「ヘイトフル・エイト」あらすじ 8人が揃ったとき、想像を絶する展開が幕を開ける

映画

猛吹雪の中、ある店に集まった8人を主題に密室劇を描いたミステリー西部劇です。

音楽をエンニオ・モリコーネが担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞しています。

撮影は65mmフィルムで撮られており、公開にあたっては70mm映写機の導入支援も行われました。

残虐描写、フルヌードのシーンなどの理由から、日本では映画倫理委員会によりR18+指定を受け、さらに70mmフィルムを公開できる映画館はななかったため、編集版で上映されました。

 

「ヘイトフル・エイト」作品紹介

 

監督:クエンティン・タランティーノ

脚本:クエンティン・タランティーノ

製作:リチャード・N・グラッドスタイン / ステイシー・シェア / シャノン・マッキントッシュ

製作総指揮:ボブ・ワインスタイン / ハーヴェイ・ワインスタイン / ジョージア・カカンデス

ナレーター:クエンティン・タランティーノ

出演者:サミュエル・L・ジャクソン / カート・ラッセル / ジェニファー・ジェイソン・リー / ウォルトン・ゴギンズ / デミアン・ビチル / ティム・ロス / マイケル・マドセン / ブルース・ダーン / ジェームズ・パークス / チャニング・テイタム

音楽:エンニオ・モリコーネ

公開:2015年12月25日(アメリカ) / 2016年2月27日(日本)

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キャスト紹介

この作品の主要8人を簡単に紹介します。

マーキス・ウォーレン( サミュエル・L・ジャクソン)

本作の主人公。黒人の賞金稼ぎ。元・北軍騎兵隊少佐。エイブラハム・リンカーン大統領と文通をしていたらしく、彼からの手紙を常に持っている。

 

ジョン・ルース(カート・ラッセル)

豪快で横暴な賞金稼ぎ。ウォーレンとは顔馴染み。賞金首は殺さずに捕らえ、絞首刑になるまで見届けることから、“ハングマン”(首吊り人)と呼ばれている。

 

デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)

1万ドルの賞金をかけられている女盗賊。ジョン・ルースに捕らえられ、彼と手錠でつながれている。かなり口が悪い。

 

クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)

南軍兵士。レッド・ロックの新任保安官だと自称しているが、真偽は不明。南北戦争中、恐れられた南カリフォルニアの「マニックス略奪団」団長の末息子。

 

ボブ(デミアン・ビチル)

ミニーの店の留守を任されているメキシコ人。淹れるコーヒーはかなり不味い。

 

オズワルド・モブレ( ティム・ロス)

イギリス訛りの英語を話す饒舌で紳士的な男。レッド・ロックを含むこの地区の巡回執行人をしているという。

 

ジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)

カウボーイ。クリスマスを祝うため、母親の元へ帰る途中だという。

 

サンディ・スミザーズ(ブルース・ダーン)

元・南軍将軍の無口な老人。息子のチェスター・スミザーズの墓がレッド・ロックにあり、弔いに行く途中だという。黒人嫌いであり、かつてバトンルージュの戦いで多くの黒人を虐殺した。

 


 

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「ヘイトフル・エイト」あらすじ

南北戦争終結から数年後の冬、猛吹雪が迫るワイオミング州の山中から物語は始まる・・・

第1章「レッドロックへの最後の駅馬車」

元北軍の少佐で今は賞金稼ぎをしている黒人・マーキス・ウォーレンは、レッドロックの町へ向かっていた。

猛吹雪で立ち往生していたときに通りかかった駅馬車に同乗を求める。御者のO.B.ジャクソンが運転する馬車の中にいたのは「首吊り人」と呼ばれている賞金稼ぎジョン・ルース、そして彼の獲物で1万ドルの賞金首デイジー・ドメルグも乗っていた。

 

最初、ウォーレンをドメルグの仲間だと思い、銃を向けるルースだったが、以前に彼と食事したことを思い出し、手錠を着けることを条件に同乗を許す。

ルースは賞金首を殺さないことで有名だった。彼は縛り首になる様をみて楽しむ男だったため「首吊り人」と呼ばれていた。

それでも度々ドメルグが悪態をつくと容赦なく顔を殴っていた。最初は痛がるドメルグだがすぐに何事もなかったように血を流しながらも平気な顔をしていた。

 

ウォーレンはリンカーン大統領と文通していた過去があり、その手紙をずっと大切に持っていた。その手紙を以前の食事の際に見たことがあったルースは「もう一度見せてくれ」とウォーレンにお願いする。ウォーレンは助けてもらったお礼としてルースにその手紙をみせる。

ルースはその手紙に感動し、それを少しドメルグに見せる。ドメルグがその手紙にツバを吐いたため、ウォーレンがドメルグを殴ってしまう。その勢いでドメルグは車外に放り出され、手錠をかけていたルースも一緒に落ちてしまう。

 

馬車を停めさせるウォーレン。ルースとドメルグがなんとか起き上がった時、遠くから呼び止める男の姿を見かける。

第2章「ロクデナシ野郎」

ルースはその男を見て、南軍の「マニックス略奪団」の団長の末子クリス・マニックスだと気づく。

マニックスはレッドロックの新保安官に着任するために向かっていたと話すが、信用しないルースは「バッチを見せろ」と要求する。しかしマニックスは「着任前だからバッチを持っていない」と答える。彼の言うことを疑い、置き去りにしようとしたルースに「保安官を置き去りにしたら縛り首だ」と言われたルースは仕方なく同乗させることにする。

 

車内でマニックスはルースにウォーレンのことを話し始める。

ウォーレンは確かに北軍の騎兵隊で戦功を挙げた人物だったが、南北戦争中に捕虜となった際、脱出のために他の捕虜達を結果として焼き殺してしまい、卑怯者として賞金首がかけられた過去があった。さらにマニックスは略奪団を肯定し、黒人に侮蔑の言葉を投げるが、ウォーレンから銃を突きつけられ押し黙る。

 

第3章「ミニーの紳士服飾店」

 

馬車は”ミニーの紳士服飾店”に到着する。そこで嵐が通り過ぎるのを待つことにするルースたち。

出迎えたのはメキシコ人のボブで、彼いわく、店主のミニー・ミンクと従業員のスイート・デイブは留守にしており、代りに店を任されているのだという。

 

ミニーの紳士服飾店には同じように嵐が通り過ぎるのを待っている3人の男がいた。

オズワルド・モブレーは、絞首刑執行人でレッドロックへ向かう途中だという。

2人目の男、ジョー・ゲージは、クリスマスを母と過ごすために帰省する途中だと言い、3人目の無口な老人は元南軍のサンディ・スミザーズで、ルースをハイエナだと馬鹿にする。そのスミザールはレッドロックにある息子チェスターの墓に向かう途中だった。

一方、ウォーレンはミニー・ミンクとスイート・デイブを知っており、2人がそんな簡単に留守にするわけ無いとしてボブを疑ってかかる。しかし確たる証拠がない以上、それ以上突き詰めることが出来ずにいた。

最後に服飾店に入ってきたボブとウォーレス。ウォーレスは戦争時に仲間の黒人を殺しまくったスミザールを見つけて言い争いになり、ウォーレスがスミザールを殺しかねない状況になる。

モブレーがとりあえずその場を収め、北軍と南軍で分かれようと提案する。

 

ルースはウォーレスとO.B.に「ドメルグの仲間が1人か2人、きっといる」と主張し、ゲージとモブレーから銃を取り上げる。

ルースは銃を分解して外にあるトイレに捨ててくるようにO.B.に命令する。

 

マニックスは食事時にウォーレンに食ってかかる。マニックスは「反逆罪で除隊した黒人が大統領と文通できるわけがない」と主張する。

ウォーレンはリンカーンの手紙が全くの嘘であることを認め、その手紙に感動していたルースはショックとともにウォーレンを非難する。ウォーレンは「黒人が信用を得るためにはこういうことも必要」だとルースに言う。

 

さらにウォーレンはスミザールの息子チェスターの最後を知っているとスミザールに告白。ウォーレンはスミザールの息子に侮辱的なことをして、最後には殺したことを話しながら、自分の銃をスミザールの手元に置く。そしてその話を聞くに耐えられなくなったスミザーズはその銃をウォーレンに向けるが、わざと正当防衛を狙っていたウォーレンが先に弾を発射してスミザーズを射殺する。

 

そんな出来事の少し前(ウォーレンがスミザールに話をし、皆がそれに注目していた頃)、誰かがコーヒーポッドに毒を入れていた。

それを見ていたのはドメルグだけだった・・・

第4章「ドメルグには秘密がある」

スミザールが死んで15分後、ゲージとO.B.が外に死体を運んでいく。食事のときに手錠を外してもらっていたドメルグはルースに「ギターを弾いてもいい?」と尋ねる。

帰ってきたO.B.にコーヒーを入れるルース。それをチラチラと見ながら少しニヤけるドメルグ。

 

しばらくして吐血したルースとO.B.。ルースはコーヒーを飲もうとしていたマニックスに「飲むな!毒が入ってる」と叫ぶ。

その後O.B.は死に、ルースはドメルグを殴りつけるが、逆に銃を奪い取られて撃ち殺される。ウォーレスはドメルグに銃を突きつけて、ドメルグが奪い取った銃を没収する。

 

ウォーレスはコーヒーを飲もうとしたマニックスとドメルグ以外のモブレー、ゲージ、ボブを背中を向かせた状態で壁際に立たせる。

ウォーレスはまず、ボブに向かって話し始める。

ウォーレスはコーヒーに毒を入れたのはボブではないとわかっていたが、その共謀者ではないかと疑っていた。夕食時に食べたシチューの味がミニーのものだと主張したウォーレンは、1週間前から出かけているのに何故ミニーのシチューの味がするのか?そしてミニーは大のメキシコ人嫌いだったことを告白した後にボブを共謀者として射殺する。

 

そして残ったモブレーとゲージにどちらが共謀者か問うウォーレン。

ゲージが自分だと名乗り出るが、その直後、床下から何者かがウォーレンの股を撃ち抜き、その隙を付いてモブレーも隠し持っていた銃でマニックスの脇腹を撃つが、とっさににマニックスもモブレーを撃つ。

 

第5章「4人の乗客」

話はウォーレンたちがミニーの紳士服飾店に着く前、早朝にさかのぼる。

エドとジュディが運転する馬車がミニーの紳士服飾店に到着する。出迎える従業員のチャーリー。

ジュディが先に入店し、馬車に乗っていた4人の男たちが続けて入っていく。中には店主のミニー、従業員のジェマ、そしてスイート・デイブは2日前から滞在しているスミザーズとチェスをしていた。

 

4人の男は自己紹介をする。オズワルド・モブレー、ジョー・ゲージ、ボブ、そしてジョディ・ドメルグと・・・

 

しばらく歓談したあと、4人は目で合図をして、ミニー、ジェマ、スイート・デイブ、運転手のボブ、ジュディを一斉に殺す。従業員のチャーリーは足を撃たれたが店内にいなかったため、その場から逃げることが出来た。しかしその後、隠れていたところがジョディに見つかり、結局撃ち殺される。

彼らはデイジー・ドメルグを救出するためにやってきており、ジョディは弟だった。

唯一、撃たれなかったスミザーズにジョディは、何もするなと命令し、ジョディだけ床下に隠れた。

 

そのすぐあと、ウォーレンたちがやってくる。

最終章「黒い男 白い地獄」

この時点で生き残っているのは、怪我を負ったウォーレンとマニックスとモブレー、そしてジョー・ゲージ、床下のジョディ・ドメルグ、そしてデイジー・ドメルグの6人となる。

 

ウォーレンとマニックスは床下のジョディに銃を投げ出して投降するように促す。銃を投げ出し、床下から顔を出したジョディはデイジー・ドメルグの顔を見て微笑み、彼女も再会を喜ぶ。そんなジュディの頭をベッドに横たわっていたウォーレンは容赦なく銃で撃ち砕く。

 

ドメルグは自分がギャング団の「ドミングレー一味」であり、ジョー・ゲージ、モブレーも仲間だと告白する。

そして「15人の仲間がそのうちやってくるから、今ウォーレンを殺して、私を逃がせ」とマニックスに取引を持ちかける。ウォーレンはモブレーとゲージを撃ち殺し、その後ドメルグも殺そうとしたが、弾がなくなってしまい、マニックスに銃を要求する。しかしマニックスは銃を渡さなかった。

しかしマニックスは裏切ったわけではなく、ドメルグの誘いに乗ったように見せかけながらも、ドメルグがマニックスに対して、毒入りのコーヒーを飲もうとして止めなかったこと、そして15人の仲間が来ることはドメルグの嘘だと言いながら、その最中に出血によって気を失うマニックス。

ドメルグは手錠でつながっていたルースの腕を斧で切り離し、ウォーレンを殺そうとする。しかしマニックスが寸前で気づき、ドメルグを撃って動けなくする。

 

そして馬車に乗せてくれたルースのやり方にのっとって、ドメルグに縄うをかけて2人で吊るす。ドメルグは死に、出血の止まらない2人は死を覚悟する。

 

 

そんな状況下の中で、マニックスがウォーレンに「リンカーンの手紙を見せろ」と要求する。

手紙を呼んだマニックスは「よく出来た創作だな」と笑い、ウォーレンも「ありがとよ」と言って笑った。

 

「ヘイトフル・エイト」感想

いつも思うことですが、タランティーノ監督の映画はほぼ会話劇です。それでいて毎回、素晴らしい出来な所が高い評価を受けています。

 

今回は黒人差別への皮肉がたっぷりです。”ニガー”と何回言ったことか・・・

会話劇でも、だらだらとした会話もいままでの作品にはありましたが、今回は殆どは黒人差別への皮肉になっているのと、その内容もその後の展開に重要な意味をなしていたところは、3時間弱の長編でしたが、飽きずに見ることだできた要因だと思います。

 

感動というモノはありませんし万人受けもしません。ただ殺し合うだけの作品と言われればそれまでです。18禁ですし・・・

 

しかしそれが嫌いな人はそもそもタランティーノ作品は見れません!

それでいいんです。いいんです。映画は内容が素晴らしかろうが、気分が悪くなるようなエグい内容であろうが、エンターテイメントですから。

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