「ミッドナイトクロス」あらすじ 切ないラストが忘れられないラブサスペンス

映画

その当時、人気絶頂だった若きジョン・トラボルタが主演を努め、「映像の魔術師」といわれたブライアン・デ・パルマ監督による独特なカメラワークが特徴であるラブサスペンス映画です。

「ミッドナイトクロス」作品紹介

監督:ブライアン・デ・パルマ

脚本:ブライアン・デ・パルマ

製作:ジョージ・リットー

製作総指揮:フレッド・カルーソ

出演者:ジョン・トラボルタ / ナンシー・アレン / ジョン・リスゴー / デニス・フランツ 他

公開:1981年7月21日(アメリカ) / 1982年3月20日(日本)

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「ミッドナイトクロス」あらすじ

フィラデルフィアで映画の音響効果の仕事をしているジャック・デリーは、三流ホラー映画のプロデューサーから、オーディションで採用した女性が担当した”襲われる女性の叫び声”がしっくりこないと文句を言われる。

その後も次々とオーディションするも、なかなかいい声を出す女性はいなかった。

 

そんなジャックが事務所で別の仕事で作業していた時、その傍らにはTVがあり、大統領候補筆頭であるマクライアン知事の選挙運動の状況と、フィラデルフィア最大の祭りである”自由の日”の祝賀行事の晩餐会に参加している様子が映し出されていた。

目撃した事故

ジャックはスタジオを出て、川の辺り素材用の音をを集音マイクで録音していた。

 

静かな夜、川の流れる音、風の音、蛙の鳴き声、フクロウの声などが聞こえてくる。そして遠くの方から近づいてくる車の音、その音はだんだん近くなり、拳銃の発射音がしたと思ったら、そのまま車は川に落ちる。

沈んでいく車からサリーという女性をなんとか助け出すが、運転席にいた男は死んでいた。

 

病院で警察の事情聴取を受けた後、サリー様子を見に行くジャック。彼女は意識朦朧としていたが、早く帰りたがっていた。

病院にはなぜかマスコミが押し寄せていた。ジャックは警備員から死んだ男はマクライアン知事だと知らされる。知事参謀のヘンリーから「遺族のためにサリーが一緒だったことを内密にしてほしい」とお願いされる。

 

まだ意識がはっきりしていないサリーをとりあえずモーテルにつれていくジャック。

サリーをベッドに寝かせて、ジャックは事件時の音声を何回も聞いてみた。そして拳銃が発射された音と、その弾がタイヤに当たってパンクした音が重なって1つの音に聞こえていたことを突き止める。

 

翌日、元気になったサリーにな「ぜ知事と車に乗っていたのか?」を聞くと、彼女はその質問に答えるのを嫌がり、帰ってしまう。

食い違う真実

TVのニュースでは、カープという男がたまたま撮影していた映像を週刊誌が買ったという報道がされており、それを見たジャックは急いでその週刊誌を買いに行く。

週刊誌にコマ撮りのように載っている写真を一枚一枚切り抜き、それをつなぎ合わせて動画を作る。そしてその動画と録音テープを自宅の天井裏に隠す。

 

サリーに電話をすると、彼女は今から旅に出るということだった。ジャックは列車の待ち時間を利用して彼女をお茶に誘う。そこでジャックは自分が元刑事で警察の汚職を摘発する仕事をしていた事、自分のミスで仲間を死なせた罪悪感で仕事を辞めたことを話す。

 

サリーはヘンリーから金を渡され、旅に出てほしいと言われていた。今回の事件を調べたいから2〜3日手伝ってほしいというジャック。それが終わったら2人で旅に出ようというジャックの提案をサリーは受け入れる。

殺し屋

その夜、サリーに似た女性がワイヤーで首を締められて殺される。その女性を殺したバークという男は、女性のお腹にアイスポックを何度も刺してトドメをさす。もともとバークは大統領の参謀に頼まれて、マクライアン知事のスキャンダルの写真を撮るように頼まれていたが、殺人を犯してしまうサイコパスだった。

 

録音したテープのコピーを昔の警察の同僚に持っていくが、ジャックが主張する陰謀説を信じてはくれない。カープに動画の原版を貰いに行ったジャックは、そこでサリーが見知らぬ男とベッドにいる写真を偶然見てしまう。

サリーはカープと組んで、不適切な写真をわざと撮らせてお金をもらっていたのだった。

 

 

スタジオにあった録音テープがなくなっていることに気づいたジャックは慌てる。そこにかかってきた同僚からの電話で、ジャックが持ち込んだ録音テープも無音だったことを知らされる。

(録音テープは修理屋に化けたバークが消した)

 

ジャックはサリーに、自宅にコピーとして隠してあった動画と録音テープを見せる。

ジャックはサリーがカープと組んでやっていたことを責め、カープから原版を手に入れるように指示する。

カープに会いに行ったサリーは犯されそうになり、彼の頭を酒瓶で殴打して気絶させる。そして原版を盗み出す。

接触

ジャックはTVレポーターのフランク・ドナヒューに連絡し、手に入れた原版を持ってTV出演することになる。サリーにも出てほしいとフランクはジャックに伝え、「また電話する」といって電話を切る。

その頃バークは電話線を細工して、フランクからジャックに電話が繋がらないようにして、サリーに電話をかける。

バークはフランクになりすまして、駅で2人きりで会い、テープを渡してほしいと言ってくる。そのことをサリーから聞いたジャックは何か裏があると思い、サリーに盗聴器をしかける。

 

サリーを待っていたバークはたまたま隣のベンチにいたコールガールを、トイレまでゆっくりつけてワイヤーで殺す。まるで待っている時間をつぶすように・・・

 

 

サリーは盗聴器越しに2人の旅行の予定をずっと喋っていた。その後ろからドナヒューになりすましたバークがついてきていることも知らずに・・・

そしてフランクになりすましたパークが、サリーの後ろから声をかける。そしてバークとサリーは一緒に地下鉄に乗る。

 

その地下鉄に乗り損ねたジャックは、車に乗って目的地の駅まで急ぐ。しかしその途中で、急いでいるあまりに焦って事故を起こして気を失うジャック。

悲劇

バークはサリーからテープを受け取ると、それを川に捨ててしまう。そしてサリーを殺そうとする。

救急車の中で気づいたジャックは盗聴器から聞こえるサリーの嫌がる声と花火の音を聞く。それを頼りにサリーを必死に探すジャック。

 

建物の屋上から顔を出して助けを求めるサリー。

それを見つけるジャック。

サリーに覆いかぶさるバーク・・・

 

ジャックはその建物の屋上に急いで駆けつける。

そこでまさにアイスピックでサリーを刺そうとするバークの後ろ姿だった。

ジャックはバークが持っていたアイスピックを背後から奪い取り、そのままバークの胸に何度も突き刺す。

 

バークが倒れたその先には、すでに首を絞められて死んでいるサリーの姿があった。

 

ジャックはサリーを抱きかかえる・・・

 

 

ジャックは盗聴器で話しかけていたサリーのセリフを聞いていた。

 

その最後にはサリーが殺される直前の叫び声も録音されていた。

ジャックはその叫び声をなかなか決まらなかった映画の叫び声に使う。プロデューサーに褒められ、ジャックも「いい叫び声だ・・・」といいながら、しかし耳を塞がないと気が狂いそうな表情を見せる。


 

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「ミッドナイトクロス」感想

なんといってもブライアン・デ・パルマ監督の映像美に引き込まれます。彼はアルフレッド・ヒッチコックの撮影方法(「ロープ」での1カット撮影など)にかなり影響されており、分割画面や、長回し、スローモーション、目線アングルなどを使用した凝った画作りで人気がありました。

私もそのファンの1人です。

 

 

そのブライアン・デ・パルマは、今回のヒロイン役のナンシー・アレンと夫婦関係でした。(1979年に結婚し、1983年に離婚)

そのせいか、ナンシー・アレンは監督の作品である「キャリー」「殺しのドレス」でも重要な役で出演されています。

 

子供の頃に見たラストの衝撃はいつまでたっても忘れられません。いい意味でも悪い意味でも、ベスト3に入るバッドエンド!!

 

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