「ピンポン」はもともと、松本大洋による日本の漫画であり、卓球を題材として友情を描く青春漫画で、神奈川県藤沢市が舞台となっています。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」に1996年から1997年まで連載された作品が、窪塚洋介さん主演で実写化されました。
“映画ピンポンがおれの厨二病の全て部”、部長を務めております、林です。 pic.twitter.com/vMFDxAiu5P
— 林直大(多次元制御機構よだか) (@hys_is_dead_) May 31, 2017
「ピンポン」作品紹介
監督:曽利文彦
脚本:宮藤官九郎
製作:小川真司 / 鈴木早苗 / 井上文雄
製作総指揮:椎名保
公開:2002年7月20日(日本)
主要キャスト
星野裕(ペコ):窪塚洋介
月本誠(スマイル):ARATA
佐久間学(アクマ):大倉孝二
オババ:夏木マリ
小泉丈:竹中直人
大田:荒川良々
風間竜一(ドラゴン):中村獅童
チャイナ:サム・リー
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「ピンポン」あらすじ
天真爛漫な性格のペコは卓球に絶対的な自信があり、今日も行きつけのタムラ卓球場で年上相手に賭けを挑んでいた。そんなペコは片瀬高校の卓球部であるが、真面目ではなく、先輩を軽くバカにするような言動が多かった。
その幼馴染のスマイルは子供の頃はいじめられっ子で、よくペコに助けられていた。彼も卓球部であるが、「暇つぶし」程度でやっているため、これまた真面目ではなかった。
しかしスマイルのカットは天性の素質があり、それを顧問の小泉は見抜いていた。
高校一年のインターハイ
小泉はスマイルの指導がしたくてうずうずしていたが、熱血すぎる小泉が苦手なスマイルは小泉を避けていた。
そんな時、かつての強豪校の辻堂学院が助っ人として中国から孔文革(チャイナ)を入学させたことが噂になる。
ペコはスマイルをつれて辻堂学園に赴き、対外試合を所望する。しかしペコは1点も取れずにボロ負け。スマイルの方は始めからチャイナと対戦する気もなかった。しかしチャイナはペコよりもスマイルの方が実力が上だと感じていた。
インターハイが始まり、ペコとスマイルは順当に勝ち進む。ペコはスマイルとともにタムラ卓球場に通っていた幼馴染のアクマと戦うことになる。
アクマは名門・海王学園の一員で、その先輩で2年生の風間はドラゴンと呼ばれる高校最強の選手として有名だった。
ペコはいい勝負をするものの、アクマに負けてしまう。
スマイルはチャイナと対戦が決まるが、もともと優しい性格のスマイルは勝つために非情になることが出来ない性格だった。顧問の小泉はそんなスマイルに「君は絶対負けるよ」と挑発する。
その言葉にムカついたスマイルに小泉は言う。「賭けをしないか?もし君が勝てば、僕はもう君にちょっかいを出さないし、何もいわない。でも負けたら僕の言いなりになってくれ」と・・・
スマイルとチャイナはいい勝負をし、一時はスマイルが優勢になる。しかし卓球のためだけに来ていたチャイナにとって、負けは許されなかった。それを顧問に厳しく言われているチャイナを見たスマイルは最後の詰めが甘くなり、逆転負けしてしまう。
その試合を見ていたドラゴンは、スマイルに「手心を加える君のプレーは醜い」と告げる。
こちらもよろしくお願いします。映画版『ピンポン』の中村獅童です。 pic.twitter.com/cX8tjDiGaZ
— おてん (@tentendo) August 7, 2018
挫折からの復活
しかしドラゴンはスマイルのことを注目視していた。子供の頃は自分より全然下手だったスマイルをドラゴンが買っていることに苛立ちを覚えていたアクマはスマイルに対外試合を申し込む。
しかしアクマはスマイルにあっさりと負け、「なんで!俺はお前よりも何倍も努力したのになんで負けるんだ!」と言うアクマにスマイルは「君に才能がないだけだよ。それだけだから気にする必要はない」と冷たく言い放つ。
自暴自棄になったアクマは街中で喧嘩をして、それがもとで退学になる。
スマイルは小泉の特訓を受け、「頂点に立たないと見えない景色がある」と教えられる。スマイルは卓球に対する考え方を改め、真摯に小泉の特訓を受け入れるようになる。
チャイナに敗けて以来、卓球をやめ、ゲーマーになっていたペコのもとをアクマが訪れる。アクマは卓球を続けるようにペコに言い、そうしないとペコにあこがれて続けていた自分やスマイルが浮かばれないと伝える。
その言葉をきっかけにペコは再び卓球の道に戻ることを決意し、卓球場のオーナーのオババの特訓を受けることになる。
一年後のインターハイ
ペコとスマイルはインターハイの会場で久しぶりに顔を合わす。しかし口を聞くことはなかった。それでもスマイルはペコが帰ってきたことを密かに喜び、ペコの勝利を確信していた。
その思いのとおりに、ペコはドラゴンとの死闘を制し、スマイルもチャイナに勝利する。
決勝前、ペコは「行くぜ!相棒」と言い、スマイルも「おかえり、ヒーロー」と返した。
数年後、スマイルはタムラ卓球場で子供に卓球を教えていた。その近くにはインターハイの表彰式でで真ん中に立っているペコの写真が飾られていた。
一方のペコは異国の地で、世界大会に向かう前に外国の少年にサインをねだられて、その後「ヒーロー見参!」とポーズを決める。
「ピンチの時に必ず現れて、僕がどれだけ深く閉じ込められても助けにきてくれる」映画「ピンポン」より
私にとってのヒーローはやっぱりペコですかね。
ヒーロー見参!!! pic.twitter.com/8IXoi4LS6N
— 朝野ペコ (@asanopeko) September 9, 2019
「ピンポン」感想
今、活躍している役者さんが結構出ていたこともあり、懐かしさも相まって楽しめました。
井浦新さんの「アンナチュラル」での非情さの片鱗がありましたし、数々のドラマで独特の存在感を示している佐藤二朗さんが、普通の役でちらっと出ていたので「あ、なんかおもしろい言い方するのかな?」と期待したり(結局、普通だった・・・)。
当時、この映画はその奇抜なキャラクター設定と、ピンポンという馴染みがあるようで映画化するには少し物足りないスポーツが逆に評価を受けてヒットました。
第26回日本アカデミー賞では、
- 優秀作品賞
- 優秀監督賞(曽利文彦)
- 優秀脚本賞(宮藤官九郎)
- 優秀助演女優賞(夏木マリ)
- 優秀撮影賞(佐光朗)
- 優秀照明賞(渡邊孝一)
- 優秀編集賞(上野聡一)
- 新人俳優賞(中村獅童)
などを受賞しています。