あることが理由で落ちぶれてしまった元天才指揮者が、昔の仲間を集めて再び脚光を浴びるサクセスストーリー。
ラスト15分の交響楽団による演奏が圧巻で、涙と感動を与えてくれます。
「オーケストラ!」作品紹介
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ / アラン=ミシェル・ブラン / マシュー・ロビンス
製作:アラン・アタル
出演:アレクセイ・グシュコブ / メラニー・ロラン / フランソワ・ベルレアン 他
公開:2009年11月4日(フランス) / 2010年4月17日(日本)
「オーケストラ!」あらすじ(ネタバレなし)
ロシア、ボリジョイ劇場で遠くから指揮をしながら眺めているアンドレイ。
清掃員である彼は昔の思い出を忘れられず、ついつい仕事を忘れて自分の過去に浸っていた。
それを見た劇場支配人のレオニードに怒られるアンドレイ。オーナーの部屋の掃除がきちんと出来ていないことを指摘されて掃除を指示される。
アンドレイはもともとボリジョイ交響楽団の天才指揮者として知られていたが共産主義政府によるユダヤ人排斥政策に従わず、ユダヤ人演奏家をかばったために30年前に楽団を追われた過去を持っていた。
清掃員として働きながら、なんとか指揮者に戻してもらえるように頑張っていたが、レオニードはその気が全くないようだった。
オーナーの部屋を掃除中に入ってきた一枚のFAX。
出典:Youtube
それはパリのシャトレ座からの公演依頼だった。それを盗み見してしまったアンドレイはある計画を思いつく。そしてばれないように、そのFAXの受信履歴を消す。
アンドレは昔なじみで、かつて共に演奏していたチェロ奏者のサーシャに、昔の仲間を集めて、ボリジョイの楽団の代わりにシャトレ座で演奏しようと持ちかける。
反対するサーシャを説得しながらも、オーケストラの必要な最低人員の55人を集めることにする。
出典:Youtube
アンドレイとともに解散させられた団員たちは、タクシー運転手、引越し屋、ポルノ映画の音響、蚤の市業者などになっていた。
まずアンドレイは交渉役として共産党員のガヴリーロフと会うことにする。ガヴリーロフは約30年前、アンドレイがボリショイでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏中に劇場に乗り込み、アンドレイの指揮棒を折った張本人だった。
しかしどうしてもコンサートをしたかったアンドレイは背に腹はかえられないと思っていた。
サーシャは嫌がり、ガヴリーロフと喧嘩になるが、アンドレイは仲裁し、あらためてガヴリーロフに交渉役をお願いする。
元々ボリジョイのマネージャーだったガヴリーロフにパリで公演すると伝えると、ガヴリーロフは乗り気になり、交渉役を引き受ける。
ガヴリーロフはボリショイの支配人になりすまし、シャトレ座支配人のオリヴィエに連絡をする。プログラムを聞かれたガヴリーロフはアンドレイに何を演奏するのかを聞き、アンドレイは30年前に途中で演奏中止になった、因縁のチャイコフスキー、ヴァイオリン協奏曲を伝える。
ガヴリーロフは団員たちの報酬、スケジュール、ホテルの手配などを決定し、アンドレイたちもそれに従った。ただ、ソリストだけが決まっておらず、アンドレイは「アンヌ・マリー・ジャケ」を指名する。その頃のマリーはソリストとしては音楽界の大スターで、サーシャは躊躇するが、ガヴリーロフは乗り気になり、それらの条件をオリヴィエに伝える。
それを受けてオリヴィエはマリーのマネージャーのギレーヌに連絡し、出演交渉をする。ギレーヌはその昔、アンドレイと同じボリショイ出身者で、ある秘密をアンドレイと共有していた。そのことが頭をよぎり難色をしめす。
しかしマリーは何も知らず、伝説の指揮者と演奏できると喜ぶ。
ギレーヌはいやいやながら、出演を承諾する。
アンドレイは押入れに隠してあった箱の中を見ていた。マリーのいままでの批評記事、すべてのCD、そして30年前にガヴリーロフに折られた指揮棒も入っていた。
アンドレイは昔からマリーを見守っていたようだった。
団員探しを再開するアンドレイたち(この時点ではまだ1人も集まってない)
団員たちと会い、説得していくアンドレイとサーシャ。団員は集まりが悪く、資金もなかなか用意するのが難しい状況だったが、なんとか公演できる人数を確保する。
パリのホテルに着いたアンドレイに、1人で来ていたギレーヌが呼び止める。ギレーヌは「彼女(マリー)はもう大人よ、そっとしておいて。”あのこと”は話さないで」とアンドレイに言う。アンドレイも「コンサートに来ただけだ。話すつもりはない」と答える。
サーシャはアンドレイの部屋で、持ってきていたマリーのCDなどを見て、アンドレイが昔からマリーを見守っていたことに気づく。
そしてアンドレイはマリーが29歳であることを伝え、「29年前に何があったか覚えてるか?」と言って昔を思い出させる。
サーシャはハッとし、「あの時の・・・まさか、彼女がそうだなんて・・・」と言いながら驚いた表情を見せる・・・・
「オーケストラ!」感想
全体的にコメディチックな流れで、テンポも早く、わかりやすい内容になっています。日本ではあまり有名ではなく、私もBS放送でたまたま見ただけです。
しかし、もう何年経つか(BSでいつ見たのか・・・5年前くらいかな?)わかりませんが、いまでも忘れられない素晴らしい映画で、もう10回以上見てます。
映画の雰囲気が優しく、それでいて流れている音楽は全部クラシック・・・そしてハッピーエンドです。
まだあらすじは半分くらいしか書いていませんが、ここでやめておきます。
ぜひ見てください。絶対!!おもしろいです!!!
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