「ヘルハウス」あらすじ ”地獄屋敷”を調査する4人の運命。ブリテュッシュホラーの傑作?

映画

イギリス発のオカルト・ホラー。「エクソシスト」「オーメン」とともに70年代のオカルトブームを巻き起こすきっかけとなった作品です。

「ヘルハウス」作品紹介

監督:ジョン・ハフ

脚本:リチャード・マシスン

原作:リチャード・マシスン(「地獄の家」より)

制作:アルバート・フェネル / ノーマン・T・ハーマン

製作総指揮:ジェームズ・H・ニコルソン

出演:ロディ・マクドウォール / ゲイル・ハニカット / クライヴ・レヴィル / パメラ・フランクリン 他

公開:1974年9月7日(日本)

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「ヘルハウス」あらすじ(ネタバレなし)

物理学者であるライオネル・バレットは億万長者のルドルフ・ドイッチから、自分が買ったベラスコ邸を調べてほしいとの依頼を受ける。

ベラスコ邸は通称 ”ヘルハウス” と呼ばれており、そこでは数々の心霊現象が起こっていた。

ライオネルとその妻のアン、心霊霊媒の若き女性フローレンス・タナー、そして前回の調査に加わった物理霊媒のベンジャミン・フィッシャーの4人で調査をすることになる。

 

いままでヘルハウスの調査は2度されており、これまでに8人が死亡。唯一生き残ったのがフィッシャーだった。

 

ライオネルは霊魂の存在を信じておらず、科学的に心霊現象の謎を解明しようとしていた。

調査開始

屋敷に入る前から、タナーはなにやら不穏なモノを感じていた。

 

屋敷内はとても広く、礼拝堂もあった。その中に入るライオネルたち。しかしタナーは何かを感じて「私には無理」と言って拒否する。

ライオネルたちが礼拝堂に入っている間に、タナーは誰がかけたかわからないレコードを聞く。

タナーを探しに来たライオネルたちもそのレコードを聞く。

 

そのレコードにはナレーションが入っており「よくおいで下さった。ご滞在は有意義なものになるでしょう。私は姿なきホストとして、いつもおそばにおりますからな。お探しものが見つかるように。ここにあることは確かです。ではまたお会いしましょう・・・」と年老いた男のような声が聞こえていた。

 

夕食の際、フィッシャーから屋敷の主だったエメリック・ベラスコの話を聞く。

 

 

エメリック・ベラスコは1879年に兵器商の婚外子として産まれ、ベラスコ邸を1919年に建てた。

二度目の妻は1927年に屋敷内で自殺。

1929年、ヘルハウスに滞在していた客27人の死体が見つかるが、エメリックの姿はなく、そのまま死んだことにされていた。

その風貌は人間の姿をした悪魔のようだったとか、2メートルの大男だったなどの噂があった。

 

 

夕食後、交霊をしたいと申し出るタナー。

交霊中に何者かがタナーに乗り移り、「出ていかないと殺すぞ!」と喋り始める。周りにあった灰皿やローソクスタンドがガタガタ動くが、すぐに収まる。

ダニエル

タナーの部屋のドアがひとりでに開く。ベッドにいたタナーはそのドアから何者かが入ってきている気配を感じる。”それ”は布団をタナーに投げたり、椅子やテーブルなどを倒して部屋から出ていく。

タナーは”それ”がエメリックの息子ダニエルだと感じ取る。

 

翌朝、タナーはライオネルに昨夜の出来事を話す。

ライオネルはタナーを動力計や温度計、心拍などを図る装置が付いた椅子に座らせて、科学的に検証しようとする。

検証が始まると、周囲の空気が変わり、タナーからはエクトプラズム(霊体)が出始める。

それに向かってライオネルは「瓶の中に少量のサンプルを頼む」と言い、エクトプラズムはシリンダーにかぶさりますが、突然パチンとはじけて消え、タナーは絶叫しうなだれる。

 

夕食前、タナーはベッドの中に何かが居るのを発見する。布団をめくると”それ”はすぐ部屋を出ていった。

 

夕食時、タナーはダニエルが来たことを伝え、更にライオネルに対して彼の不信心による調査のやり方を強い口調で批判する。

 

「聖書に書いてある奇跡はすべて現在でも起こるのよ!」と神の力をヒステリックに力説するタナーにライオネルは「何を言っているのか全然わからない」と言う。

その途端、椅子やテーブルが激しく揺れだし、食器やグラスがライオネルめがけて飛んでくる。

タナーが「やめて!」といいその現象は止まるが、ライオネルは飛んできたガラスで手に怪我を負う。

 

フィッシャーに「あなたは物理霊媒師だから利用される、この家から去って」というタナー。

身勝手なことを言っているタナーにライオネルは腹を立て、その場から出ていく。フィッシャーも「利用されているのは君だよ」とタナーに言って、その場を出て行く。

ライオネルは、タナーが屋敷にある邪悪な力を使って自分を襲ったのだと思っていた。タナーはダニエルの存在を強く主張するが、ライオネルは信じなかった。

 

 

その夜、アンは灯り越しに天井に映る置物(男女が交わっている)の影が、動き出すのを目撃する。

ライオネルを起こそうとするが、彼は起きなかった。すぐにその現象は消え、眠れなくなったアンはブランデーを一杯飲む。そしてその近くの本棚にあった「催淫現象」という本を読むアン。

 

フィッシャーがリビングに居ると、薄い夜着姿のアンが現れ、フィッシャーに抱きつき淫蕩な言葉を囁く。アンは夢遊病者のように目は虚ろで額は汗に濡れ、いきなり夜着を脱ぎ捨てたところで、フィッシャーに叩かれて正気に返り、部屋に駆け戻って行く。

一方、タナーは屋敷の奥でダニエルらしき死体を見つける。それを埋葬してお祈りもする。

これでダニエルの魂は開放されたかに見えたが、心霊現象はさらに激しくなっていく・・・

 

 

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「ヘルハウス」感想

結構、この作品の評判はいいようです。

物語のはじまり方が静かで、それでいて怖い感じの映像美。しかも屋敷内で色々起こるのだろうという恐怖心から来る期待感。

雰囲気は悪くなかったのですが、エクトプラズム以外にこれといった霊魂も姿を現さない、ただ出演している役者たちの叫ぶ声や顔で驚かせるといった演出のみ。これでは正直、2時間持ちません。

 

終わり方も「そんな簡単に・・・」みたいな感じで少し拍子抜けしてしまいました。

 

Twitterでは「オーメン」と同等のように書いていますが、全然レベルが違います!「オーメン」は私も大好きで、あのダミアン(主人公で悪魔の子)のつぶらな瞳から発せられる力は恐ろしすぎます。

結末(ネタバレあり)

ライオネルは新しい機械を搬入し、フィッシャーがそれを眺めていると、またしてもアンがフィッシャーを誘惑します。それを見つけてしまったライオネルを見て、アンは叫び我に帰ります。

タナーは礼拝室で突然倒れてきた巨大なキリスト像の下敷きになります。そこでタナーはあるものを見て「皆を騙したのね!」といい、血文字で丸で囲んだ”B”の文字を書いて絶命します。

 

ライオネルたちは屋敷のパワーを全部取り去ることができる機械を作動させ、しばらく外に出ます。これにより霊はいなくなります。

 

しかし屋敷に帰り、ライオネルが機械を調べていると機械が勝手にに動き出し、それが爆発しライオネルは死んでしまいます。

 

フィッシャーはすべてエメリッヒ1人の霊の仕業だと判断し、その霊と対決します。

礼拝堂の奥にある隠し部屋を見つけ、その中にいたエメリッヒの死体(腐敗せず、椅子に座ってワイングラスを持っている)を見つけます。

 

 

その部屋は鉛で覆われていて、ライオネルの機械が効かなかったのです。

フィッシャーはそのドアを開けたまま機械を作動させ、共に生き残ったアンを屋敷を出ていきます。

なぜエメリッヒは怨霊と化したのか

エメリッ匕は2メートルの大男と噂されていました。しかし本人は自宅に招いた客にほとんど姿は見せず、レコードなどで案内していました。

実際の彼は150cmもなく、それがコンプレックスとなっていました。

エメリッヒは自ら足を切断し、義足をつけて長身に見せていたのでした。

 

いままで調査に来ていたものが皆、足に大怪我を負い、それがもとで死んでいました。それに気づいたフィッシャーがそれを指摘したために心霊現象は止まります(なんで??)。

 

人間は皆コンプレックスを持っています。その悩みは本人にしか分からなく、そして大きいんですね。

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