「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」あらすじ アニメ知らなくても楽しめる感動作

映画

放射能廃棄物の影響により超人的な腕力を得た男と、日本のアニメ作品「鋼鉄ジーグ」が好きな女性との交流を通して、街のゴロツキから正義の味方へと改心していく物語です。

2016年にイタリアのダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最多の7部門(主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人監督賞、プロデューサー賞、編集賞)で最優秀賞を受賞。

そのほか、ナストロ・ダルジェント賞、ヴェネツィア国際映画祭など多くの映画賞で受賞を果たしています。

「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」作品紹介

監督:ガブリエーレ・マイネッティ

脚本:ニコラ・グアッリャノーネ / メノッティ

製作:ガブリエーレ・マイネッティ

製作総指揮:ヤコポ・サラチェーニ

出演者:クラウディオ・サンタマリア / イレニア・パストレッリ / ルカ・マリネッリ 他

公開:2016年2月25日(イタリア) / 2017年5月20日(日本)


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「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」あらすじ(ネタバレあり)

舞台はイタリア、1人の男がローマの町中で警察に追われている。

彼の名はエンツォ。窃盗を繰り返すゴロツキである。

 

その頃のイタリアでは度重なる爆弾テロとデモがよく行われていた。

 

そんなデモの集団をかいくぐりながら逃げまくり、川の辺りの作業船の中に逃げ込んだエンツォのもとに警察が捜索にやってくる。エンツォは川に入り、警察をまこうと様子を伺っていた。足場にしていた川の中のドラム缶がやぶれてその中の液体を体中にかぶってしまうエンツォ。その液体は放射能廃棄物だった。

なんとか自宅にたどり着いたエンツォだったが、その夜は圧倒的な寒気と体調の悪さでベッドで横になるしかなかった。

 

翌日、なんとか動けるようになったエンツォは前日に盗んだ時計をセルジョという男に売りに行く。セルジョはマフィアのボス、ジンガロの手下であり、彼らは麻薬取引に向かうところであった。

セルジョから頼まれて、麻薬取引の手伝いをすることになったエンツォ。

アレッシアとの出会い

エンツォはセルジョが自宅で麻薬取引の準備をしている時に、娘のアレッシアに出会う。彼女は日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」の大ファンで、現実世界とアニメの世界が混同している妄想の世界にいた。

「鋼鉄ジーグ」とは・・・?

「鋼鉄ジーグ」(こうてつジーグ)は、1975年(昭和50年)10月5日から1976年(昭和51年)8月29日まで、NET(後のテレビ朝日)系で毎週日曜日18時00分から18時25分に全46話が放送された、原作:永井豪・安田達矢とダイナミック企画、製作:東映動画によるロボットアニメ、および作品内に登場する架空のロボットの名称。

サイボーグ化した主人公が変形した頭部パーツに、磁石の力で体の各種パーツが合体して巨大ロボット化するというコンセプトが特徴的。

中略

国内放映後、海外にも輸出された。イタリアでは人気の高いアニメ作品であり、日本版オープニングテーマはルノーのCMにも使われ、イタリア版オープニングはイタリアロック界の重鎮ピエロ・ペルーなどがカヴァーしている。

引用:Wikipedhia

(ちなみに2004年にDVD化されている)

 

アレッシアは自分の母親が死んで以来、精神が病んでおり、父親のセルジョも心配していた。

 

建設中のビルの9階での麻薬取引は、相手側の不慮の事故で失敗し、セルジュは拳銃で撃たれて死亡する。エンツォも撃たれて、9階から落ち、地面に叩きつけられる。

しばらくしてエンツォは起き上がる。撃たれた所から血は出ていたが、痛くもかゆくもなく、体もピンピンしていた。

怪力のエンツォ

自宅に帰る途中でアレッシアに会う。「お父さんは何処?」と自宅のチャイムを鳴らし続けるアレッシアに腹を立てたエンツォは脅かすつもりで自宅のドアをパンチする。しかしその拳は鉄製のドアを突き破る。それを見たアレッシアは逃げ出す。

そこで自分の力に気づいたエンツォは、顔が見られないようにフードを被り、黒いマスクをつけ、壁に設置されたATMを腕力だけで引き離して金を奪う。しかしそれは防犯カメラにしっかりと映っていた。

 

翌日、エンツォが受けた銃弾の傷は綺麗サッパリなくなっていた。

 

防犯カメラの映像が動画投稿サイト で流れて、それを見た市民たちはエンツォを「スーパークリミナル」と呼ぶようになる。

セルジュと連絡がとれなくなったジンガロは。その手下たちとアレッシアを捕まえ、自宅を捜索する。それを見かけたエンツォはフードとマスクを付けてジンガロの手下を圧倒的な力をみせつけて殴り倒す。ジンガロはアレッシアを離して逃げていった。

アレッシアはエンツォのそんな姿を見て、「鋼鉄ジーグ」に出てくる主人公の司馬宙(ひろし)だと思い込む。

 

ジンガロは昔、一回だけ素人歌手としてTVに出たことがあった。ジンガロは「スーパークリミナル」の動画を見て悔しい思いをしながらも、その力を自分のものにしたがっていた。

ジンガロは麻薬取引が失敗したため、現金輸送車の金を盗もうとするが、エンツォが先に襲い、ジンガロは怒り狂い銃を乱射する。

愛おしいアレッシア

「父を助けてほしい、そして皆を救って」と言い続けるアレッシアに父親のセルジュが死んだことをなかなか言えないエンツォ。

2人はしばらく一緒に住むようになる。そしていつも無邪気なアレッシアの事が愛おしくなっていくエンツォ。

 

その後、2人は結ばれるが、エンツォの自分本位の行為に腹を立てるアレッシア。エンツォは謝り、遺体安置所にあるセルジュの遺体を見せる。

 

ナポリの上位組織のボス、ヌンツァと麻薬取引の件で敵対関係になってしまったジンガロは、自分の手下たちを報復のために殺されてしまう。たまたまその現場にいたエンツォがフードの男だと知ったジンガロはエンツォのあとを追って、滞在しているホテルの部屋を襲撃し、エンツォを麻酔銃で眠らせて、アレッシアとともに誘拐する。

報復のヌンツァ

アレッシアの命を盾にエンツォを脅すジンガロ。エンツォの力を欲しがっているジンガロを、放射能廃棄物が捨ててある川へ連れてくる。

そこへ報復に来たヌンツァの手下に撃たれるジンガロとアレッシア。ジンガロはガソリンをかけられて燃やされ、川に捨てられる。アレッシアは「皆を救って・・あなたならジーグになれる」と言って息を引き取る。

 

復讐のジンガロ

次の日の朝、川からジンガロが這い上がってくる。焼けただれた頭皮にカツラを被り、焼けただれた顔に化粧を施し、ヌンツァの自宅を襲撃、使用人と手下を皆殺しにし、ヌンツァの背中をへし折る。

その様子を動画配信サイトへ投稿するジンガロ。

ジンガロはヌンツァの自宅の奥で大量の銃と爆薬を見つける。一連の爆弾テロの首謀者はヌンツァだった。

 

アレッシアを亡くし、呆然と歩いていたエンツォの前で自動車事故が起こる。母親は救助されたが、燃え盛る車の中には、まだ娘が残っていた。「皆を救って」と言うアレッシアの言葉を思い出し、怪力を使って娘を救い出す。野次馬の多くがその光景を見ていた。

 

たまたま近くにあったTVにジンガロがヌンツァを殺害する映像と、テロを予告するような声明文を発しているニュース映像を見るエンツォ。

ジンガロを倒すため、近くにいた野次馬のバイクを借りる。「あんた誰なんだ?」と問う野次馬の1人に「司馬ひろしだ」と言って、バイクで走り去るエンツォ。

決戦の2人

サッカースタジアムでジンガロを見つけ、2人は一騎打ちになる。ジンガロは事前にサッカー場に爆弾をセットしていた。

ジンガロに逃げられるも、車に載せられていた爆弾を発見したエンツォはその車を運転してスタジアムを離れる。大勢の警察の検問のせいで車を捨てたエンツォは爆弾を持って橋に向かう。

 

橋で一旦ジンガロに爆弾を奪われる。人が大勢いる橋の上で爆破させてなならないと、エンツォはジンガロを捕まえて、ともに川に落ちていく。

川の中で爆弾が爆発し、ジンガロの頭部が橋の上まで飛んでくる・・・

 

エンツォはヒーローとして死んだことになっていた。

しかし実際には彼は生き残り、アレッシアが編んでくれた「鋼鉄ジーグ」のマスクを被り、今日も皆を救いに行く。

 

 

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「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」感想

世代ではないものの、子供の頃は「鋼鉄ジーグ」のレコードを持っており、何十回と聞いておりました。「鋼鉄ジーグ」のOP曲はアレンジされてバラード調で流れる所はファンにはたまらないでしょう。

作品自体も、後半になるにつれ、見ごたえのある、そして意外といっては失礼ですが、感動作に仕上がっていました。

「鋼鉄ジーグ」見たことなくても、まったく問題なく楽しめる作品でした。

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