「蠅男の呪い」あらすじ ドランブル一族の不幸はどこまで続くのか・・・

映画

ドランブル一族が取り憑かれる蠅男(転送装置)の呪いとは・・・

「蠅男」シリーズ三部作の最終章。3代続いたドランブル一族の哀れな終焉を描いています。

「蠅男の呪い」作品紹介

監督:ドン・シャープ

脚本:ハリー・スポルティング

音楽:バート・シェフター

出演:キャロル・グレイ / ジョージ・ベイカー / ブライアン・ドンレヴィ / ジェレミー・ウィルキンス / イヴェット・リース 他

公開:1965年(イギリス)


 

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「蠅男の呪い」あらすじ

ある精神病院の窓ガラスが破れて、下着姿の女性が飛び出してくる。彼女はその病院の門を開けて敷地外に出ていった。

車でモントリオールに向かっていたマーティン・ドランブルは下着姿の女性を見かけて車を止める。怖がって草むらに隠れた女性に上着を投げる。

「男から逃げてきた」と言うその女性はパトリシアと名乗り、マーティンは自分の車にのせて、モントリオールへ向かう。

パトリシアは家族も友達もいないと話し、お金も持っていなかった。マーティンは自分が宿泊しているホテルにとりあえず滞在させることにする。

未だに続く実験

マーティンの一家は三代に渡って物質転送装置の研究をしていた。マーティンはケベックの自宅に電話をかけ、使用人のタイに「新しい装置が間もなく手に入る」と父に言付けを頼む。

タイはロンドンに電話をかけ、マーティンの兄アルバートが応答する。

マーティンは父のアンリの具合を心配していた。アンリはケベックからロンドンへの転送に成功していたが、その時の後遺症で背中がただれていた。それでも「元気だと伝えてくれ」と言うアンリにアルバートは「危険だから研究をやめよう」と提案する。

しかしアンリはその提案を断る。「実験は成功している」というアンリに対してアルバートは「ジュディスやサミュエルズたちのように・・・」と言いかけるが「大発明に犠牲はつきものだ!」と反論する。

 

パトリシアと出会って1週間が経った。ケベックに帰ることになったマーティンは仕事が見つかっていないパトリシアに求婚し、一緒にロンドンに行こうと誘う。

 

一方、精神病院の責任者・フルニエ夫人はロネ警部にパトリシアの捜索を依頼する。パトリシアは神経衰弱を負っていて、厳しい父の指導の下、ピアニストを目指していたという。しかしピアニストとしてデビューする日に母が死に、それを境に彼女の精神は不安定になってしまっていた。

パトリシアとの結婚

ケベックに帰る日、マーティンは急に苦しみだし、パトリシアの運転でとりあえずホテルに戻る。部屋を開けようとするパトリシアだったが、鍵がかけられており、その中にいたマーティンの顔はただれて苦しそうだった。

しばらくしてホテルの支配人にマーティンの部屋を開けてもらおうとするとマーティンが出てくる。しかしその時には”ただれ”が無くなっており、パトリシアに「気を失っていた」と嘘をつくマーティン。

 

ケベックに帰ってきたマーティンはタイに結婚したことを報告し、アンリに連絡を入れる。

アンリから不法入国がバレ、すぐそっちに帰りたいと言われたマーティンは試運転もそこそこにアンリをロンドンからケベックに転送する。

帰ってきたアンリにパトリシアと結婚したことを報告するマーティン。

 

その頃、マーティンたちが滞在していたホテルでロネ警部はパトリシアがマーティンと行動を共にしていることを突き止める。

謎の小部屋

パトリシアと面会したアンリ。パトリシアはピアノがあることに気づいてメロディを奏でる。それを見た女使用人のワンは急いで庭にある別棟に向かう。別棟には厳重に施錠された小部屋が4つほどあり、そのうちの1つから泣き声が聞こえてくる。

ワンは泣き声が聞こえる小部屋に「ジュディス・・・」と名前を呼びかけながら、慰めの言葉を送り、食事が済んだ皿を回収しようとする。すると、戸につけられた小窓から皿が差し出された。皿を差し出した小部屋の住人の手は醜くただれていた。

 

マーティンは自宅にやってきたロネ警部とフルニエ夫人と会い、パトリシアが精神病院からの脱走者だと知る。しかしマーティンは結婚したことを伝えた上で自宅へ案内する。

フルニエ夫人たちを見たパトリシアはリビングから外へ逃げ出してしまう。そこで別棟にある小部屋を見つけ、その中にいる顔がただれた生物を見てしまい叫び声を上げる。そこにやってきたマーティンからは「実験に使っている動物だ」としか説明を受けなかった。

 

その後パトリシアを部屋に送ったマーティンは、その後またしても苦しみだす。それに気づいたアンリはマーティンをソファーに寝かせていつものように注射を打つ。

「早く装置を完成させないとパトリシアにバレるぞ」と言ってマーティンを急かす父。そして警察がやって来たのは、実験から解放されたいアルバートが密告をしたからだと父は言う。

ドランブル一族の秘密

ロネ警部は以前、マーティンの祖父が蠅男になったときの担当刑事で今は病気療養中のシャラスに電話をかける。シャラスはマーティンが結婚したことを聞いて「おかしい、彼にはジュディスという妻がいるはずだ!」とロネ警部に伝える。

シャラスは最初は蠅男となって自殺し、その息子は一旦は戻ったが、蝿の寿命が短いという身体の作りは残っていて、血清を打つことによって急激な老化を防いでいることをロネ警部に教える。

 

ある夜、ピアノの音色で目が覚めたパトリシア。

リビングにあるピアノではパトリシアが知らない女性がピアノを弾いていた。その女性(ジュディス)の片手と顔半分はただれていた。それを見たショックでパトリシアは気を失う。

気がついたパトリシアは、ジュディスのことを話すが、マーティンととアンリ、ワンは揃って「夢を見たのだろう」と言い、パトリシアの意見を聞こうとしなかった。

終焉の始まり

小部屋にはあと2人、研究の助手をしていたサミュエルズとデイルという交換留学生がいた。彼らは実験されたあと、醜い容姿になったため幽閉されていた。

その2人を警察に見つからないようにロンドンに送るマーティンとアンリ。その内の1人に襲われたため、アンリがやむなく殺害。そして2人を同時(一緒に装置に入れる)にロンドンへ送り、アルバートに処分するように伝える。

ロンドンで結合されたサミュエルズとデイルは手足はあるものの、本来の姿をしておらず、それをみたアルバートはしかたなく斧を持ち出す・・・

 

 

マーティンはまだ混乱していたパトリシアに睡眠薬を飲ませ、彼女が寝るまでの短い時間、転送装置のこと、ジョディスを実験に使ったことなどを話す。マーティンはパトリシアに理解してもらいたかったが、彼女はそれを許さなかった。

 

マーティンたちは警察にジュディス、サミュエルズ、デイルが失踪した件について聞かれていた。アンリは「自分の意思で出て行った者たちがどうなったのかは把握していない」と口を濁すが、彼らが帰った直後、裁判所に電話して逮捕状を請求する。

 

目を覚ましたパトリシアは屋敷を出て行くため、荷造りを始めた。その様子を見ていた使用人はジュディスを小部屋からわざと逃がす。

パトリシアが研究所から出て行こうとするとジュディスと鉢合わせしてしまう。騒ぎを聞きつけたタイがパトリシアを追いかけるジュディスを止めようとしたが、ジュディスが暴れたため彼女を殺してしまう。

証拠隠滅のためタイとワンは転送装置を利用してジュディスの遺体をロンドンに送る。屋敷から逃げようとしていたパトリシアはアンリに見つかり、驚いた拍子に気を失ってしまう。

 

呪いからの解放

警察から逃げる準備を始めたマーティンたち。

パトリシアを巻き込みたくないと考えたマーティンは彼女を置いて行こうとする。しかし「事情を知っている彼女を置いてはいけない」とアンリに反対される。

 

父は転送装置を使って逃げるためロンドンのアルバートに電話をかける。

しかし、アルバートは父に反発した。装置の起動に応じないアルバート。電話を代わったマーティンがアルバートを説得する。「自分は見捨てられても構わないから、父さんを法廷に晒すな」というマーティンだったが、それでもアルバートは返事を渋る。

マーティンはアンリを転送装置に入れ、一方的に装置を起動した。しかし、アルバートは装置を起動しなかった。できなかったのだ。ロンドンの転送装置はサミュエルズとデイルが送られてきたときに、アルバートが斧で装置を破壊してしまっていた。

アルバートからの返事がないまま、研究所に警察がやってきた。マーティンはパトリシアを連れて逃げようとする。しかし、症状が再発してしまったマーティン。

治す手立てを知らないパトリシアはマーティンが朽ちていくのをただ見ていることしかできなかった。

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「蠅男の呪い」感想

前作の「蠅男の逆襲」のような流れや結末が見える物語とはうってかわって、スリリングな展開で良かったと思います。

題名に”蠅男”とありましたが、今回は蠅男どころか蝿すら出てきません。でも人間を転送するということに取り憑かれたドランブル一族の終焉をい描いた作品ということで、蠅男三部作のラストにふさわしい展開でありラストでした。

少し気になったのは使用人の女性ワンとジョディスとの関係です。おそらく2人が仲が良かったため、新しい妻となったパトリシアにジョディスの写真を見せたり、わざとジョディスを逃して復讐を遂げさせようとしたのだと思います。(ただの予測ですが・・・)

 

それを安易に語らず、謎っぽくしていることで最後までドキドキしてみることが出来ました。

 

もう一つ気になったのは、冒頭でパトリシアが笑いながら精神病院を抜け出した件。何故笑っていたのか・・・

嬉しさ?それとも少し気が触れていたのか?そもそもなんで精神病院から脱走した設定にしたのか・・・

 

んー、ちょっと気になります。でも多分・・・何もないんでしょうね・・・

 

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