を犯すという物語が書いてあった。

そして院長の日記には、ツェザーレが入院して来た時のことが書かれていた。院長は自分がカリガリ博士になり、欲望の赴くままに殺人を犯すようになったのだとフランシスは理解する。

そんな時、ツェザーレの死体が見つかる。その死体を院長のもとへ連れていくと、院長は半狂乱になり、その場で拘束、そしてそのまま精神病患者となってしまう。

真実

冒頭のシーンに戻る。

フランシスは男ににカリガリ博士の事件についての話を一通りし終わり、そしてフランシスたちは少し歩き、精神病院前にたどり着く。

そこには多くの精神病患者がおり、そこに死んだはずのツェザーレもいた。そしてフランシスは男に「ツェザーレに占ってもらったら死ぬ」と叫ぶ。

そしてジェーンには「いつ結婚してくれるんだい?」と聞くとジェーンは「王家の血を引く我々に勝手は許されない」と言う。

フランシスもジェーンも精神病患者だった!

そこに院長がやってくる。その姿を見たフランシスは彼に飛びかかる。

拘束されたフランシスを見て院長は言う。

「彼はやはり偏執狂だ。私をカリガリ博士だと思っている」

 

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「カリガリ博士」感想

特徴的だったのはセット、というか大きな板を張り巡らせただけの舞台劇のようなッセットのデザインが芸術性が溢れていて、まるで絵画の中を歩き回って迷子になったような印象を受けた。

どれもジグザグに切り取られたパーツで構成されていて、そんな非現実な世界にいる役者たちの狂気もさらに増大しています。

サイレント映画ということで、セリフは少なく、一回見ただけではわかりづらいかもしれない。しかし二回目はよく理解すると同時に、この作品の素晴らしさ、そして怖さが増大する。

こんな名作ホラーとは思わなかった!

 

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