「オリエント急行殺人事件(2017年版)」あらすじ アガサ・クリスティの傑作小説の映画化・・・1974年版との比較

映画

アガサ・クリスティの小説でおなじみの名探偵エルキュール・ポアロが活躍する、1934年に発表された長編推理小説の映画化。

物語の意外な結末が有名な作品です。

 

「オリエント急行殺人事件(2017年版)」作品紹介

監督:ケネス・ブラナー

脚本:マイケル・グリーン

原作:アガサ・クリスティ

製作:リドリー・スコット / マーク・ゴードン / サイモン・キンバーグ / ケネス・ブラナー / ジュディ・ホフランド / マイケル・シェイファー

出演者:ケネス・ブラナー / ペネロペ・クルス / ウィレム・デフォー / ジュディ・デンチ / ジョニー・デップ / ジョシュ・ギャッド / デレク・ジャコビ / レスリー・オドム・Jr / ミシェル・ファイファー / デイジー・リドリー 他

公開:2017年11月10日(アメリカ) / 2017年12月8日(日本)

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「オリエント急行殺人事件(2017年版)」あらすじ(ネタバレあり)

エルサレムでの事件を解決したベルギー人探偵のエルキュール・ポワロの口癖は「この世には善か悪しかなく、その中間は存在しない」というものだった、そんなポアロはパリに行き、休暇を楽しむ予定だった。

 

イスタンブールへ行く船へ乗船する際に、メアリ・デブナムに話しかけられる。ポワロはメアリの袖についているチョークのあと、バッグから覗いていた地理の本から、彼女が住み込みの家庭教師だと見抜く。

メアリは黒人医師のアーバスノットと船に乗り込む。

 

イスタンブールからパリに向かう予定だったポワロは、英国領事館からの依頼でイギリスで起きた事件の解決に向かわねばならなくなる。

ポワロは休暇を取りやめ、オリエント急行に乗ってイギリスに向かうことになる。

 

 

乗客の1人、アメリカ人ギャングで大富豪のエドワード・ラチェットは客室内で「気をつけろ」と新聞の切り抜きだ書かれた脅迫状を発見する。エドワードはポワロに警護を依頼する。

 

しかしポワロはあくどいやり方でのし上がってきたラチェットを嫌い、警護を断る。

 

事件発生

山の中を走っていた列車が夜中に雪崩に巻き込まれ、緊急停車する。

翌朝になり、乗客全員は一つの車両に集められ、昔からのポワロと知り合いで元警察官、そして今は 国際寝台車会社の重役になっているブークから説明を受ける。

その頃、ラチェットの執事であるマスターマンが朝食を持って主人の部屋のドアを叩く。隣の部屋にいたポワロは応答がないラチェットの部屋を開けようとするが、中から鍵がかけられていた。

ドアを壊し、中を見るとラチェットは死んでいた。医師のアーバスノットによると、死因は刺殺による失血死であり、刺されたのは12箇所。そして犯人の利き腕がわからないほど刺し方がすべて違っているということだった。

 

責任者として事件解決をポワロに依頼するブーク。ポワロはそのブークを助手にして、犯人探しを開始する。

容疑者

列車に乗っている人間で疑わしいのは13人。

1、ラチェットの秘書であり、金銭管理も任されているヘクター・マックイーン

2、ラチェットの執事、エドワード・マスターマン

3、ラチェットと何かしらの因縁がありそうなハバート夫人

4、ロシアの貴族、ドラゴミロフ公爵夫人

5、ドラミゴロフ公爵夫人のメイド、ヒルデガルデ・シュミット

6、美しい宣教師、ピラール・エストラバドス

7、家庭教師のメアリ・デブナム

8、人種差別的な発言をする教授、ゲアハルト・ハードマン

9、自動車販売の仕事をしているマルケス

10、黒人医師のアーバスノット

11、ハンガリーの貴族でありダンサー、しかし暴力的な面を持つ、ルドルフ・アンドレニ伯爵

12、ルドルフの妻、エレナ・アンドレニ公爵夫人

13、オリエント急行の車掌、ピエール・ミシェル

この中に犯人がいるとポワロは睨んでいた。

捜査開始

死んだラチェットを調べるポワロ。ラチェットの刺し傷12箇所のうち、2箇所は刺し傷が深く、それ以外は浅いことがわかる。さらに事前に睡眠薬で眠らされていた事も判明する。そして部屋の灰皿に紙の燃えかけが見つかる。

その紙はラチェットに届いた脅迫状であり、そこには「アームストロング」という名前が書いてあった。それを見てポワロは過去に起きた「アームストロング事件」を思い出す、

アームストロング事件とは・・・

2年前、高名なパイロット、アームストロング大佐の娘デイジーが、寝ていたベッドから忽然と姿を消す。

身代金を払ったものの、デイジーは死体で発見される。

妊娠中の妻のソニアはショックでお腹の子は死産し、ソニアも死んでしまう。

無実の罪を疑われたメイドは自殺。

そのメイドを追い詰めた検事も自殺。

アームストロング大佐も拳銃自殺。

そのアームストロング大佐から事件解決の依頼の手紙をもらったポワロだったが、その時はもう遅かった。

そしてその犯人はカセッティという男であると判明します。

 

 

ポワロはラチェットがカセッティであり、この「アームストロング事件」が今回の事件に関係していると考える。

正体

容疑者たちから話を聞き、多くの事がわかる。

驚くべきことに全員がなにかしらアームストロングと関係があることがわかってくる。

 

ラチェットの秘書、マックイーンはラチェットのお金を横領していた。そして彼の父親は、自殺したアームストロング家のメイドを追い詰めた検事だった。

しかし彼はアーバスノットと飲んでいたことがわかり、アリバイが成立する。

 

ハードマンはドイツ人でないこと、そして教授でもなく元警察官であることを見抜く。

 

ドラゴミロフ公爵夫人はソニアの母親と親交があり、デイジーの名付け親だった。

 

エレナ・アンドレニ公爵夫人はソニアの妹であり、エレナの家庭教師はメアリだった。

 

そのメアリに事情聴取している時、アーバスノットに後ろから撃たれるポワロ。銃弾は肩をかすめ、アーバスノットは「自分が犯人だ」と告白し、自分はアームストロング大佐と親友だった事も告白。アーバスノットはポワロを殺そうとするが、ブークによって気絶させられる。

 

列車の除雪作業中、トンネルに13人を集め、自ら調べた材料から、さらに彼らとアームストロング家との関係性を披露する。

 

ドラゴミロフ公爵夫人のメイド、ヒルデガルデ・シュミットはアームストロング家の料理人。

 

元警官だったハードマンは、自殺したメイドの恋人。

 

ピラール・エストラバドスはデイジーの乳母。

 

ラチェットの執事、エドワード・マスターマンはアームストロング大佐の部下。

 

自動車販売の仕事をしているマルケスはアームストロング家の運転手。

 

オリエント急行の車掌、ピエール・ミシェルは自殺したメイドの兄。

 

そしてハバート夫人はソニアの母親であることまでを全員の前で披露して、ポワロは今回の犯人が、13人全員であることを発表する。

 

真実

計画を立てたのはハバート婦人だった。彼女はハードマンにカセッティを探させ、マックイーンとマスターマンを送り込んだ。

ミシェルが乗務する列車にマックイーンが予約を入れた。

睡眠薬を飲まされ、抵抗できないカセッティの口をマックイーンが押さえ、それぞれ一突きずつナイフを刺していった・・・

 

結末

ハバート婦人は自分が計画したのだから、単独犯として警察に引き渡してほしいとポワロに懇願する。

「世の中には善と悪がある・・・しかし今回の事件は私には裁けない」とポワロは言い、拳銃を彼らの前に置く。

「一つ罪を犯したのなら、もう一つ罪を犯せばいい。ブークは黙っていられるだろうが、私には無理だ。私の口を封じろ!」と言うポワロ。

 

ハバート婦人は銃を取り、ポワロに拳銃を向ける。しかし逃げないポワロ。

 

彼女は自分の頭に拳銃を当て、引き金を引く・・・

 

 

しかしその拳銃には弾が入っていなかった。

 

 

除雪作業が終わり、列車が再び走り出す・・・

 

 

駅に着き、カセッティ(ラチェット)の死体が運び出される。

ポワロは13人に「この事件では善と悪をはかる天秤がうまく釣り合いません。今回だけはアンバランスを受け入れます」と言って列車から降り、警察には「ラチェットを殺したのは暗殺者で、もういないだろう」報告する。

 

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「オリエント急行殺人事件(2017年版)」感想

結末は知っていて、1974年版も見ている私にとって、あまり代わり映えのしない内容だったのがちょっと残念でした。


ケネス・ブラナー監督作はシェイクスピアの戯曲を映画化したり、「フランケンシュタイン」や今作など、リメイク作品なども多く作り、私の中では評価が高いのですが、今作にいたっては、消化不良といいますか・・・

まず2時間で収めるのは短いのではないかと思います。ストーリーは単純ですが、脚色でもいいので容疑者たちのストーリーをもっと掘り起こしてもらえると面白いと思うし、それで3時間くらいになっても(2時間推進者の私でも)見れると思いました。

 

あと、1974年版では謎解きは列車内でやりました。というかすべて映画が列車内だけで終わった気がします。それが売りだったのに・・・。

なんで最後で外に出てトンネル入り口でやるのか・・・「中でやりゃいいじゃん!寒いのに・・・」と思ってしまいました。

私的には1974年版のほうが好きかなー・・・

 

でも、一度も見たことない人にはいいかもしれません。結末がやはり奇抜なので・・・

1974年版と見比べるのも、面白いと思います。

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