「戦国自衛隊」あらすじとネタバレ 戦国時代にタイムスリップした自衛官たちの運命は・・・?

映画

訓練のため、演習場に向かっていた21人の自衛隊員が戦国時代にタイムスリップ。ひょんなきっかけで上杉謙信とともに天下統一を目指すことになるが・・・

半村良のSF小説の映画化。主演の千葉真一さんの芸能生活20周年・JAC発足10周年記念として作られました。

「戦国自衛隊」作品紹介

監督:斎藤光正

脚本:鎌田敏夫

原作:半村良

制作:角川春樹

出演:千葉真一 / 夏木勲 / 渡瀬恒彦 / 岡田奈々 他

公開:1979年12月5日

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「戦国自衛隊」あらすじ

伊庭義明三等陸尉以下、21名の陸上自衛官は演習場に向かっていた。県(あがた)一等陸士が助手席で寝ていた伊庭を起こし、「金星の位置が違います。昨日から比べてもこんなに動くはずがない」と言った。

伊庭はその発言にたいして気にも留めなかった。その後、伊庭が時計を見ると、午前5時18分で止まっていた。県に現在の時間を聞くと、県の時計も同じく5時18分で止まっていた。

そして朝になり、中継場所である第五補給地に着いた21名。そこで他の隊員たちも5時18分に時計が止まっていることに気づく。

異変

その時、彼らのいた場所の上空の空の色が変わり強烈な閃光が広がる。海には海上自衛隊の哨戒艇がいたが、大きな津波のようなものが押し寄せ、のまれているように見えた。

 

しばらくして気が付くと夜になっており、止まっていた時計も動き出していた。

夜が明けると周りの景色は変わっていた。同じ場所から見えていた発電所は消え、無線も全く通じなかった。しかしトラック、装甲車、戦車はそのままだった。

海にのまれたように見えた海上自衛隊の哨戒艇は無事で、その乗組員たちも伊庭たちと合流した。皆が現在の状況について話している際に野中一等陸尉はトイレに行きたくなり、近くの草むらで小便をしていた。すると、馬に乗り甲冑を着た3人の男たちが現れる。

そこに輸送ヘリが現れてその甲冑の男たちは逃げていった。その輸送ヘリの乗組員も、「閃光が見えて気づいたらここにいた」と答える。

そこに突然、大量の矢が飛んでくる。飛んできた方向は崖の上からで、そこには数十人の甲冑の男たちがいた。その時、県は「タイムスリップかも」と小さく口ずさむ。

その矢が腕に刺さった矢野陸士長は伊庭の静止を聞かずに崖に向かって機関銃を発射する。

驚いて逃げる男たち。そして反対側から長尾平三景虎と名乗る男とその軍勢が現れる。先ほど矢を放ったのは景虎と対立していた黒田長春の軍勢だった。

伊庭が自己紹介すると景虎は「同族じゃ」といって興味津々の様子で戦車や機関銃、ヘリについて聞きまくる。

 

伊庭が景虎に機関銃の打ち方を教えている姿を見て、県はここが戦国時代であることを確信する。

共同戦線と反乱

伊庭たちを気に入った景虎は、彼らをなんとか自分たちの仲間にしようと考える。

伊庭たちは先ほど矢を放ってきた黒田長春の軍勢に再び襲われ、関おさむ 二等陸士と堀健児 二等陸士が死亡する。伊庭たちは黒田長春の拠点を攻めに行く。景虎も途中から加わり、黒田長春の首を取る。

その夜、県は他の隊員たちに「歴史に関わらないほうがいい」と告げ、「何か地震のような衝撃が起きれば帰れるかもしれない」という。海上自衛隊員の1人が爆弾を爆破させて、その衝撃で現代に帰れると信じ、発煙筒を持って爆弾が搭載されたトラックに向かって走り出した。それを見た矢野はカミソリをその隊員の首元に投げて殺してしまう。

この行為に非難する伊庭に対し「目的は確実に果たせ!それを教えてたのはあんただ」と捨て台詞を吐く矢野。

伊庭と矢野との間には因縁があった。矢野の上司が自衛隊内でクーデターを画策。それをやめさせるために矢野の部隊に入り込みクーデターを未然に阻止したのが伊庭だった。しかし矢野は裏切られたと思い、今でも伊庭を嫌っていた。

景虎の主君・小泉越後守の使者、直江文吾が伊庭たちに協力を要請に来る。断る伊庭に対して脅しをかける直江。そしてそばで聞いていた景虎は刀に手をかけた。

しかし景虎は直江の方を切り、小泉越後守との決別を決意、改めて伊庭に協力を要請する。伊庭は天下を取って歴史を変えればその反動で現代に帰れるかもしれないと考えた。

 

伊庭の考えに反対した矢野と数名の隊員たちは哨戒艇に機関銃、小銃、手榴弾、ロケットランチャーなどを積み込み、隊から離れていった。矢野たちは村人を襲い、男は皆殺しにして女と食料を調達し、村は壊滅する。

伊庭の投降勧告を無視した矢野は徹底抗戦に出る。

部隊の中での狙撃の達人である三村の活躍で矢野以外の隊員は全員死亡。矢野も伊庭に撃たれて絶命する。

伊庭は改めて生き残った隊員たちに、景虎と一緒に天下を取ることを宣言する。

川中島の合戦、そして・・・

小泉越後守を斬った景虎は伊庭とともに浅井・朝倉の連合軍、そして川中島にいる武田信玄の軍勢と戦うことになる。

景虎は浅井・朝倉の連合軍と、伊庭たちは武田軍との戦闘が開始する。

序盤は近代兵器を使っていた伊庭たちは有利に戦いを進めるが、数の多さで次第に劣勢になっていく。戦車、ヘリを失い、絶体絶命の隊員たち。伊庭は単独で馬を走らせて武田本陣を強襲、武田信玄の首を取る。

 

結局生き残ったのは伊庭を含めて6人だけだった。

 

先に京に入っていた景虎は御所において、足利義昭・本願寺光佐・九条義隆らから伊庭の存在を否定され、このままでは景虎自身の存在も否定されかねない状況になる。

景虎は仕方なく伊庭たちがいる荒れ寺に出陣する。

 

はじめは笑顔で迎えた伊庭だったが、景虎が神妙な顔で銃を手にしたことですべてを悟った。

伊庭は刀を構えてゆっくりと景虎に近づいていく。

 

「景虎!俺は天下を取る!」

 

景虎はそんな伊庭の胸に銃を一発放つ。それと同時に景虎の家来たちが一斉に放った矢によって生き残った伊庭の部下たちも殺されてしまう。

 

景虎は伊庭たちを寺の中に丁重に悼い、寺に火を放つ。

 

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「戦国自衛隊」感想

角川映画のなかでベスト3に入る(私的に)傑作だと思います。2005年にも「戦国自衛隊1549」というリメイクが作られましたが、今作のほうが比較にならないくらい面白いと思います。

奇想天外なお話ですが、自衛隊員たち一人ひとりに個性があり、物語があり、ドラマティックな演出もいいです。

劇中に流れるジョー山中さんの曲、「どれだけ使ってるんだ?」と言わんばかりのエキストラと馬の数。角川映画の力を存分に見せつけられる作品でした。

ちなみに戦車やヘリなどは全て民間の所有物です。これは自衛隊の協力を得られなかったためで、理由は隊を離れたり、逃げたりするシーンがイメージ的に悪かったせいのようです。

ラストシーンは今でも強烈な印象を残す名場面となっています。青春群像劇とも言えるこの作品、おすすめです。

 

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