「シックスセンス」「アンブレイカブル」など、衝撃的な結末で有名なM・ナイト・シャマランのSF映画です。
妻を亡くし、信仰心を無くした牧師の前に現れた”ミステリーサークル”。その出来事はある”奇跡”が生まれるきっかけだった・・・
「サイン」作品紹介
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:M・ナイト・シャマラン / フランク・マーシャル / サム・マーサー
製作総指揮:キャスリーン・ケネディ
出演者:メル・ギブソン / ホアキン・フェニックス / ローリー・カルキン / アビゲイル・ブレスリン]
公開:2002年8月2日(アメリカ) / 2002年9月21日(日本)
「サイン」動画配信情報(2022年7月20日時点)
2022年7月20日時点で、「サイン」を視聴出来る動画配信サービスは Disney+ のみとなっています。
「サイン」あらすじ(ネタバレあり)
舞台はペンシルバニア州のバックス郡。
とうもろこし畑を経営するグラハム・ヘスは元牧師だったが、妻が居眠り運転していた車に轢かれて亡くなって以来、神への信仰が失われていた。
グラハムの弟メリルは昔、マイナーリーグで活躍した選手で、155メートルのホームラン記録は今も打ち破られてない。そのバットは自宅の壁に賭けられている。しかしワースト記録も持っており、彼は若くして引退した。
グラハムの息子モーガンは喘息持ちで時折、発作が起きていた。
その妹ボーは水に神経質で、飲水として注いだ水を「嫌な匂いがする」とか「髪の毛が入っている」などと言って部屋中に置き、そのまま何個も水が入ったコップを置く癖があった。
ミステリーサークル
グラハムと弟のメリルは、とうもろこし畑から聞こえる娘のボーの声のもとに走る。
ボーのそばにいた長男モーガンが見つけたのは、ミステリーサークルだった。
グラハムはいたずらだと思っていたが、茎の倒れ方からして、いたずらレベルではないと保安官のキャロラインは言う。
サークルが現れたのはグラハムのところだけだったが、知り合いのテオの農場では動物たちが凶暴になったいた。
グラハムとキャロラインが話していた頃、飼い犬のフーディーニが凶暴化してボーを襲いそうになる。仕方なくモーガンはフーディーニを槍で殺してしまう。
その夜、グラハムは外に誰かがいる気配を感じて、メリルを起こして外に出る。”それ”は3メートルの屋根をあっという間に登り、そして素早く降りてとうもろこし畑に消えていった。翌日そのことをキャロラインに説明するも、暗闇だったせいで、身長も性別もわからなかった為、なんとも説明しようがない話になってしまう。
その頃、TVではインドでミステリーサークルが18箇所見つかっているニュースが流れていた。
次の日、モーガンが地下室で見つけたおもちゃのトランシーバーから、信号音が聞こえてくる。モーガンはそれを宇宙人からのメッセージだと信じるが、グラハムはそれを信じなかった。
その夜、もう一匹の愛犬イザベルが誰も居ないのにとうもろこし畑に向かって吠えていた。グラハムは外に出て見回るが、そこで何かを見たグラハムは恐怖をおぼえて逃げ帰る。
信仰心
TVのニュースでは、メキシコ上空に出現したUFOの映像を流していた・・・
それを見ながらグラハムはメリルに「偶然起こったようなことを奇跡と思うか?それともそのまま偶然と思うか?」と問うと、メリルは「奇跡だと思う」と答える。
グラハムは妻が死んだ時の言葉をメリルに教える。
死ぬ間際に意識が朦朧としていた妻は、目の前にいるグラハムに「グラハムにこう言って・・・”見て”・・と。メリルには”打って”と言って」と言っていた。
グラハムは思っていた。夫の自分が目の前にいるにも関わらず、妻の頭の記憶にはメリルがホームランを打つ場面が浮かんでいる。夫が目の前にいるのに・・・
「誰も我々を見守ってなんかいない、人間は1人で生きてる」と哀しそうにメリルに言うグラハム・・・
グラハムのもとに獣医のレイ・レディから電話がかかってくる。彼が酔っ払ってグラハムの妻を轢いてしまった張本人だった。彼は自宅の前で車に乗っており、「エイリアンの近づかない水の近くに行く」と言う。
レイは妻の事故の件を改めて謝罪した後、「家の貯蔵室に一匹閉じ込めてある」と言って車で走り去る。
同じ頃、自宅でニュースを見ていたメリルは、そこに映っていたエイリアンをみて愕然としていた・・・
レイの貯蔵室のドアの底から様子を伺うグラハムに、明らかに人間ではない手がちょっかいを出してくる。
グラハムとメリル、子供たち2人は自宅の窓に板を打ちつけて、エイリアンの侵入を阻止しようとする。
その頃には世界中でUFOが確認され、それはすべてミステリーサークルの上空に現れていた。
出入り口に板を打ちつけたグラハムたち。しかし屋根裏で物音を聞いたグラハムたちは地下室へ逃げ込む。
奇跡
しかしモーガンが地下の通気口でエイリアンに襲われ、そのショックなどで喘息の発作が起きる。
外が静かになったのを機に、薬を取りに地下室から出る4人。
メリルは薬の用意をし、グラハムはTVがみたいと言うモーガンのためにTVを近くに持ってくる。
グラハムが気づくとエイリアンがすぐ近くに立っていた。それはレイの自宅の貯蔵室にいたやつで、片手でモーガンを支えて、今にもさらおうとしていた。
呆然とするグラハムはなぜか妻の最後の言葉を思い出す。
「・・・見て・・・打って・・・」
エイリアンをじっと見るグラハム。見られているからか、エイリアンもなかなか動かない。
グラハムは同じく呆然としていたメリルに「打て!」と言う。
その時、エイリアンは指から毒霧をモーガンの顔に吹き付ける。
メリルは壁にかけてあるバットを握りしめ、思いっきりエイリアンの顔を殴りつける。モーガンが床に倒れ、エイリアンは壁に追いやられる。その時、壁際にボーが置きっぱなしのコップが倒れ、その水がエイリアンにかかる。水に弱いエイリアンは苦しそうになる。
メリルは更にエイリアンを殴り、その都度、衝撃で飛ばされた先にあるコップに入った水の影響もあって、エイリアンは死ぬ。
モーガンは毒霧をかけられたが、喘息の発作で気道が閉まっていたために助かる。
結局エイリアンを倒したのは死ぬ間際のグラハムの言葉と水に入ったコップだった。
さらに毒霧をかけられたのが、喘息のモーガンだったことで皆が被害なく助かった。
これらのことは偶然だったのか?それとも奇蹟だったのか・・・?
その後、グラハムは牧師の仕事に復帰する。
「サイン」感想
最後のシーンまで、エイリアンは出てこないし、戦闘シーンもありません。そういうものを期待すると面白くないかもしれません。
一家の視点から宇宙人にまつわる事件を描くという触書きですが、メディアの情報がないので、それによる情報量の少なさから真実と迷信の境界が常に揺らぎ、一体誰が正気を失っているのか?判断できなくなる様相が恐怖を誘います。
もともとM・ナイト・シャマラン監督の作品は壮大な問題の後に答え合わせがあるような作風が多いです。
監督自らがレイ役で出ていますが、これがほんとチョイ役程度だったなと思うと、少し笑えてしまいますが・・・
それ以外はすべてのシーン、すべての言葉が重要で、もう一度見返すとまた違って見えるのかもしれません。
全体的に雰囲気は暗いのですが、会話が何かコメディチックで、それでいて最後はスッキリでハッピーエンドで・・・とてもいい作品に仕上がっていると思います。