「選挙の勝ち方教えます」あらすじ 凄腕コンサルタントの勝利への執念。その先にあるものとは・・・

映画

日本未公開でありながら、かなりの良作です。最初はコメディちっくなのに後半は・・・

過激でクールなサンドラ・ブロックが選挙の汚い勝ち方教えます!

「選挙の勝ち方おしえます」作品紹介

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

脚本:ピーター・ストローハン

製作:グラント・ヘスロヴ / ジョージ・クルーニー

製作総指揮:サンドラ・ブロック / スチュアート・ベッサー / ジェフ・スコール / ジョナサン・キング

出演:サンドラ・ブロック/ ビリー・ボブ・ソーントン / アンソニー・マッキー / ジョアキム・デ・アルメイダ / アン・ダウド 他

公開:2015年10月30日(アメリカ)

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「選挙の勝ち方おしえます」あらすじ(ネタバレあり)

主人公ジェーン・ボディーンはその昔、凄腕の選挙戦略家(コンサルタント)として数々の選挙を勝利に導いてきた。

しかし6年前、市長選に負け、疫病神と呼ばれ、選挙法違反で訴えられてからはその分野の仕事をやめ、山間の一軒家で1人静かに住んでいた。

ある陣営の担当者ネルから、ボリビア大統領選挙でペドロ・カスティーヨを勝たせてくれと頼まれる。

 

ボリビアでは先住民のデモや暴動によって荒れていた。

ペドロは以前に大統領の経験があったが政策の失敗によって、国民から嫌われていた。しかも支持率の差が大きいことを聞いたジェーンは一旦断る。

しかし敵対勢力であるビクトル・リベラのコンサルタントがパット・キャンディだと知り、ジェーンは仕事を受けることにする。

パットはジェーンにとって因縁の相手だった。

 

過去にパットは相手の候補者の娘がコカイン中毒者だと噂し、その娘は自殺。そして結局ジェーンは敗退していた。

 

戦いの始まり

カスティーヨは自身が国民から嫌われていることを知っていた。彼は笑顔や優しさを表に出さず、ただ淡々と選挙活動しているようだった。

最初 カスティーヨの人間性を掴みきれないジェーンは、何も言わずに様子を見ているだけだった。

 

討論会の帰り、反対勢力の人間に卵を投げつけられたカスティーヨは、その男を公衆の面前で殴ってしまう。

謝罪文を書こうとしていたネルたちに対してジェーンは「パットの罠だわ」と言い、謝罪をやめるように言う。

そしてジェーンは ”カスティーヨを卵を投げつけられても容赦なく殴る強い男・・・高慢で冷淡、しかし不屈の精神、豊かな経験、肝っ玉の据わった男” として宣伝しようと提案する。

この時点でトップのリベラとは28ポイントの差があった。

 

ネガティブキャンペーン

リベラに対するネガティブキャンペーンを行うため、スタッフのエディにリベラの演説や行動などをすべて録画させ、リサーチ担当のサラにリベラの身辺調査及び、内緒でカスティーヨ自身の身辺調査をやらせる。

 

リベラの事務所は2年前に公用車を27台購入し、1台3万5000ドルなのを、4万ドルで計上、納税者のお金13万5000ドルが消えていた。

それをネタにしようとした矢先に、カスティーヨが3年前から愛人がいることをを知る。

先に新聞で愛人の記事を出したパットに対抗して、ジェーンは公用車問題をCMとして流す。

 

選挙事務所のスタッフ・エディが住んでいるスラム街の若者たちと酒を飲みながら話を聞くジェーン。エディの父は昔、カスティーヨを支持し、エディにとっても憧れの存在だった。

しかしスラム街の若者はカスティーヨがIMF(国際通貨基金)に加盟したがっていることで嫌っており、エディは板挟みになっていた。

ジェーンは酔った勢いでパットの部屋に嫌がらせをし、一時勾留され、それがデカデカと新聞記事になる。

 

 

カスティーヨはジェーンの処遇に困るが、「私がいなくなったら負ける」と自信満々に言う彼女を信じることにする。

 

その後も両陣営の嫌がらせの応酬は続く。

 

ある日、カスティーヨの息子がカルト教団の一員であることが暴露される。ジェーンは嫌がるカスティーヨを強引にTV出演させ、「そんな息子でも愛している」とお涙ちょうだい作戦を実行。

これが効いてポイントが上昇、リベラとの差は11ポイントに縮まる。

その後、ジェーンのネガティブキャンペーンは過激になっていく。

 

軍隊経験を持つリベラの写真と大量虐殺者でナチス・ドイツの軍人クラウス・バルビーの写真を、まるで関係があるかのように並べます。

ムキになって否定するリベラの支持は徐々に減っていく。

 

ある日、カスティーヨの移動バスが、田舎町で投石に遭う。

労働者層の集まる村で、「憲法を改正してほしい」「IMFに加盟するかどうかは、国民投票で決めろ」と言われたカスティーヨは、「分かった」と言い、約束して立ち去る。それを見ていたエディは尊敬の眼差しでカスティーヨを見つめていた・・・

 

 

バーで飲むジェーンのところへ、パットがやってくる。コカイン疑惑で娘が自殺した件について、「僕が仕掛けたということになっているけど、僕はその誤解を正してないよ。死んだ原因が誰にあるのか、君が一番知っているはずだ」とジェーンに言う。

 

そしてさらに「長いこと怪物と戦っていると、自らが怪物になる」と言って去っていく。

 

 

この時点では、まだトップはリベラ、カスティーヨは3位につけ、2位がベラスコという男だった。

ジェーンはネルの国務省のコネを活かし、駐ボリビア大使を動かして、反コカイン対策を中止、コカイン輸入を禁止するという国務省の発表が流れる。

これで、2位のベラスコがダメージを受け票が減る。

これによってリベラ26ポイント、ベラスコ24ポイント、そしてカスティーヨは22ポイントとなり、差は4ポイントとなる。

 

 

パットがジェーンに嫌味を言いにやってくる。ジェーンと話をしている際に彼女が読んでいたゲーテの引用である言葉、「武器で制圧することはできるが、心を勝ち取るほうが遥かに良い」を討論会でリベラに演説の中で使わせるパット。

 

それをリベラが口にした直後に、ジェーンはスタッフに「記者に言っといて、あの言葉はゲーテじゃなくてゲッペルスの言葉よ」と言いながらほくそ笑む。

 

勝利・・・

誰が勝つのかわからない状況で投票が始まる。

そして開票の結果、カスティーヨ23.5ポイント、リベラ22.8ポイント、ベラスコ21.9ポイントで見事カスティーヨが勝利する。

 

大統領になったカスティーヨに面会に言ったエディだったが、IMFの人間と会っているカスティーヨを見て愕然とする。

国民投票をすると言ったカスティーヨに嘘をつかれたと思ったエディはそのことをジェーンに言うが、「政治とはそんなものよ、大統領に意見する立場ではない、彼を善人には出来ない」と彼女はエディを慰めるように言う。

 

IMFに加入したことで暴動は悪化の一途をたどる。

 

ジェーンは空港に行こうとするが、エディやその友人のペペたちがデモ隊に加わっているのを見て、ジェーンは車を降りる。

そしてジェーンはデモ隊と一緒に歩き、エディはデモ隊に加わったジェーンを見つける。

 

 

 

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「選挙の勝ち方教えます」感想

はじめはコメディだと思って見ていましたがそれは前半だけ。後半はやり過ぎな選挙運動と、現実味のある少しバットエンドな展開でした。

意外と骨太な人間ドラマにも感じました。

候補者の娘の自殺の真相

パットが言っていた「死んだ原因が誰にあるのか、君が一番知っているはずだ」というのはどういう意味なのでしょう?

コカイン中毒の娘が自殺したのは、パットがマスコミに漏らしたことになっていますが、それを否定するかのような口ぶりです。

おそらく真相は、ジェーンが自ら流したのでしょう。ではなぜ全く得にはならない行為をしたのでしょう?

この頃、ジェーンはまだ新人でした。

候補者の娘が本当にコカインを吸引していたのを知って、許せなかったから正義感でリークしたのでしょう。それがもとで娘は自殺し、政治に正義感は邪魔だと思ったのかもしれません。

そのことが彼女を、どんな汚いやり方を使っても、どんな人間でも勝たせる、ある意味「怪物」にしたのかもしれません。

 

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