「オーメン」あらすじ 1970年代のオカルトブームを築いた世界的大ヒットホラー

映画

6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語。

音楽を担当したジェリー・ゴールドスミスが第49回アカデミー作曲賞を受賞しました。

ちなみに題名の“OMEN”とは前兆のこと。

 

「オーメン」作品紹介

監督:リチャード・ドナー

脚本:デヴィッド・セルツァー

製作:ハーヴェイ・バーンハード

製作総指揮:メイス・ニューフェルド

出演者:グレゴリー・ペック / リー・レミック 他

音楽:ジェリー・ゴールドスミス

制作:イギリス / アメリカ

公開:1976年6月25日(イギリス) / 1976年10月16日(日本)

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「オーメン」あらすじ

 

6月6日午前6時、ローマに駐在していたアメリカ人外交官ロバート・ソーンの妻キャサリン・ソーンは男の子を出産する。しかしその子は一瞬だけ呼吸したものの、すぐに亡くなってしまう。

なんと妻に伝えればいいのかわからないロバートは、その病院の責任者のスピレット神父の勧めで、同じ時刻に生まれ、母親が同時刻に亡くなっていた身寄りのない男の子をキャサリンに内緒で自分たちの子供とし、そして非公式ではあるが養子とする。

 その子はダミアンと名付けられる。

 

ほどなくしてロバートは駐英大使に任命され、その後も公私共にキャサリン、ダミアンとともに順風満帆な生活を送る。

 

ダミアンが5歳になった誕生日会でのこと。

ソーン家の敷地内では大勢の仕事関係者とその子どもたちがダミアンを祝っていた。

 

乳母であるホリーに抱かれて喜ぶダミアンを見たキャサリンは妬ましく思ったのか、なかば強引にダミアンをホリーから離す。落ち込みながらも平静を装うホリーは敷地内にいた一匹の野良犬の目線が気になり、その犬をじっと見る。それによってホリーの様子が変わってしまう・・・

しばらくして「ダミアン、見て!ここよ!」と屋敷の屋根の上から叫ぶホリー。

 

「見て、あなたの為にやるのよ」と笑いながら言ったホリーの首には縄が巻かれており、その先端は窓枠の取っ手にくくりつけられていた。

そしてホリーはそこから飛び降りて首吊り自殺する。

 

それに驚きダミアンに見せないように抱き上げるキャサリン。抱かれていたダミアンは犬をじっと見て、微笑みながら手でバイバイする。

神父の訴え

大使館のロバートの部屋に、ローマでダミアンの出産時に立ち会ったブレナン神父がやってくる。彼はすぐに聖餐式をしろといい、ダミアンのことを「あれはあなたの全てを奪う、あれは山犬から生まれたのだ」とロバートに告白する。

狂気じみた言動のために引き払ってもらったが、ロバートはホリーの死のこともあり、少し気になっていた。

 

大使館を出た所で、ロバートの写真をよく撮っているジェニングスがブレナン神父に撮影を求める。ジェニングスが現像したその写真には、ブレナン神父に伸びる黒い線のようなものが写り込んでいた。

 

その後、死んだ乳母の代わりに斡旋所から派遣されたと自称する新しい乳母・ベイロックがやって来る。ベイロックはダミアンに「恐れることはない。そなたを守りに来た」と告げる。

 

その後、些細な事ではあるが、ダミアンの周りで妙なことが頻発する。教会に行こうとすると、ダミアンがおびえて暴れだしたり、動物園に行けばキリン逃げ出し、ヒヒはダミアンたちが乗っていた車に襲いかかったりと・・・それらがもとでキャサリンは少しノイローゼ気味になる。

 

ある日、スポーツ観戦をしていたロバートのもとにブレナン神父が現れ「明日、話があるから公園に来てください。そうしないと奥様が死にます」と告げて帰っていった。

そこにいたジェニングスは大使館前と同じように神父に呼びかけて写真を撮った。その写真にも黒い真っ直ぐな線が映っていた。

 

ブレナン神父は黙示録の予言を読み上げたあと、「イスラエルのブーゲンハーゲンに会いなさい。子供の殺し方を教えてくれる。あれは悪魔の子だ」とロバートに告げる。

 

さらに「あなたの奥様は身ごもっているが、ダミアンが産ませないだろう。あなたの奥様はお腹の子と一緒に殺される。そして彼があなたの資産を受け継いだらあなたも殺される。そしてあなたの富と権力と悪魔の力の助けで偽りの王国を築く」とまで言い始める。

ロバートは呆れて「もう二度と顔をだすな」と言ってその場から去っていく。ブレナン神父は去っていくロバートに「地獄で会いましょう、共に罰を受けよう」と言う。

 

そのあと、急に強風が吹き始め、ブレナンの近くで雷が落ちる。恐怖を感じた神父は近くにある教会へ向かう。しかし教会には誰もいないようで中に入ることが出来ない。

そんなときに教会のてっぺんにある塔に雷が落ち、そこに備え付けられていた鉄の棒が落ちてきて神父を串刺しにする。

 

 

翌日、ロバートは新聞記事で串刺しになった写真とともにブレナン神父が死んだことを知る。

キャサリンの事故

その頃のキャサリンはダミアンの遊んでいる声にヒステリーを起こすようになっていた。キャサリンは、ダミアンがエイリアンで邪悪なものだという妄想に取り憑かれていた。

そしてキャサリンはブレナン神父の言うとおり、妊娠していた。でももう子供はほしくないと思っていた彼女は「今朝に妊娠を知ったの。でも堕ろしてもいい?」とロバートに告げる。

 

その日に午後、ベイロックがダミアンを見つめる中、吹き抜けの2階にいたキャサリンは三輪車に乗っていたダミアンとぶつかり1階に落下する。キャサリンは助かったが、お腹の子は死産する。キャサリンはロバートに「私を殺させないで」と、うわごとを言っていた。

 

ジェニングスから電話をもらったロバートは「あなたと神父に関わる話がある」と言われて彼の家に行く。ジェニングスはホリーの自殺のときにも写真を撮っており、そのホリーがまだ生きているときに首に一直線に伸びる黒い線があるのをロバートに見せる。

 

さらにブレナン神父が借りていた部屋に連れていくジェニングス。その部屋は壁じゅうに聖書のページや十字架が貼り付けられ、しかも教会のすぐ側だった。明らかに何かから身を守ろうとしているようだった。

さらに神父の部屋で「5年前の6月6日に彗星の形が2000年前のベツレヘムと同じ形になった」という記事を見つける。

協力を申し出るジェニングスにロバートは「これは私の問題だ」と言って断る。しかしジェニングスは「私の問題でもある」と言い、自身を写した写真を見せる。そこには首に太い黒い線が横に写っていた。

出生の秘密

ロバートとジェニングスはダミアンが生まれた病院を訪ねるが、ダミアンが生まれた年に火事で焼け落ち、そこの職員はほぼ全員亡くなっていた。しかし奇跡的に生き残っていたスピレット神父はわずかに動く手でチェルヴェットと書く。そこは古い墓地がある地名だった。

 

その墓地には6月6日に死んだ者の2つの墓があった。実際にダミアンを産んで、すぐに亡くなったといわれる母親の墓を開けると、そこには白骨化した山犬の死骸が。そしてロバートの息子の墓には、頭部に穴の開いた赤子の亡骸が横たわっていた。

それはロバートの息子が殺された証だった。そこで数匹の山犬に襲われたロバートたち。ロバートは逃げる際に怪我を負うものの、なんとかその場から逃げ出す。

 

身体はまだ不自由だが、普通に話せるまで回復していた病室のキャサリンに電話をして、ロンドンから離れるように言うロバート。立ち上がって服を着替えようとするが腕がギブスで固定されてうまくいかない。そんなキャサリンの背後にはベイロックがいた。

第3、第4の犠牲者

キャサリンは病室の窓を突き破って転落死する。(ベイロックに突き落とされる)

 

その一報をローマで聞いたロバートは悲しんだが、ダミアンの処遇を決めるためにジェニングスとともにエクソシスト(悪魔祓い)をしているブーゲンハーゲンに会いに行く。

そしてブーゲンハーゲンから7つの短剣を渡され、「教会で刺しなさい。そしてその血を祭壇に流しなさい」と教えられる。「彼が悪魔の子である証拠は?」とロバートが聞くと、「身体の何処かに6の数字が3つある」とブーゲンハーゲンは言う。

 息子を殺したくないと拒否し、短剣を投げ捨てるロバート。「だったら私が殺す」と言ってジェニングスは短剣を拾いに行く。

拾っている最中に坂の上にあった無人のトラックのサイドブレーキが勝手に外れてバックでジェニングスに向かってくる。トラックは車止めに引っかかるが、積んでいた分厚いガラス版が荷台からスライド式に流れ出してジェニングスの首を切断する。

 

結末

ロバートは屋敷に帰り、ダミアンの頭部に666の模様があることを確認する。そこに襲ってきたベイロックをアイスピックで殺すロバート。

ロバートは車に乗り、教会まで暴走する。パトカーに追われてもそんなことで車を止めるわけにはいかなかった。

教会に着き、祭壇でダミアンを殺そうとするロバート。

「やめてパパ」と可愛い声を出しながら嫌がるダミアン・・

 

そこに追いついた警察に射殺されるロバート・・・

 

葬儀の会場にて、大統領夫妻と手を繋いでいるダミアンの姿があった。ダミアンは振り返り少し微笑んだ。

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「オーメン」感想

この時代のオカルト映画を見まくった私にとって「オーメン」は「エクソシスト」と同じくらいに強烈で恐ろしい映画であり、いまでもトップ3に入るほどのおすすめ?です。(ホラー好きな方には・・・)

この映画はジェリー・ゴールドスミスの作曲がアカデミー賞を獲りました。教会のミサ曲のような男女ミックスでしっとりと歌う声とメロディが抜群に怖く、この曲なくして本編なし!ってくらいの存在を放っています。

撮影中の悲劇

このような作品にはよくありがちな撮影中の事故なども、もちろんあります。すこし紹介しておきます。

1,ロンドン撮影中、主演のグレゴリー・ペックがいつも食事していた店がIRA(アイルランド共和軍というテロ組織)の爆弾事件に見舞われた。ペックと夫人はその日、たまたま店に行かなかったがために辛くも難を逃れた。

2,監督のリチャード・ドナーが宿泊していたホテルもIRAに爆破されたが、ドナーは無事だった。

3,動物園のロケをした当日、飼育係がライオンに食い殺された。

4,ヒヒを使ったシーンでは、実際にヒヒが撮影メンバーや俳優を襲った。

5,グレゴリー・ペックと脚本家のデヴィッド・セルツァーは二人とも飛行機に搭乗中に雷に打たれている。しかも、二人が乗っていたのは別の飛行機であり、ペックがスケジュールを変更した飛行機に乗っていた乗客とクルーたちは後に全員死亡している。

6,効果音担当のジョン・リチャードソンの恋人は車の事故で首を切断し亡くなっている。なにが不気味なのかと言うと、彼は映画の中で首を切り落とされるキャラクターを担当していた。しかも、事故現場の近くの標識には「Ommen(オンメン:オランダの都市)66.6km」と書かれており、しかも事故が発生した日は1976年8月13日の金曜日であった。

 

このような悲劇に見舞われましたが、この映画は大ヒットとなり、直接の続編は2本作られました。次回は「オーメン2 ダミアン」を紹介します。

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