「コラテラル」あらすじ タクシーに乗り込んだ男は冷酷非情の殺し屋だった!

映画

ある夜、平凡なタクシー運転手が乗せたその客は、夜明けまでに5人の殺しを依頼された殺し屋だった。

2人の関係は、やがて互いの運命とプライドをかけた男と男の戦いに発展する・・・

 

この作品の同じ年に「Ray/レイ」でレイ・チャールズを演じ、アカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスが、夢はあるものの、なかなか行動に移せない性格のタクシー運転手を演じています。

殺し屋には「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズ。2人の奇妙な会話がクールで静かで、何か素敵です。

「コラテラル」作品紹介

監督:マイケル・マン

脚本:ステュアート・ビーティー

製作:マイケル・マン / ジュリー・リチャードソン

製作総指揮:フランク・ダラボン / ロブ・フリード / ピーター・ジュリアーノ / チャック・ラッセル

出演:トム・クルーズ / ジェイミー・フォックス 他

公開:2004年8月6日(アメリカ) / 2004年10月30日(日本)

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「コラテラル」あらすじ(ネタバレあり)

平凡なタクシー運転手のマックスは、後部座席にいる1組のカップルの喧嘩を気にもとめず、今日もロサンゼルスの街中を走っていた。

 

ある日、マックスは女検事のアニーを車に乗せる。ひょんなことから目的地への道順で意見が分かれ、どちらが早くつくか賭けをする。

 

マックスが勝ち、謙虚にそれを喜んだ。

マックスはタクシー運転手は”つなぎ”の仕事と考えていて、いつかリムジンサービス(高級車をそろえて、お金持ちの常連客を送り届けるサービス。)をしたいことをアニーに話す。

そんなアニーは翌日の朝に大切な裁判を控えていた。

毎日多忙で休む暇がなく、明日も敗訴になるかもしれないと愚痴る彼女。

フロントミラーの裏に挟んであるモルディブの島の写真を見て、仕事の疲れを癒やしていたマックスはその写真を「お守り代りになる」といってアニーに渡す。

タクシーを降りたアニーは一旦引き返し、マックスに自分の名刺を渡す。アニーを少し意識してしまうマックス。

ヴィンセントとの出会い

その後すぐ、白髪のビジネスマン風の男を乗せる。マックスはその男に「ロサンゼルスは初めて?」と聞くと、「いや、来るたびに早く出たいと思う。キミはこの街が好きなのか?」と答える。

「ロスは我が家だ」と答えるマックスに「だだっ広くてまとまりがない。どんなに大きくても、人が多くてもみんな他人。地下鉄で死んでも6時間気づかれないような街だ」とその男は答える。

 

 

マックスは名刺を貰ったアニーを乗せたことなどの雑談をし、会話の流れで自分の夢であるリムジンサービスの話になりかけるが、なぜかその男には話さなかった。

その男の目的地に到着すると、「私は不動産屋でこれから5人の顧客からサインをもらって飛行機に乗る。今晩中にあと4人に会わなければならないから、このタクシーを使わせてくれないか?」と言って、一日の平均稼ぎ400ドルのマックスに600ドルを提示する。

 

その男はヴィンセントと名乗り、1人目の顧客がいるマンションに入っていった。

マンションの裏の路地で車を止め、マックスはバーガーを食べながらリムジンサービスに使うベンツのカタログを眺めていた・・・

暗殺者

ヴィンセントがマンションに入っていって数分後、タクシーの真上に血だらけの見知らぬ男が落下してくる。慌てふためくマックスのところにヴィンセントがやってくる。

ヴィンセントの物言いから彼が殺したと感づいたマックスに、死体をトランクに入れるように指示するヴィンセント。

そして死体が落ちてきた衝撃でフロントガラスが割れた状態のタクシーは、2人目の”標的”のもとへ向かう。

 

 

ロス市警・麻薬課のファニング刑事がヴィンセントが殺した男の自宅を訪ねる。もちろん中には誰もおらず、窓ガラスは破れ、その下には血痕が残っているが死体が無い・・・

ファニング刑事は本部に連絡をし、応援を呼ぶ。

 

一方、嫌がるマックスをなんとか説得し、2人目がいる場所に向かうヴィンセント。

途中で警官に職務質問を受けるも、なんとかその場を乗り切るマックス。

 

2人目がいるビルについた頃、マックスの上司から無線が入る。先ほどの職務質問の際に警官に見られていたのか、フロントガラスが割れていたとの通報が会社に入っていたのだ。

修理代を負担しろという上司に「自分の責任じゃない」と言うマックス。上司に強く言えないマックスを見かねたヴィンセントは陸運局の人間を名乗り、逆にマックスの上司を労働基準法に違反していると脅す。そしてその上司に「どアホ!今度はケツを蹴り上る!」とマックスに言わせるヴィンセント。

 

 

マックスが2人目を殺しに行っている間、マックスはハンドルに手を括り付けられていた。仕方なくクラクションを鳴らし助けを呼ぶマックス。

それを聞いて2人の男が近づいてくるが、その男たちは拳銃を突きつけて「金を出せ!」と逆に脅されてしまう。

 

売上金とヴィンセントが置いていたブリーフケースを持ち去ろうとした時に、仕事を終えたヴィンセントが現れて男たちを呼び止める。拳銃を向けられ手を挙げるヴィンセント。

しかし近づいていた男たちの拳銃を振り払い、一瞬のうちに2人の男を撃ち殺す。

 

目的

マックスはヴィンセントから、「予定が早く進んでいるから、ジャズの店で1杯おごろう」と言われる。

ヴィンセントとマックスはそのジャズの店のオーナー、ダニエルの演奏を聞き、一時の平穏の時間が流れる。

ヴィンセントはダニエルを自分たちの席に呼び、彼の辿ってきた人生、そしてマイルズ・デイビスと出会ったことがある話を楽しそうに聞いていた。

 

「いい話だ、クリアカンとカルタヘナに行って話そう」と言うと、ダニエルの表情が急に曇る。

ダニエルは麻薬組織のボス、フィリックスの手伝いをしていた。一旦は捕まるものの、免責につられて裁判でフィリックスの悪事について証言する事になっていた。それは最初に殺された男も同様だった。クリアカンとカルタヘナは組織がよく取引に使う場所の名前だった。

ヴィンセントはマイルズ・デイビスについてクイズを出す。それに正解すれば見逃すことを条件にし、ダニエルの自信満々に答えるが、それは間違っていた。そしてヴィンセントはダニエルの頭を撃つ。

 

マックスは毎晩、入院している母親に見舞いに行っていた。いつもと違う行動をしたら怪しまれるといわれたマックスは、いやいやながらもヴィンセントを連れて母の病室へ行く。

途中で花を買おうと言うヴィンセントに「無駄だよ」というマックス。「お腹の中に9ヶ月もいたんだぞ・・・病人には花だ」と言ってヴィンセントは花を買う。

 

マックスの母親は「枯れるだけの花なんかもったいない!」と言い放つ。しかしヴィンセントを紹介され、彼が花を買ってくれたのを知ると、「美しいわ」と態度を変える母親。

ヴィンセントは母親にとても紳士的に接し、話し相手になってくれていた。母親はマックスがリムジン会社を経営していると思い込んでおり、その話をヴィンセントにする。それをそばで聞いていて困惑するマックス。

 

妨害

その場所から逃げたくなったマックスはヴィンセントのブリーフケースを持って、病室から走って出ていく。

外に出るマックス、そして追いかけるヴィンセント。

高速道路の橋の上、追いかけるヴィンセントの前を走っていたマックスはブリーフケースを高速道路に投げ捨てる。そのブリーフケースかトラックに踏まれて粉々になってしまう。その中には暗殺する人間たちの資料が入っていた。

 

激怒したヴィンセントは、依頼主のフェリックスに再び資料を貰いに行くため、マックスに運転させる。

 

 

その頃、ファニングは殺された人間たちがすべてフィリックスに関係していることと突き止め、フィリックスがいるクラブに向かう。

 

顔を見られたくないヴィンセントは。自分のフリをしてフェリックスに会うようにマックスに命令する。クラブに入ったマックスはフェリックスに会い、データの入ったUSBを受け取る。

しかしマックスの様子が少し気になったフェリックスは、自分の部下を4人目の標的のいる”フィーバー”というクラブに派遣する。

 

ファニングは裁判で証言する人間が次々とやられていることに気づき、4人目の標的の保護に向かう。そしてフェリックスに会ったマックスを殺し屋だと考える。

 

車の中で、「女友達(アニー)に電話したのか?」と聞くヴィンセント。それを否定すると「明日の朝、生きてたらすぐ電話しろ。人生は短いんだ」とマックスをけしかける。

 

 

信号で停まっていると、タクシーの前を一匹のコヨーテが足早に歩いている。それを見るヴィンセントとマックス・・・そしてしばらく沈黙が続く。

 

 

”フィーバー”にたどり着いたマックスたち。そしてそれを見つけたファニングたち。

逃げないように、マックスを同行させるヴィンセント。

その店内で、標的の周りを固める手下たちやファニングの部下、一緒に来ていたFBIの人間との三つ巴の銃撃戦になる。

 

 

ファニングはマックスを保護するが、なんとか4人目を殺害したヴィンセントがファニングを射殺し、マックスは再びタクシーに乗せられる。

 

抵抗

「もう嫌だ!いっそ俺を殺して別のタクシーに乗ってくれ」と言うマックス。

人を人とも思わず淡々と殺すヴィンセントを批判するマックスに「リムジン会社をしたいといいながら何も行動に移さないお前に説教される言われはない」と言い放つヴィンセント。

痛いところをつかれたマックスはイライラし始め、タクシーのスピードをだんだんと上げていく。

ヴィンセントの言う「人間なんて宇宙に比べたら砂粒くらいにはかない」という考え方を否定しながらも、それを理解し、何かが吹っ切れたマックスは縁石にタクシーをわざとぶつけて横転させる。

 

その事故の通報を受けてパトカーが来たため、その場から逃げるヴィンセント。マックスはトランクにあった1人目の死体を見られて捕まりそうになる。しかしタクシーに残っていたアニーの資料を見て、ヴィンセントの最後の標的が彼女だと知ったマックスは、警官からとっさに銃を奪い取り、アニーの事務所へ急いだ。

地下鉄で死んだ男

マックスは携帯電話でアニーに今までのことを話す。しかしヴィンセントはすでに事務所のあるビル内に侵入していた。

携帯電話のバッテリーが切れ、マックスも事務所のあるビルへ向かう。

 

アニーがヴィンセントに見つかり撃たれそうになった時、そこにマックスが現れてヴィンセントを撃つ。ヴィンセントは耳を撃たれたが、すぐに起き上がり逃げるマックスたちに発砲する。

 

ビルの地下から地下鉄のホームに入り、見つからないように地下鉄に乗るマックスたち。

しかしヴィンセントも同じ地下鉄に乗ってくる。

 

列車内でマックスを追い詰めながら「これが仕事だ!}と聞こえるように言うヴィンセント。

 

 

車内の電灯が消えて車内が一瞬暗くなり、車両と車両の間にあるガラスのドアをへだてて数発撃ち合う2人・・・

撃ち合いが終わり、電灯がついて車内が明るくなる。ヴィンセントは新しく弾を装填しようとするが、それを落とす。

ヴィンセントは胸を撃たれていた・・・

 

ヴィンセントは近くの座席に座り、マックスも恐る恐るその向かいの席に座る。

 

「マックス・・・地下鉄で死んだ男がいる・・・でも誰も気づかない・・・」と言ってヴィンセントは息絶える。

 

マックスは助かった安堵感とともに、何か複雑な気持ちだった。

 

マックスたちは地下鉄を降り、ヴィンセントを乗せた地下鉄は何もなかったかのように次の駅へ向かっていった・・・・

 

 

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「コラテラル」感想

この映画はお気に入りなので、細かく書いてしまいました。

なんで好きかは説明しずらいのですが、ざっくりいうと雰囲気でしょうか・・・

ちなみにタクシーの中から、道を横切るコヨーテをそれぞれ眺める2人のシーン、そこで流れる激しくも、なんとなく寂しげな挿入曲が流れるシーンがなぜか印象的です。

何を表わそうとした演出なのかはわかりません。一匹狼として生きるヴィンセントと、夢があるものの、実行に移せずに1人でもがいているマックス・・・

2人は似て非なるもの、あるいはその逆なのか・・・

 

この作品、男の世界が満開です!

夜の街に男2人が静かに対立する、それがなんともクールで、それでいて感情的で、もう警察やマフィアのボスが出てこなくても面白いであろうと思ってしまいました。

 

マックスに「電話しろ」と言ったあとに現れるコヨーテ。それを見ているマックスとヴィンセントのシーンがなんとも言えず印象的でした。

 

マックスはなんだかんだでグズグズしている自分が1人ぼっちに思えたのかもしれません。

ヴィンセントは自分が宇宙の砂粒程度だと知っていながら、マックスと出会い、反抗する彼といる時間を少し楽しんでいたのかもしれません。

それが長くないことも知っており、この仕事が終わったらまた一匹狼として生きていかなければならない。そんな哀しい人生を繰り返してきた自分とマックスが少し似ていると思い、自分の姿を彼に置き換えていたのかもしれません。

 

これは実際に見てほしい映画です。

でないと、この世界観はわからないと思いますので、ぜひ・・・!

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