「イリュージョニスト」あらすじ 最後はちょっとほろ苦い老人と少女の物語

映画

「ぼくの伯父さん」シリーズで名をはせたジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本を基に、「ベルヴィル・ランデブー」で独特のセンスを発揮したシルヴァン・ショメが映画化したアニメーション作品です。

スポンサーリンク

ジャック・タチはどんな人?「ぼくの伯父さん」はどんな映画?

今回の作品の脚本の元を書いたジャック・タチとはどんな方なのでしょう?

もともとはフランス出身の俳優です。

 

「ぼくの伯父さん」はジャック・タチが主演したコメディ作品で、のっぽで小さい帽子をかぶり、吸口の長いパイプを咥え、レインコートと寸足らずのズボンを着用した無口な主人公「ユロ氏」を演じました。


1959年に公開されたこの映画は、第31回アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。

ちなみにロシア貴族とオランダの由緒ある額縁職人の血を引くタチは本名をジャック・タチシェフと言い、今回の主人公もタチシェフと言います。第2次大戦で軍役に入る以前、タチは寄席芸人として、作家コレットからも熱烈な讃辞が贈られるほどの人気を博していました。本作はそんな自伝的な挿話がベースにあるようです。

スポンサーリンク

「ベルヴィル・ランデブー」とは・・・

「ベルヴィル・ランデブー」はシルヴァン・ショメ監督が2002年に作った長編アニメーション映画です。

おばあちゃんとその孫との交流やドタバタを描いたお話で、この作品は多くの映画賞を受賞しました。

さて、今回の「イリュージョニスト」の簡単な紹介ですが、昔ながらの手品を披露する老人が純粋な少女と出会い、言葉が通じないながらも心を通わせる姿を温かく描いています。

1950年代のスコットランドを映像化したノスタルジックな情景が美しく、不器用な老手品師の姿やシーンの中にタチへのオマージュがささげられています。

 

「イリュージョニスト」作品紹介

監督:シルヴァン・ショメ

脚本:シルヴァン・ショメ

原作:ジャック・タチ(オリジナル脚本)

製作:ボブ・ラスト / サリー・ショメ

製作総指揮:フィリップ・カルカソンヌ / ジェイク・エバーツ

公開:2010年2月16日(ドイツ) / 2010年6月16日(フランス) / 2010年8月20日(イギリス) / 2011年3月26日(日本)

制作:イギリス / フランス

「イリュージョニスト」簡単なあらすじ

1950年台、ヨーロッパの各地の劇場を旅芸人のようにまわっている時代遅れの奇術師のタチシェフがこの物語の主人公。

少女との出会い

ある日タチシェフが立ち寄ったスコットランドの離島にある小さな村の酒場は、電気さえほとんど通らない田舎町であったため、時代遅れのタチシェフの奇術は村人からの評判が良かった。

その酒場で働いていた少女、アリスはことあるごとに奇術を見せられ、いつしかタチシェフのことを本物の魔法使いだと信じるようになっていく。

アリスは貧乏だったため、靴底が破れていた。タチシェフはハンカチから新しい靴を出し、無償で洗濯をしてくれるアリスにそれをプレゼントする。

家出人

島を離れることになったタチシェフの後をアリスはこっそり追いかける。船の上で再会したアリスに驚くタチシェフ。それと同時にやってくる切符切り。

タチシェフは切符を出すが、アリスは無断乗船しており切符を持っていなかった、タチシェフは得意の奇術でアリスの切符を出し、切符切りに渡す。

 

エディンバラについた2人は安い宿を借り、とりあえず同居することになる。そしてタチシェフは長期の契約が取れたため、しばらくその土地に住むことになる。

タチシェフはアリスの為に本業とバイトをかけもちしながら2人分の生活費を稼ぎ、アリスは同じ宿に住んでいた他の奇術師たちと仲良くなっていく。

少女の恋と2人の別れ

月日が経ち、タチシェフの契約が打ち切られ、住んでいた他の奇術師たちもその宿から消えていく。

タチシェフは新しい契約をとるものの、自分の時代が終わったことを察して、奇術師をやめることを決意する。

そんな時、アリスは向かいのアパートに住んでいた男性と仲良くなり、恋仲になる。

 

そんな2人が仲睦まじく歩く姿を見かけたタチシェフは自分の役目は終わったと思い、アパートに「魔法使いはいない」という置き手紙を残して消える。

アリスは肩をおろして悲しむが、彼女もそのアパートを引き払い、男性と街中に消えていった・・・

 

 

 

「イリュージョニスト」感想

この映画、ほとんど言葉が出てきません。まるでサイレント映画を見ているかのようでした。

主人公が映画館に入った時、冒頭部分でに紹介した「ぼくの伯父さん」が上映されています。その主人公のユロと見つめ合うシーンはジャック・タチを事前に調べていた私には少しお得感がありました(笑)

 

ちょっとほろ苦いお話ですが、素敵な作品ですので機会があればぜひ見てください。

 

タイトルとURLをコピーしました